訃報

この連休最終日、行くかどうかも少し迷っていたが、あわよくば、裏山に上がりたいなと、装備だけは用意してホームに向かう。

※仲間内の大半はトヨタカレンダーなので祝日は、出席率は低い。

朝、偶然にも、その日、仕事のはずのIさんが・・・

後、後輩のKと・・・皆，装備は一応ある・・・

※立山テン泊メンバー！

天気も少し日が射してきた。

積雪はココの所の雪で・・・期待できる。

訳あって、スタートを1１時とし、その前にゲレンデを数本滑る事に・・・

朝一のクワッドに乗り込む。

その中で、Kが・・・

「今日の　BCはテーマを持って登りたいと思います。」

また、この男は何を言い出すやら・・・と

「◯◯の◯◯さんが亡くなりました。今日はトップ（頂上）で追悼の意を示したいと思います。」

『ああぁん！！！あ～！！マジか？！』

『ア～～～～～～～～～～マジか！！』

僕は、何とも稚拙な言葉で、突然こみ上げる失望感をどう、処理して良いか解らなかった。

薄々、もしかしたらと・・・思ってはいた。

しかし、そんなはずは・・・・！

◯◯さんは、彼のブログを偶然、僕が見つけ、同じゲレンデをホームとし、同じゲレンデ施設の常連さんである事がわかり、声を掛けたのが最初。

ソレ以来、ブログ仲間で様々な知識と創作意欲に満ちた、彼のブログは、僕のニーズにマストだった。

今も毎日のように見ている。

シーズン中ゲレンデで会うだけなのだが、年中、ブログを見ているので、

僕も久しい年上の友人のような気になっていた・・・

ゲレンデで会っても、家族連れの彼とは、一緒に滑った事もないが、

ブログネタの工作の現物を見せてもらったり、

僕の工作にアドバイスをくれたり・・・

材料を頂いたり・・・

ほとんど、プライベートな情報を知らないまま、親切にして頂いた。

それこそ、互いに？フルネームも知らないまま・・・

年始にも、奥さんと子供達がゲレンデに居たので

「今日、旦那さんは？」

「ん～仕事で・・・」

と聞いていた。

毎週のようにUPしていた、彼のブログが12月初旬から止まっていたのは知っていた。少し前から止まりがちだったので、年末だし今回は相当、急がしいいのだろうと・・・・

そう、そう思っていた。

しかし、彼のブログのコメント欄に、彼がまるで亡くなったかのようなコメが・・・

その時は、スパム的なものか、いたずらだと・・・

年始早々、彼の家族にも合っていたので、そのタイミングでそのコメを信じる事はなかった。

先日、ホームゲレンデに滞在していたKが、偶然、スーパーで◯◯さんの奥さんに会い、悲報を知る事となる。

胃ガンだったそうだ。

知ってから亡くなるまでは、ここ1ヶ月くらいの急な話だった様す。

あまりにも急で、

つい最近までやり取りをしていただけに・・・・

今でも、信じられない。

次、ホームゲレンデに行けば会えるような、そんな気が・・・

その日、Kの持ってきた日本酒と、湯のみを４つ、ザックに入れ登がる。

トップにつくと、ホームゲレンデを見下ろすドロップポイントに陣取り

４人分の湯のみに日本酒を入れ

「献杯」

冷たく冷えきった日本酒は、僕の感情を沈めるかのように

腹の奥底に流れおちていった・・・