大まかにスキーには、2つのエッジの角度がある。
「サイド」と「ベース」だ。
自分でスキーをさわる人であれば、あらためて説明の必要は無いと思うが・・・
よく「この板はサイドは88、ベースはコンマ75」などと、自分の板のチューンを説明する際にエッジの角度と言うのは、その板のキャラクターや自分の拘りなどを示す際によく使われる。
※要はベースの角度が浅いのは上級者の中でも、上級レベルだと言う事がいいたいのか・・・
常々、このコンマナンタラの数字の信憑性を疑っていた。
というのも、実際、この数字は実測の方法は無い。
実際の精度はショップや機材に依存する所が大きい、つまり、「88°のガイドで仕上げたから88°」
「この機械を通していいるので1°」
誤解を恐れずいえば、ショップの人間が1°と言ったら、それが「その店の1°」だ。
一応、数値化し、コンマ・・・まで表記しているのだから、1°は1°、0.75°は0.75°で、それ以上でも以下でもいけないと思うのだ。
小数点2桁の精度を「セロテープ3巻き」と言うのではいけないと思うのは僕だけだろうか?
この疑問を明確にするには測るしか無いのだが、
同じ様な疑問をもって、計測の方法を記載していた方がいたので、其れに習い、早速機材を用意した。
用意したもの
■角度計
※分度器じゃ測れないからね
■ネオジウム磁石
※平面のでている物
この2つだけだが、共になかなか日常的に使う物ではない為どうした物かと・・・
角度計は「ポチッ」
磁石の方は上記の方のブログに習い、古いHDDをバラして取り出した。
あとは、角度指定のチューンの施された板がいるが
幸い手元には[OGASAKA]の新車がある。
早速、ネオジウム磁石に角度計を乗せ、
ソール中央で「0.0」に修正し
そのままサイドエッジに運ぶと
強烈な磁力でエッジにくっつくので
僅かにソール側の磁石のフレームが浮く
その角度をビベル角として測るのだ。
当然ベース(ソール面)に対しての角度なので、
大まかにトップ、センター、テールのソール面で「0.0」にリセットしその横のエッジを測った。
[OGASAKA TRIUN GS23]のメーカー出荷時のチューンは公表されており。今期モデル(11-12)は
サイド88°のベース0.5°とされている。
「ベース0.5°」はレーシングモデル全般のチューンで、基礎系は「ベース1°」とされているようだ。
※若干年式により違うようだが・・・
■トップ:0.7°
■センター:0.6°
まずまず?
計測可能数値が小数点一桁までなので、ビミョーなのだが、計測精度を考えてもまあまあと言う所じゃないかと思う。
実際、ビベルの角度と言うのは、よく自動車で言えばハンドルの遊びに例えられる。
角度が浅ければ、遊びは少なく、レスポンスはシビアになる。
一応、メーカーもショップもコンマ2桁まで数値を表記している以上は数値に対しては、それなりの精度を出してもらわないと、意味が解らなくなる。
そういった意味では、[OGASAKA]のチューンはまずまず許容範囲かなと・・・・
参考にさせて頂いたブログの方が測っていたボードなど、メーカーが公表している角度が1°に対し
なんと5°!なんて言う物もあるようだ。
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