オーブンレンジで[REXXAM Data]用にサーモインナー成形
昨晩、自宅に帰るなりサーモインナーの焼き入れ?
の準備。
本来はこんな暑い時期にインナーの制作など、やるのもどうかとおもうのだが、条件としては余り良く無いのは解っているが、オーブンが使えるチャンスがまたあるかどうか解らないので・・・決行!
※暑い時期はシェルも膨らんでいるので、冬期に履いた時キツくなる可能性が大だ。ただ、フォーミングほどシビアなものではないので、まあ良いかと・・・
※フォーミングは暑い時期に制作すると、シェルが膨張してる上、フォーミング材の膨張率も高い為、内圧も高くなりすぎたりで、冬期に合わせたセッティングは難しい。(冬期シェルが縮む分キツくなり易い。
サーモインナーの場合、加熱して膨らんだ物を凹ます事で合わせるので、フォーミングタイプ程シェルを中から膨らますエネルギーは少ない。
[今回の手順]
※加熱で膨張して膨らんでオーブン内に接触するのを防ぐ。後にコレが・・・甘くて・・
□その間にオーブンを事前に160℃で10分温める。
□足の主要な突起部、血管が通る部分にあらかじめパッティングする。
□その上でインソールに足をのせ、インソールごとスキーソックスをはいた。(理由はのちほど)
※ソックスも手持ちの中で一番厚いもの。
□ラッピング済みのインナーをオーブンに入れ
設定温度を140℃に設定し直し、10分焼く。
※さすがに家庭用オーブンレンジなので、片足づつしか入らない。
※壁面にインナーが触れない様気をつける。
(クッキングペーパーは仕方がない。)
□オーブンに入った方のシェルはバックルを外し待機
※反対の足は通常インナーをいれた状態で履いて待機。
□焼き上がり
□十分に膨らんでいる事を確認し、ラッピングを外ずす。
※この時の様子の写真は、時間と余裕がないので撮れてないが、1.5倍くらいに膨らみ、ぶよんぶよん。
□素早く、インナーを履く。
※ここがインソールをソックスごと履いていた大きな理由で、足形になっているインナ−ブーツと違い、このサーモインナーは加熱後は、もとの2枚重ねの袋がぶよぶよ膨らんだものになるため、インソールを先にいれて位置決めする事が難しい。
※インナーのつなぎ目がセンターなので、おおよそソコを目印に、センターを決め履く。
※第2指のセンターくらいで決めた・・つもり。
□シェルを履く。
※この2枚合わせのシンプルなサーモインナーはタングがないため、全く位置関係に目印がなく、足の納まり具合がよく解らない。
その上、タング部分はインナー上部を重ね巻する事でフィッテイングをするのだが、
巻具合は自分で決めないと行けない。
ここが重要!!タング部分はイン側が内側、アウト側が外巻きになる様巻く。特にイン側は足首にちゃんと巻き付く様に、深く押し込む。深く押し込まないと、この部分が踵の押さえを決めるので、巻が甘いと踵が緩くなると思われる。
□バックルを締める。
締めたり緩めたりしながら、インナーの納まりを探り、最終的にはアッパー部はマックスまで締め、ロアはほどほどにして、とにかく動いた。
※後にして思えば、ここでのバックルの締め具合はMAXであるべきだった・・・
□履いたまま、反対の足の制作に入る。
※ここでも問題が・・・
□後は我慢出来るだけ我慢して履いて終了?
ざっと、箇条書きにすると沢山の手順のようだが
案外簡単に出来た。反省点も多いが・・・
そう思うと、オーブンに比べ、以前試みた方法の数々は、圧倒的に加熱不足だ。
心配したオーブン内に残ると心配したプラッスチック臭もなかった。
で結果!
フィット感はどうかと言うと、かなりタイトだが
以前の様に全く痛くて履けないといった状態からは比較にならない位、よく出来た。
[仕上り具合からの反省点]
仕上りからすると、もっとつま先に詰め物をすれば良かった。(まだややキツい)
サーモインナーの構造上靴底が厚くなる為か、若干純正インナーと比べると底上げされた感じがある。
[制作時の反省点]
■オーブンの温度と時間
実は1足目10分、2足目14分と今ひとつまだコシが残るため2足目の時間を延ばした。
しかし、1足目と2足目の柔らかさは変わらなかったので10分程で十分と考えられる。
見るも無惨に・・・ |
そのうえ、2足目はラッピングが甘く、加熱され膨張したインナーによりラッピングが開き、インナーがオーブンの内壁にペーパーごとではあるが触れる事となり・・・・コゲた!!
写真参照:インナーの表皮が溶けてしまった。
もとより剥離気味ではあったが。
※ビール片手に飲みながらやっていて、最初の出来がまあまあだったので油断して一度も途中確認をしなかったし。
※ビール片手に飲みながらやっていて、最初の出来がまあまあだったので油断して一度も途中確認をしなかったし。
パッド、トゥーキャップが1セットしかなかったため、履いたまま次の足の制作に入れず、結果、冷まし切らないうちに反対の足を脱ぐはめに・・・
冷却が不十分だと形状が元に戻る分が大きくなった可能性がある。
最終の出来上がり具合が想像がつかず、緩くてもこまるので・・と中途半端な判断からロアシェルのバックルを締切らずに冷ましてしまった。
結果キツい、厚いインナーが出来た?
幾つかの反省はあるものの、自宅のオーブンで十分成形が可能な事は解った。
フォーミング程ではないが 内側もトレースできているよう? |
インナー自体の膨らみ具合を見ると、まだ加工可能の様子なので、後は調子が悪かったらシーズン中にでもまたチャレンジしてみようと思う。
追記:サーモーインナーはノーマルインナーと比較すると圧倒的に軽い。(計っていないが体感的には半分以下)これはBCでは幾らか楽になるかも。
あと、シーズンに入らないと解らないが、おそらく温かい?!何しろ、全体が一体成形のネオプレーンみたいな物だから期待出来る。
実質、保温加工の究極かも・・・
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