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2012/06/21

チューンナップ[ショップ考]


僕は基本的に余りチューンには出さない方で
シーズンオフに必ず!と行った習慣は無い。
どちらかと言えば、出したく無い方だ。

※苦労して入れたワックスがリセットされるから

それに、大方の手入れは自宅で出来る環境も、道具もあるつもりだが、どうにもならないのはソールのフラットとストラクチャー。

だから外車(板)を買ったときはプレチューンに出す事になる。※国産はとりあえずそのまま。

しかしこのチューンナップと言われる作業の内容は、ラーメン屋のメニュー同様、
同じメニューにもかかわらず、値段も味?(仕上り)も千差万別、ショップごとの掟、ルールが違う。

極端な話、同じ注文をしても、ビベル1°サイド88°と言ってもその仕上がり、角度自体様々な角度が存在する。
つまり店ごとに様々な1°が存在する。
※店ごとにウチの1°(味)はコレというように、厳密に1°では無い場合が多いと・・・思う。
※それでも均一な仕上がりであればその店の1°が自分の1°で成立すればまだ良いのかと思うが・・・

ストラクチャーについても様々な考え方があるが、深く刻まれたストラクチャーは、時にスキーの操作性を悪くする。
※特に低速での操作をする場合深いストラクチャーはスキーのズレを阻害すると思っている。

その上、店の機材の問題もあるだろうが、サンディング、ストーン研磨、ストラクチャーは、店ごと、仕上りはさまざまだ。※店ごとなら、その店に出さなければいいのだが、その時々だと、いずれ残念な事になる。

単純に機械の新旧だけではなく、チューナーのポリシーや、機材のメンテナンスの差、スタッフの技術などにも大きく左右されるため、そのままワックスをかければ乗れる物もあれば、再度、研磨、ポリッシュした方が良い物など・・・様々だ。
※チューンで「乗り難く」はなっても、「乗れない」様な事には普通ならないので、値段とのバランスとも言えるが・・・
そして、多くはワックスをかけ渡されるので、よほどの事が無い限り気がつかない、大半の人ははそのままゲレンデに持ちこむので、少々滑りが悪かったり、引っかかっても、シーズン初めだから・・・と、気がつかないのではないだろうか?

サンディング無し、ストーン研磨だけでフラットを出す様な豪儀な店から
サンディングも荒いまま、ストーンもしたかしないか解らない様な上にストラクチャーが乗っているもの
※ストラクチャーなのか?サンディングの後が残っているだけなのか?解らない様な仕上げのショップもある。
※難しいのは有名店、無名店に関わらずということだ。

メーカも品質向上?!とばかり深いストラクチャーが刻まれているが、
多くの場合エッジまでストラクチャーが入っている。
※国産の板はトリムマシンでそのエッジの傷(ストラクチャー)をビベルを取りつつ削ってある物もあるが、トリムマシン特有の痕は残る。

今時は圧をかける事で少々凹んでいても均一にストラクチャーが入ってしまうので、メーカーもショップもフラットを出さずに出荷する物も多いと聞く。
※それでも、ストラクチャーが入っている方が品質の向上?!と言う事らしい。

フラットが出ない板を作るメーカーも、フラットを出さないショップも???だが、
キャップ構造、フォームを心材とした板、極端なプロポーション、トップシート部の複雑な構造などにより、ますますフラットが出難い構造にはなってきているので、誤解を恐れずにいえば、フラットに出来ない板もあるのだと思う。

※ボードはスキーヤーほど「フラット信仰」は良くも悪くも強く無い、ある意味BIN下が凹んでいるのは当たり前のようだ。

しかし、雑誌等の通り一遍のチューンナップ特集では、決まって「フラット」から始まり、フラットでなければショップでマシンにかけて・・・と始まる。
毎年、特集内容が変わらない煩雑な記事でなく、もう少し実践的な内容を書いて欲しい物だ。

おかげで、良心的なショップ程、出来ない事をちゃんと説明してくれるが、客にしてみれば逆に不信感を抱く場合もあるンじゃないかと思う。

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