ブログを始め、こんなニッチなネタでも見て頂いているようで、特に「ビンディングの取り付け」についてアクセスが多いので、少し追記したいと思う。
※公の立場のメーカーやショップでは、
この手の内容は開示されていない。
おかげで初めてでもある程度精度では作業が出来た。
取り付け後、[ARMADA]は、ほぼ毎週乗る様にしていた。
おそらく一番ストレスになるであろうアイスバーンでの使用や、ちょっとしたクニックでのジャンプなどでも、トラブルは見受けられない。
※センター105mmの板ではどんなビンディングを付けてもエッジからビス位置が遠いため、
てこの原理でビスにかかる負担は大きい。
基礎板などのセンター80mm以下の板であればヒールピースのビス位置がエッジに近い為、
さほど大きなストレスは無いと思われる。
ただ、ウォークモードでの使用はまだ無い。
だから、ウォークモードのトゥーピースのみ(ビス5本)にストレスがかかった時にどうかは、正直まだ解らない。
ビンディング取り付けで一番のトラブルは、ビス抜けだ。
ただこれはショップでの取り付けで、初期トラブルとして起こる事はよほどの事が無い限りない。
取り付け時の処理が不足していたり誤っていたりした場合。使用しているうちに起こる場合がある。
ビスの固定時に防水液等の処理が適切に行われていない場合、いずれ水が入り心材を腐らせ、ビスが保持出来なくなる。
取り付けから何年かしてスキーのトップシートが剥離したりとか、中から膨らむパターンも同じで、
ショップ取り付けでも多いと聞く。
また、今回の[ARUMADA TST]のように心材が柔らかく、ビンディング下に金属プレートが無い場合、取り付けトルクが不十分な場合がある。
※ビスの保持が基本的にトップシートしか無い板は、
規定のドリルで穴をあけても所詮ABS樹脂の保持力しか無いので抜けやすい。
いずれの場合も初期段階で使用者がトラブルに気がつく事は出来ない。
使用者が気づけるのは明らかな取り付け位置のミス位であろう。
基本的にビストラブルは使用して症状が進行してからトラブルが現れるので、原因が取り付け時のミス、処理不足とは、なかなか解らない。※ましてや保証期間内に気がつける事は稀だ。
今回は自分でやっている事なので、
作業の精度が足りない事はあっても処理不足という事は無い様に思う。
今回の取り付けは、防水液の代わりにエポキシを入れ、取り付けトルクも全て同じくらいには締切る事が出来た。
※ただ、最初は同じ様にトルクがかからないビスがあり、少し不安だったが、強く押し回す事で、スキーの心材の硬い部分に届いたのか、同一のトルクをかける事が出来た。
※心材が柔らかい木だったり、フォーム材だったりした場合、強く押し回しすぎると逆に山を壊し、空回りの原因にもなるので、ここらは本来は経験がモノをいう所だろう。
唯一気になるのが、ビンディングとスキーの間に僅かな隙間がある事だ。※写真参照
もちろん、1mmにも満たない薄らと向こう側の光が通るといったレベルなのだが、おそらくビス穴の皿もみ(ネジをねじ込んだ際に膨らむ分をあらかじめ削り取っておく事。)が足りなかった事と、ビスを揉む時にビンディングの固定が不安定で真上から押し付け締める事が出来なかった。
※Baronの場合、トゥーピースが5本のビスで固定されるが、内2本はウォークモードに切り替えないとアクセス出来ない。
スキーとのクリアランスは、友人の[Duke16]と比較してもさほどクリアランスは変わらなかったので、樹脂ベースのビンディングではある程度は仕方が無い範囲かなと・・・・
このまま問題が無ければ良しとしたい所だが、ほぼ1ヶ月使用し、クリアランスが少し初期と比較すると狭くなっている気もするので、
※つまり使用により隙間が狭くなったという事はビスがもう少し締めれる事になるのだが、エポキシを入れている事もアリ、今固着しているなら増し締めも余りしたく無い。
エポキシを再度入れて取り付け直してもいいかなと思う。
ただ、やってみて解ったが、スキーとの組み合わせによってメーカー指定どおりがベストな訳じゃない。
様々な板の構造を理解し、ビンディングとの組み合わせによるノウハウを持つ、信頼出来るショップがあるのであれば、まかせる方が良いと思うが、少なくとも自分で様々な「具合」が確認できる事は例えトラブルが生じても僕は納得出来る。
その辺りの痒いとこまでするなら自己責任で経験を積むしか無いと考えている。
今回はまあまあ上手くいったと思う。
あとは今度ハイクした時にトラブらなければね・・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿