ページ

2012/06/25

エッジ考[ビベル計測]


大まかにスキーには、2つのエッジの角度がある。
「サイド」と「ベース」だ。
自分でスキーをさわる人であれば、あらためて説明の必要は無いと思うが・・・

よく「この板はサイドは88、ベースはコンマ75」などと、自分の板のチューンを説明する際にエッジの角度と言うのは、その板のキャラクターや自分の拘りなどを示す際によく使われる。
※要はベースの角度が浅いのは上級者の中でも、上級レベルだと言う事がいいたいのか・・・

常々、このコンマナンタラの数字の信憑性を疑っていた。

というのも、実際、この数字は実測の方法は無い。

実際の精度はショップや機材に依存する所が大きい、つまり、「88°のガイドで仕上げたから88°」
「この機械を通していいるので1°」
誤解を恐れずいえば、ショップの人間が1°と言ったら、それが「その店の1°」だ。

一応、数値化し、コンマ・・・まで表記しているのだから、1°は1°、0.75°は0.75°で、それ以上でも以下でもいけないと思うのだ。

小数点2桁の精度を「セロテープ3巻き」と言うのではいけないと思うのは僕だけだろうか?

この疑問を明確にするには測るしか無いのだが、
同じ様な疑問をもって、計測の方法を記載していた方がいたので、其れに習い、早速機材を用意した。

用意したもの
■角度計
※分度器じゃ測れないからね
■ネオジウム磁石
※平面のでている物

この2つだけだが、共になかなか日常的に使う物ではない為どうした物かと・・・

角度計は「ポチッ」

磁石の方は上記の方のブログに習い、古いHDDをバラして取り出した。

あとは、角度指定のチューンの施された板がいるが
幸い手元には[OGASAKA]の新車がある。

早速、ネオジウム磁石に角度計を乗せ、
ソール中央で「0.0」に修正し
そのままサイドエッジに運ぶと
強烈な磁力でエッジにくっつくので
僅かにソール側の磁石のフレームが浮く
その角度をビベル角として測るのだ。

当然ベース(ソール面)に対しての角度なので、
大まかにトップ、センター、テールのソール面で「0.0」にリセットしその横のエッジを測った。

[OGASAKA TRIUN GS23]のメーカー出荷時のチューンは公表されており。今期モデル(11-12)は
サイド88°のベース0.5°とされている。

「ベース0.5°」はレーシングモデル全般のチューンで、基礎系は「ベース1°」とされているようだ。
※若干年式により違うようだが・・・

結果
■トップ:0.7°
■センター:0.6°
■テール:0.9°
※テールの数値が大きいのは、メーカー出荷時の加工部分ではなく
以前実践した1円ビベル部なので、1円ビベルもまずまずの精度と言える。

まずまず?
計測可能数値が小数点一桁までなので、ビミョーなのだが、計測精度を考えてもまあまあと言う所じゃないかと思う。

実際、ビベルの角度と言うのは、よく自動車で言えばハンドルの遊びに例えられる。
角度が浅ければ、遊びは少なく、レスポンスはシビアになる。
ただ、実際はソールの平滑度、エッジの平滑度、ストラクチャーなど、複数の要因で変わってくるので一概にビベルだけで決まる訳ではないと思うが、
一応、メーカーもショップもコンマ2桁まで数値を表記している以上は数値に対しては、それなりの精度を出してもらわないと、意味が解らなくなる。

そういった意味では、[OGASAKA]のチューンはまずまず許容範囲かなと・・・・

参考にさせて頂いたブログの方が測っていたボードなど、メーカーが公表している角度が1°に対し
なんと5°!なんて言う物もあるようだ。
※メーカー出荷時のままだったかどうかは解らないが、持ち主が1°と思っていて5°だとしたら、訳の分からない事になる。








0 件のコメント:

コメントを投稿