ページ

2012/11/30

Gecko クライミングスキン[立山テン泊]#2トラブル


立山の2日目

僕らは真砂岳を目指す事に。
真砂岳の稜線から向こう側を滑り、登り返してテン場まで滑る予定だ。

僕らのスキルでは、一杯一杯の行程。

昨日シールを貼ったまま放置しておいたので、凍結によるシールの接着不良の心配も無く順調にスタートした。

雪は新雪が幾分絞まった感じで、シールの効きは問題ない。クランポン無しでも問題ない位だ。

しかし、稜線沿いに高度が徐々にあがると、凍る程ではないが
雪が硬くなり徐々に風も強くなる。
それでも途中小休憩しつつ、雄大な景色を眺め、順調に高度を上げていった。(恐ろしく遅いけれども)
あと残す所、高さで数十mの所で、他のパ-ティーはアイゼンにチェンジし始めた。

しかし我々はこんな所からアイゼンでは、少々キツい!
シールの効きも良く、クランポンも付けているので、そのまま高度を上げる。

アイゼンに履き替えたパーティーは、直登し稜線に向かうが、我々はガレ場をトラバースし、少し下がった所で稜線を目指した。

雪は乾燥しているが硬く、まだハイクの跡も浅い。
まだ余裕の序盤・・・
距離にして30m程のトラバース。
しかしガレ場のため、浮き石が雪で凍っている様子。

太い板はこういった硬い斜面のトラバースにはめっぽう弱い。
ブーツが斜面から遠くなる為、どうしても不安定だ。
その上、浮き石の上はスキーを載せる事が出来ない。石の少ない所を縫う様に板を置いて行く。
一歩踏み外せば・・・ガレ場でミンチだ。
ストックくらいでは止まる傾斜じゃない。

強風が吹き上げる中、この30m。
生きた心地がしない・・・・

先行する2人は渡りきっている。
既にボクの視界には無い・・・
つまり、ここでボクが滑落してもしばらく気がつかないだろう・・・・

そんな中、一歩ずつ神経を擦り切らせて進む。

こういう厳しいシチュエーションになると、つくづくマテリアルは完璧な状態でないといけない事を痛感する。
少しでも遊びが有ったり、信用出来なかったら進む事は出来ない。

2人に遅れる事、数十分、ようやく稜線に出るが、一層激しく風が吹き付ける。脇の下のベンチレーションが慣れないグローブで締める事が出来ず、吹き付ける風が体温を奪う。

ようやく2人と合流し、ドロップポイントを探す。

他のパーティーの様子を見つつ、ボクからドロップイン!
裏斜面は風もなく見る限りはフラットな斜面。
予定のポイントまで数ターン。今シーズンの初滑りだ!

後の2人のビデオを撮り、ビデオをチェンジし、ボトムまでもう一本。

実はこの2本が、今回のトリップの全て・・・・(泣)
条件はサイコーだったが距離で200m?
贅沢な初滑りだった・・・・。

当初ボトムで食事と考えていたが、天候の変化が早いためすぐに登り返す事に!

で再びシールを貼り直すが・・・
「シールつかね~!」と聞こえる。
彼のシールはcoletexの吸盤タイプなので、最初だけ付き難いだけだろうと思ったが、つづいて同じGeckoの友人も
「つかね~」
いつもの調子でシールを広げた所で、強風が粉雪をちりばめ凍結したようだ。
全く、グルーが粘着しない。

ボクも1本目のシールは広げてしまったため、トップの一部しか粘着していない。テールのベルトを交換しているため、ベルトのテンションでハマっているだけだ。
もう片方は慎重に4つ折りにしたシールを剥がしながら貼って行ったので問題なく貼れた。

※G3等の通常のグルータイプのシールならエッジに擦り付け、凍った雪を削ぐ事で貼る事が出来るのだが、
GeckoもColetexもその手の荒技が効かない・・・

3人ともシールに不安を持ちつつ登り返すが、Geckoの友人は途中で諦めアイゼンにチェンジ。
彼はノーマルのテールバンドなのでバンドによるテンションは期待出来ない為、シールでの登行は諦めるしかなかったのだろう。

coletexの彼は問題ない様子で順調に登り返している。

で、ボクは・・・・

右足のシールが体重をかけるたび
「ズルっ」
トラバース気味に横にテンションがかかると大きくスキンがズレル。

それでもストックで保持しながら、なんとか少しずつ高度を上げる。

やはり、道具にトラブルが生じるととたんに窮地に陥る。

天候もだいぶ厳しくなり雲の動きも速い。

予定の何倍かの時間をかけようやく3人が稜線に戻った頃には視界は数十m。
気持ちよく滑走出来る状態ではない。

それでも、滑走体制に切り替え滑走準備。

途中、ホワイトアウトする中iPhoneのGPSアプリで方角を確認しつつ

降下を始めた。

その後も視界が回復する事も無くテン場へ・・・・


厳冬期のハイドレーション [立山テント泊] 


基本的に厳冬期のハイドレーションは、凍るから使えないというのが一般的らしい。

しかし、AG(アドベンチャーガイズ)の近藤さんの意見はちょっと違った。
ハイドレーションによる水分補給は理想的で、むしろ凍ら無いような工夫と飲み方が重要だという事だった。

水分の補給は夏期でも厳冬期においても、その重要度は変わらず。
厳冬期の方がおろそかになり易い。

低体温症、凍傷などを防ぎ、高度順応を円滑に進める為にも、汗による循環が必要でその為には水の補給が必要不可欠ということだった。

かといって、厳冬期において汗をかきすぎては体温を落とす「冷え」につながる。
だからといって、涼しい状態では体内循環がされない。

よって、少し湿気を感じるくらいの状態を維持する必要がアリ、その分の水分補給も必要になる。つまり暑いからと言って上着を脱ぎすぎてもいけない。
のどの渇きを感じる前にコマメな水分補給が理想で、その為にはボトルによる断続的な補給よりも点滴の様に僅かずつの水分補給が理想だというのだ。

そして、点滴のようなこまめな補給をしていれば、ハイドレーションも凍る事も無い。
というのだ。

以前から通年でハイドレーションを利用していたボクには、自分の水分補給の仕方が間違っていない事が解り幸いだった。

とは言う物の厳冬期にいては、どうしても凍り易い。

近藤さんは、ザック等の所定位置に収納せず、ハイドレーションバッグを専用のウインターバッグにいれ、直接ウェアの下に担ぎチューブは脇の下を通し、ウェア内に飲み口を出して使用するとの事だった。
肝心のウォーターバッグもあえて大きい2Lのサイズに水を800mlくらいだけ入れる事で
背中にフィットさせるとの事だった!!
なるほど・・・

とは言うものの夏の様にバッグそのままでは、すぐに凍ってしまうので通常は専用のバッグ(ネオプレーン等で出来たカバー)に入れ、チューブも専用のカバーが各社出ている。

ボクの手持ちのハイドレーションは2つ

■プラティパス
■メーカー不明のバッグにナルゲンのチューブセットを加工したもの

普段はメーカー不明とナルゲンチューブがお気に入り。
※ナルゲンはシャットオフバルブが付いており、完全にロック出来る事と、
飲み口の固定用のホルダーが磁石で、簡単に胸に戻す事が出来るのでもっぱらコチラばかり使っていた。

しかし今回、時間もなくアタックザックと、メインザックでハイドレーションの入替が必要なため
プラティパスでいく事に・・・

プラティパスは飲み口がゴムの弾性だけで止水するため、時々漏れたりするのが嫌いなのだが、構造がシンプルな分凍り憎いかと考え、ボトル側が交換可能なので水の移し替えの手間が要らない。

今回予算も時間もなかった為、ホースとバッグの凍結防止に「アストロフォイル」でカバーする事に。
※アストロフォイル:建築用資材、主に屋根材の下に施工する事で断熱を目的とする素材。
アルミ蒸着された、プチプチのエアークッション。
ボクの知る限りこの素材の断熱性能は他に同レベルの物が見当たらない。

簡単にプラティパスのボトルをアストロフォイルでラッピングし、ダックテープで止める。
ホースもぐるっとラッピングしダックテープで止めた。

連結部分と飲み口はむき出しなので少し心配だがまあ、しないよりはましかと・・・
見かけも悪いですが、ほぼコストがかかっていないのに効果は『good!!』

結構いい加減に加工した割に効果は高く、テントの外で他っておいたとき以外は
凍る事も無く、使えた。

本々マメに水を飲む方なので、凍り難い事もあるが下手なネプレーンのケースより効果は高い気がする。

今シーズンの為に真剣にちゃんとした物を造ろうかとも思う。

2012/11/29

ISUKAオーバーグラブ  [立山テント泊] グローブ考

下はオーバーシューズ
上がオーバーグラブ

最近はゲレンデスキーでも、グローブのレイヤーは定着してきている。

メインのグローブの下にアンダーグローブをはめる事で、保温性もUPし、洗えないメイングローブの異臭の発生も抑える事が出来る?!

BCでは足先、指先の濡れは致命的なので、もう少しデリケートな仕様を考えないと行けない。

今回は、

  1. ■アンダーグローブ:Montbell ウールアンダーグローブ
  2. ■メイングローブ:OR レボリューショングローブ
  3. ■オーバーグローブ:ISUKA オーバーグローブ
  4. ■ハイク/作業用:HESTRA ウィンドストッパーグローブ
  5. ■予備:アンダーとしてネオプレーングローブ
グローブだけでも、5ペア・・・実際使用しなかったのは予備のネオプレーンだけ。

ハイク用以外は全て今回の新調したので、使用感は少し不安だった。
案外手先というのは不快だと引きずるので・・・デリケートだ。

BCではとにかく濡らさない様に気をつける必要があるが、ハイク/作業用のHESTRAはグリップ部がレザーなのでどうしても湿気をおびて、濡れる・・・

作業時(シャベル等)はオーバーグローブを被せて作業をしていても素手にはめるレーザー仕様のグローブはやはりダメだ。

一度湿ったグローブは渇かす方法が無く、夜ハラに入れ着渇かしする他無い。

そう言う意味では、HESTRA(レザー仕様の物)は、厳冬期のBCに向かない。

作業も
Montbell ウールアンダーグローブ + ISUKA オーバーグローブ
の方が良かったかもしれない。
※ただ、この組み合わせフィット感が悪いので、作業性がイマイチ。

ハイク時は、かなり気温も低くかったので、
Montbell ウールアンダーグローブ  + OR レボリューショングローブ
で登り、滑走時も同じ仕様。

この組み合わせ、保温性は問題ないが、なれないので指先が効かない。
疲労困憊した中で、ファスナーのプルタグを正確につまむのはかなり困難だった。

幸いメイングローブの上からオーバーグローブを被せないといけないような、寒さはなかったのでオーバーグローブは、テントの設営時などがメインで使用した。

このISUKA オーバーグローブ、通常オーバーグローブはミトンタイプが多いのだが、
コレは3本指。
※ISUKAにはもちろん5本指の設定もある。

保温をメインとしたオーバーグローブは、ミトンが多く
軽量だが手の内側にグリップが無い物が多いため、何を持っても滑る物が多い。
透湿性や、防風性ばかりに注目がいくが、BCではシャベルなどの作業性も必要なため、グリップ性能も重要だ。
実際、オーバーグローブのフィット感より、グリップ性能が高い方が使用し易い。

その点ではISUKA オーバーグローブは実際の作業を前提に造られていて、使い勝手が良かった。素材はウェザーテックで、透湿性や、防風性も特に問題はないレベル。
アンダー、メイン、オーバーとリストの長さも徐々に長くなるので、非常にレイヤーし易かった。

他社の物だと、リスト部が短い物も多く、リスト部から風や雪が入りがちな物も多い。

総合的に見て、このISUKAの3本指オーバーグローブは良いセレクトだった。

2012/11/28

タイベックス シュラフカバー [立山テント泊] 


今回の立山でMontbell #0シュラフにシュラフカバーを使用した。



タイベックスについては、制作時のブログにも書いたが、本々は建築用の透湿性の防水シートだ。
これがU.L.ハイカーの中で話題となり、今ではガレージメーカー等でテントやザックの素材としても使われている。

ただ基本はU.L.ハイカーのDIY素材としてグランドシートから始まり、ボクの様にシュラフカバーなど様々な山道具を造る人がいる。

一説には、Montbellのブリーズドライテックより機能性が高いとか!?
GOREより軽量で同レベルの透湿性能があるなど、さまざまな意見がある。

凍ったシュラフ。
今回、本格的な厳冬期の使用でどうなのか?

本当の性能を試すに良い機会だった。

テント内の温度は正確には計っていないが、2日目にいたってはテント内が凍結し
シュラフも凍った事からも、そこそこの温度であった事が伺える。

同行した後の2人のシュラフは同じMontbellの#0に

■Montbellのブリーズドライテック
■マムートのシュラフカバー(GORE)ではない。

基本的にGOREであろうと結露はするのだと思うが、
結露が多い順に

  1. タイベックス
  2. マムート
  3. モンベル


ただ、この順番。
使用する人間の代謝の量の順でもあるような気がする。
というのも、テント内で寒がっていた2人に対しボクは平気で、念のために着たダウンの類いは
ダウンソックスも含め全部脱いだほどだった。
凍るテントの内壁!霜が長い・・・

結露の元となる汗?等がボクの方が多いのは明らかなので、単純に透湿性の差がそのまま順位になっている訳ではないかもしれない。

しかし、この結露がつづけば確実にダウンシュラフは保温性を落とすので、何らかの対策は考えないといけない。
タイベックスはその他の2つと比べ軽量で容積も小さく出来るので、2重にカバーする事で、結露のポイントをずらせれば効果があるかもしれない。

市販品が1M程なのに対し、タイベックスは上手くすれば、1/3位のコストで出来るので十分なパフォーマンスだと言える。

2012/11/27

インビス インプレッション [立山テント泊] ARMADA TST


インビスで50mmセットバックはどうだったのか?

立山トリップがインビス化したARMADAの初インプレッションになる。

ただ、このトリップの間、滑走と言える滑走はわずか2本。
時間にすれば数秒の話・・・・

後ろがボク・・・ヘロヘロの亀。
亀の様な登坂力と、天候による視界不良もあり3日間で滑れたのは2本のみ。
距離で言えば200m位か?
※視界不良によりほぼ山1つ分を数mづつ降下・・・(泣)

トリップ中ガタツキなどのトラブルはなかった。
※余ったインビスには1本のみバックアップ用のボルトをさして行ったが当然使う事もなかった。

50mmセットバックについても
ハイクに関しては、50mmバックのポジションは全く問題ない。

Baronはハイクポジションに切り替えると滑走ポジションに対し45mmバックする。

つまり、以前の滑走ポジションからすると、インビス化により50mm+45mmで95mmバックポジションでハイクになる。
それでもハイク中はトップが短く感じるので、セットバックによる弊害はハイクでは感じられない。以前と比べ、テール側のスキーを踏む事も少なくなった。
※以前はテールが長く感じていて、よくテール側のスキーを踏んづけていた。

今回の立山は降雪も多く、いわゆる新雪が絞まった雪に薄らとまた新雪、アラレが乗った状態だった。
高度が上がるにつれ、雪は絞まり乾燥している為、風に叩かれていてもそれほど凍る事もなかった。
だから比較的シールが咬み易い状況ではあった。

以前よりテール側が短くなったが、重心もバックしたため姿勢の悪いボクでもほとんどスリップする事なくハイクできた。
テールが短くなっても、重心がバックした分、むしろシールの効きは以前より良い気がする。

じゃあ滑走はというと・・・・
コレについては、あまりにも滑走時間が短いのであまり確かなフィーリングまでは言えない。
以前のデフォルトポジションでも、少しでも新雪が在る時は良いフィーリングだったので、今回のような斜面状況ではネガな部分は感じられない。

ただ、50mmほどバックした所で、ネガが大きくなる事はやはり無いようだ。
この部分に付いては、シーズンを通してインプしようと思う。



2012/11/26

立山テント泊[初滑り?!]#1


初滑り、今シーズン始動。

この3連休(世間では・・・)
山じまいの最後の連休に行ってきました「立山」

立山はコレで2回目。

前回は春に小屋泊で立山デビュー。
その時も、何を用意すれば良いのか解らずてんやわんやだったが、今回は「テント泊」。

ボクにとってはシーズン最初で最大のビッグトリップだ!

春と違いこの時期は富山側からのアプローチは閉鎖の危険が有るため、長野側からのアプローチとなる。

コレがキツい!!

富山側からなら、ケーブルカーとトローリーバスに乗り室堂まで行けるモノが(コレでもキツいが・・・)

高速を信濃大町で下り


■扇沢駅(駐車場)標高:1,433m
↓トローリーバス
■黒部ダム 1,470m
↓徒歩
■黒部湖 1,455m
↓ケーブルカー
■黒部平 1,828m
↓ロープウェイ
■大観峰 2,316m
↓トンネルトローリーバス
■室堂 2,450m

コレだけの乗り換えと徒歩を25kのザックとスキーを持ち
スキーブーツで繰り返す。

もちろん往復・・・・。

しかし、この時期そんな人ばかり、一部観光客が僅かにいるだけ。

有名人もガイドや、撮影をかねて山に入る為
扇沢でいきなり「佐々木大輔」さんにあった!!

重いザックに不安を詰めてヘロヘロだったボクだが、
簡単なあいさつと、握手をかわし
いきなりテンションup!

幸先のいいトリップになった!!

とはいうもののザックの重さは変わらず・・。

この期間、宿小屋はやっているが、トイレ等の小屋は閉鎖されていて、自分の排泄物もお持ち帰りしなければならない・・・(室堂にて回収はある)
※モンベルにて、各自2つづつ携帯トイレを持った。

僕らはたった3人のパーティーで、各自の装備に加え、テント等の装備を持たなければならない為、一人当たり25k~33kのザックを背負い雷鳥平のテン場へ向かう。

ビギナー3人の体力も並より下の3人が、勢いと興味だけでテン場に向かう・・・・



2012/11/22

立山テント泊[前日]

準備はこれでいいのか?


遂に今晩(明日早朝)出発。
日程は
23日:長野側より入山
24日:終日ハイク&滑走
25日:下山
の二泊三日。

装備については、反省かねがね、またインプレしたいと思う。

取り急ぎは二泊三日分の宿泊装備&アタック装備のパッキング!!

アタックザック26Lは、DAYツアーでもパンパン。
シール、ゾンデ、ツエルト、クランポンなどの通常装備に水、サーモス、行動食と・・・
もう、ホントパンパン!!
今回は遂に「アイゼン」も追加!!
※この装備だけは買うつもりは無かったのだが・・

水無しで、7kg弱!!

問題は、今回投入のGREGORY 75L。
食料

コチラはシュラフ、防寒具、食料がメイン。
しかし、コレが予想以上に収まらない。

それでも、何とか納めて13kg強
まだ、水とテントの割り振りがあるから・・・・もう2kgは・・

合計22kg~!!

尋常じゃない重さ。(経験者からすれば当たり前だ、と言われそうだが)

ザックも慣れていないので、フィッテイングも決まっておらず心配なので
ここ数日ザック2つ担いて、子供と一緒に朝学校までの往復を歩いてみた。
※回りからは奇異の目で見られていたが、テストしないとぶっつけ本番はちとキビシイ!!

案の定、パッキングにより重心の位置が悪かったり、ザックのセッティングが合っていなかったり
事前に担いで歩いてみて解った事が多く、いきなり本番で無くて良かった・・・

数々の装備、インビスのインプレとうとう、ネタは沢山有るので
無事帰還したらまた書きます。




2012/11/20

ARMADA TST [ワクシング]仕上げ

立山に向け、日々パッキング・・・
帰ってからの僅かな時間で準備をしているのでちっとも進まない。
買い足す物も多すぎて、75LのGREGORYも既にパンパン・・・入りきらない・・・?!

それとは別にアタック用のパッキングも・・・
コチラも必要最低限に絞っても、ゾンデ、シャベル、アイゼン、シール、クランポン・・・・等々
ボクのわずか26LのOSPREYはパンパン!!

とは言っても、滑りに行くのだからスキーの準備もしなくては・・・

今期インビス化したARMADA TSTは、最後のワクシングのままだったので、
とりあえずスクレイピング。

入念にエッジのワックスも剥がす。

ブロンズブラシで簡単にグラッシングし、滑走ワックスをかける。

立山はここしばらく雪がつづいているので
ワックスは硬いにこした事は無い。

このままの状態でも十分だが、せっかく立山へ行くのだから万全のコンディションで行きたい
少なくともスキーくらいは・・・

で、
HOLMENKOLのハイフッ素のグリーンをベースにワクシング。


一晩置いて、スクレイピング。


昨シーズンは最後チューンに出していないので、こまい傷は有る物の
センターのロゴの段差を思えばどうという事は無い程度の傷ばかり。
※グラファイトソールとカラーソール(ロゴ部)の段差はチューンしてもスクレーパーが少し引っかかる感じがある。

大方剥がし終わっても、サイドやベースエッジ側は残るので、サイド用のスクレーパーでエッジ部だけ再度スクレイピング!


つづいてブラッシング!

基本的にグリーン以上のワックスがメインで仕上げているので、ボアブラシでは粉ばかりが出てちっとも終らないので、良くも悪くも最初はブロンズブラシをいつも使用している。

硬いワックスは、この時点で艶が出て来る。
以前は、この時点でガシガシにブロンズをかけていたが、結構ソールに傷が入る場合も有るので
最近はスナップを利かさず、軽くブラッシング。

出た粉をフィニッシュマット(ナイロンタワシ)で軽く拭き取り


スピードボアブラシをかける。



トップからテールまで、平坦にかける。
あまり力をかけずに、ブラシのトルクより回転でかき出す感じ。
ロールブラシ全般に言えるのだが、強く押し付けてかき出すより、高速で当ててあげた方が艶が出て、
「磨く」という感じがしている。

今まではコレで粉ワックスを拭き取り終わりにしていたのだが


フィニッシュマットのスピードブラシをかけてみる


今年は、新兵器のフィニッシュマットのスピードブラシ?も有るので、コレに柔らかいフィニッシュマットを巻き付けコレも高速で軽く当てる。

中々いい具合に艶が出る。

後は入念にワックスの粉を拭き取る。
このワックスの粉が残っているとシールの粘着を著しく落とす事になるので、本当は水拭きした方がいい
※特にハイフッ素のワックス粉は最悪。
※一滑りするのが手っ取り早いのだが、今回は滑る間もなくシールスタートなので、入念に拭き取る。

後はビンディングの裏にシリコンオイルを吹きかけ、少しでも雪の付着を防ぐ。

太い板はベルクロのベルトでは止まりづらいので、G3のゴムバンドで止めてフィニッシュ。

後は立山に運び上げるまで出番は無い・・・・




2012/11/19

icon7[上映会]



先日?FBの友人から近く[icon7]の上映会があると連絡があった。
すでに、予約注文していたので上映会前に見れてしまうのだが・・・

仲間と大きな画面で見たいので行く事に・・・
※いつものゲレンデ仲間でなく、山(BC)の企画で合った仲間がメイン。

icon(アイコン)シリーズはVHSの1stから所有している。
それまで買うスキーDVDといえば、技術戦やHOW TOものがほとんど。

icon(アイコン)シリーズの映像は、基本的に自分たちの足で登り、滑る。
ショー的な映像でなく、ドメステックでアート。
ヘリで断崖絶壁に降り立ち、滑るといったアメリカンムービー的なフリー/エクストリームといったジャンルとはちょっと異なる。
クリフもエクストリーム的なモノもあるけど、ショーでなく、どこかスナップ写真的な、
ドラマを感じさせる映像。

この手のムービーは、撮る側も撮られる側も滑り手で、仲間だったりすることが多いようだが、iconも当初はそんな感じのスナップを見るようで、自分がゲレンデ以外のスキーに興味を持ったタイミングもアリすっかりハマった。

当日、監督の関口氏、ライダーで某BCスキーメーカー社長?の秋葉氏、テレマーカーの永島氏の簡単なトークショーもあり、それぞれの人となりが伺え、よりリアリティが増す感じがした。

映像の感想は、さまざまあると思うが、ボクにはいつもながらワクワクする映像。

いつも家で1人で観ていても、お尻がむずむずして座っていられない感じになる。

告知が間際だったこともあってか、あまりお客さんは多くなく商業的には微妙な企画だったが
来た仲間も気持ちが高揚するのを押さえきれない感じだった。




2012/11/15

雪まみれを一発解消?![DIYティアオフフィルム]


またまた100均DIY!

モータースポーツを見る、やる方なら知っている方も多いと思うが、ドライバー/ライダーがヘルメットのバイザー(シールド)から薄いフィルものような物を
メインストレートなどで剥がして捨てているのを見た事が有る人も多いと思う。

あれは、通称「捨てバイザー」と呼ばれる薄いフィルムを何枚か貼っておき、シールドが汚れた際、1まいづつ剥ぐ事で視界を確保する物だ。

中でもオフロードバイクのゴーグルなどはロール状のフィルムを巻き上げる事で、ついた泥を拭う事無く視界を確保する物もある。

正式名称は「ティアオフフィルム」と呼ぶらしい。

で・・・・・・?!

スキーは関係ないじゃん?と思うのだが・・・
新雪で派手に転ぶと、外れなくとも雪まみれで、視界が・・・

レンズに付いた雪が瞬く間に凍ってしまう事もしばしば、その為BC時にはバックアップゴーグルを持って行くのだが、リックを下ろし、ゴーグルを交換するのは少々手間・・・仲間を待たせるし。

何か良い方法が無いかと・・・
で、100均のiPad,カーナビ用の傷防止のフィルム。

使えそう!!

でとりあえず、今年メインで使うSmith PRODIGYに貼ろうと出すと、
「あれ!球面じゃん?!!」

そう言えば2つとも球面。

仕方が無く、先シーズンのメインのOakleyを取り出し、サンプルに!

コチラは平面レンズのダブルレンズなので、適当にサイズを合わせカットし、端に剥がし口を付け
レンズに貼付ける。

空気も無数に入りやや美しくないが、中からのぞくと
さほど気にはならない。

これで、1回はレンズを一瞬でクリアに出来る!?はず。

もとよりそう高いレンズでもないので、気にもしていないが、ツリーラン時の小枝等からの傷防止にもなり、あわせて雪が付いてもコレならガシガシ擦って取っても、傷が気にならない。
※それなら目的が・・・

ただ問題は、所詮用途の違う物を流用しているので
耐寒性はほぼ見込めないので、実際剥離しないとも限らない。

実際の転倒時は、ゴーグルが吹っ飛ぶのが普通で、むしろ問題は内側に入った雪の除去が難しいので、
中にも貼るほうが実践的。

ただ、ゴーグルのレンズは、内側は曇り止めの加工、外側は偏光のミラー加工や撥水加工など、様々な加工がされていて、意外にデリケートな物が多い。

コストもかからないアイディアなので、しばらくテストしてみようかな・・・