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2012/02/07

ARMADA TST 183



今シーズン半ばにして、新車(板)を購入。
勇気を持って頭のネジを数本はずし、残りの理性というネジも緩め気味に、

「ポチッ!」※板
「ポチッ!」※ビンディング
「ポチッ!」※クライミングシール
「ポチッ!」※クランポン
と・・・・・・。

いつもは徐々に、徐々に買いそろえるのだが消費タイミングが揃わず、シールはまだ使えるけど
板がもう限界とか、板に合わせて購入したシールやクランポンはサイズが変われば流用出来ない、
だからいつも勿体ない買い物が多い。

で、今回はその辺りの反省を理由に同時購入。

で本題の板。
今回はなじみ深い老舗のアルペンスキーメーカーをさけ、
ニュースクール系ブランド。

[ARUMADA TST 183]
■キャンバー:オールマウンテンロッカー
※テップロッカー(ツインチップ) 
■長 さ:183cm
■ディメンション:119-132-102-123
■サイドカーブ:16.8m

「私を・・・てって」世代のオールドスクールとしてはかなり思い切ったチョイスをしたと思う!

BCでの使用を前提に購入。
パウダーでの技量不足を補う為、大きめのロッカー!
環境的にツリーランが多い為、長さはGS並みでもアールは小さい物。 
シーズン半ばで、余り選択肢の無い中、コイツになった。
オールドスクールには違和感を覚えるグラフィックもあえて我慢・・・・

板の仕上げには期待していなかったが、案外まとも。
※国産メーカーには遠く及ばないが一昔の某有名A社やS社と比べれば
このディテールで、結構精度は出ている方ではないかと思う

ソールはトップの接雪点からヒールの接雪点までは、ほぼフラット。
※ただしセンターのロゴ部分はシンタードベースではないようで、グラファイトの部分と段差を少し感じる。

ロッカー部とテールチップ部は大きく凹み、歪みも少しある。
それでもプレチューンでほぼフラットが出るレベル。
ストラクチャーもいいのか悪いのか、しっかりトップからテールまでほどほどの深さで入っている。

※ストラクチャーについては好みもあるが、今時凹んでいても均一に入れてしまえるので
精度の判断にはならない、それに深すぎるストラクチャーは
得てしてエッジにも入っている物が多い。現に少し入っていた。
※エッジにストラクチャーが入るとスキーの操作性に問題が出る場合が多い。

エッジはレーシング並みに薄く。
トップとテールのガードエッジは繋がっておらず
それもサイドエッジより更に薄い。
思ったより耐久性は期待出来ない板かもしれない。

もっとルーズな質感のスキーだと覚悟していたのだが
思ったより良いので、とりあえずワックスだけかけて乗ってみる事に・・・

圧雪が本来得意とするスキーではないのは重々承知しているが、キャンバーがあることと
アールが17mほどという事で少し期待していたが、予想以上に違和感・・・・。

全くエッジのとらえが無い(感じ)。
どこでもいつでも横滑り出来る感覚がある。
仮にアルペン系の板でこんな感じにチューンするならビベルを3度程いれ、
その上ソールも凸ぎみとでもいったらいいのか、雪面に立った状態でスキーの動きに方向性を感じない、
オールドスキー育ちの僕には足場が全く無いかの様に感じる・・・・・

滑り出してもその感覚は変わらずエッジのとらえ感が薄い・・・
しかしソールはほぼフラットでエッジも丸まっている訳ではないので大きく傾ければエッジはかむが、
希薄な捉え感覚も102mmのセンターでは、切り替えで突然抜けるので安心感が全くない。

そもそもトップは30cmほどロッカーなので、整地では全く機能しないが、心配したほどバタツく訳でもない。
実質150cmの小回り板でブーツセンターを20cmほど前に取り付けて、テール側だけがひどく長くした感じ。
かといってトップ?の接雪点をかませて始動させるにはおかしなバランスで、
実際そのように乗っても丸く小回り板の様に回る訳ではない。
※あたりまえか?!

どう、形容したらいいのかも解らないが、
いわゆるアルペンスキーという物でなく、フリースタイルボードを細くしたイメージに近いのかもしれない。

オールドスクールとしては整地はどうやって乗れば良いのか全く解らない。
※ボードの滑走イメージで乗る事が必要なのかも

少しゲレンデ脇の林の中でパウダーも試したが、30cmオーバーのロッカーは
さすがに圧倒的な浮力で後ろに荷重ポイントを移すと、明らかに加速するのが解る
そして、小さなRはどこでもターン出来、その辺りはイメージ通りだった。

これで、プレチューンをしたらますますクルクルになる様な気もするが、
とりあえずソールのフラット、ベース1°、サイド88°のスタンダードにしてもらい、
ストラクチャーも浅く入れ直してもらおう。
※でないとアイロンが引っかかってしょうがない。


僕の様なオールドスクールが、この手の板をアルペンスキーの延長で評価するのは間違っているのかもしれない。
全く新しい指標で評価しないと、適正な評価にならないのではないかと思う。


※メーカー的にはBCを含むオールマウンテンモデルのフラッグシップらしい・・・との事で購入を決めたが
コイツでシリアスな条件はまだ行ける感じがしないな〜



追記:チューンナップショップにてプレチューンをして再度乗ってみたが、基本的にその乗り味は変わらず。
どうやって乗れば良いのかいまだ解らない・・・・・
誰か同じ様にアルペン系の板から乗り換えた人の意見を聞いてみたい。
BCも・・・といううたい文句だったが、BCはパウダーばかりじゃないので、いくらキャンパーがあるといっても
この板で本当にBCに入れるのか・・・・アイスとかになったら登りも、下りも想像したく無い・・・・。


ホント誰か乗ってる人がいたら情報交換させてほしい。ホント、コメください。






4 件のコメント:

  1. 通りすがりです。

    身長182、体重83の巨漢でTST 174cmはいてます。

    今まではK2 Apache CrossFire 170cmだったのですが、今回この板に乗り換えてみた感想は

     「どこでも違和感なく滑れる」

    といった感じでした。

    メインで滑っているのがニセコなもので深雪、ツリーランがメインだということもあり、自分にはまさにピッタリといった感じでしょうか。

    整地でもしっかりと前に重心を置けば板もバタつくこともなくそれなりの小回りも出来ますし、地形を使ったジャンプ、荒れた斜面でもそこそこ滑れます。

    そこそこと言ったのは、板が軽いためにしっかりと足をそろえる意識をしていないと深雪や荒れた斜面では跳ね飛ばされそうになることあるところですね。

    なのでその点さえ気を付けていればどのような場面でもそれなりに使えるとは思います。

    ただ、人によっては「中途半端」というようにとられるかもしれません。整地では基礎板には適いませんし、本格的なパウダーではセンター130mmクラスのものの浮力とは段違いです。

    しかし1本の板で一日中滑るような場面を想定しているのであれば、TSTは非常に優秀な板なのではないかと思ってます。

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  2. 白石さんコメ有り難うございます。

    >K2 Apache CrossFire 170cm
    ということは基礎板?ですよね。

    私も整地については普段GS、SL板ですから、基礎板からの乗り換えの方の意見は大変ありがたいです。

    この1ヶ月、極力パウダーが無くても乗る様に努め、少しは慣れてきました。
    パウダーは、イメージ通りでずいぶん楽をさせてもらっています。

    しかしホームゲレンデが降雪も少なく、硬いため「TST」のコンセプトからは外れるシチュエーションだとは思うのですが
    >「どこでも違和感なく滑れる」
    とまではいきません。そもそも無理があるのは理解しているのですが、以前使っていた「ディナスターのレジェンド8800」(※今時のセミファットよりやせっぽっちですが)はまだ、弱いものの基礎板同様トップからテールまでしっかり捉えを感じる事が出来、操作感は基礎板の延長にあると言えました。そのかわり汎用性が高い分パウダーでは少し物足りない。
    そのため、TSTは、もっとパウダーよりでBC用に購入したものです。

    >しかし1本の板で一日中滑るような場面を想定しているのであれば、TSTは非常に優秀な板なのではないかと思ってます。

    購入する前に同様のコメントが多かった事もアリ購入に至ったのですが、「TST」は正直、僕には「違和感」アリアリです・・・・

    大きなテップロッカーは整地では全く機能しないため、極端にトップの短い板を履いている感じで
    接雪点からターンを始めるというよりはスライド感が強く、柔らかい雪であれば、コブでも案外なんとかなりますが、急斜の硬いシチュエーションでは正直怖いです。※未熟な技術の為応用が利かないのだとは思うのですが・・・

    登る時期や山がアイシーな場面が想定されるので、この板では正直不安です。
    なにか、この板ならではの乗り方、チューンの様なものがあれば、知りたいと思ったのですが

    精進が足りない・・・ですかね。

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  3. ご指摘の通りApacheCrossFireは基礎板になります

    私自身スキーを始めて6年目の若輩者なもので偉そうにスキーテクニックを語れるわけでもないのですが、TSTを購入する前にARMADA JJ 175cmに乗る機会があり、その時はまさにKa’Tuneさんが言われる通りの違和感を感じまくりでした。

    そこで知り合いやネット上での情報を集めた結果TSTを購入するに至ったという経緯です。

    そしてKa’Tuneさんが指摘されている「スライド感」が強いというのは何となくわかる気がします。
    私の滑り自体がカービング主体ではなく古い滑り方(足を揃えてのずらしが主体)であったため違和感なく受け入れることが出来たのではないかと思っています。

    カービングについては、板が柔らかすぎるために踏み込んだときの板のはねっかえりが今までと違う感じですので、急斜面ではカービングではなく、ずらしで滑っています。

    ネット上での情報ではカービングスキーが出始めた頃の感覚という意見がありましたが、もしかしたらKa’Tuneさんが感じられている違和感と同じなのではないのかと思います。
    (私はカービング初期を知りませんが・・・)

    今のところクラスト化した雪や水分を多く含んだ雪の上を滑走したことはありませんが、荒れたガリガリ斜面を滑った感じではしっかり足を揃えてさえいれば基礎板よりは滑りやすいかなという感覚です。板が以前より少々長くなったせいかもしれませんが。

    チューンは今のところ何もしていません。当初はビンディングをMarkerのsquire schizoにして、滑りにくければビンディング位置をずらして調整してみようと思っていましたが、残念ながらビンディングが品切れであったためメーカー推奨の位置にビンディングを取り付け、そのままの状態でずっと利用しています。

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  4. 白石さん、重ね重ね丁寧なコメント、有り難うございます。

    私も[ARMADA JJ]があまりに評判が良いので、今までニュースクール系の板に興味が無かったのですが[ JJ ]のヒールロッカーを取ったのが[TST]ということで、メーカー的にもBCも意識したモデルという事で購入しました。パウダーはご機嫌です!

    整地はこれはスキーなのか?と思うくらい違う乗り物に乗っている感じです。
    ただ、ご指摘の通り私自身どちらかと言えばズレが得意な方ではありません。
    常に足下にエッジの感覚がある板の方が好みでです。今回の[TST]は私に取って初めてが多すぎたのだと思います。
    ◯センタ−100mm越えが初めて。
    ◯ここまでのロッカーが初めて。
    ◯ここまでのツインチップも初めて。
    ◯ニュースクール系の板が初めて。
    同じ様なSLの板でもメーカーが変わればのり味も変わるので
    これだけ「はじめて」が並ぶと違和感ありありは当たり前なのかもしれません。
    個人的には大枚をはたいたので・・・がんばって乗りこなせる様、精進します。
    コメ、有り難うございました。

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