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2013/04/24

DYNAFIT TITAN UltraLight [レンタルブーツ?]


凄くイイんだよな~このブーツ!!

インナーは自分のREXXAM用
先日帰宅すると、玄関に「Nさん」さんから荷物が届いていた。例のブーツだ。

GWに立山に行くと言ったら、貸してくれた?!

これで足下が3,4キロは軽くなるはず。
TLTシステムで合計コレくらいは減るだろう。(例のTECNICAより軽い)

このブーツ、実は来期手に入れる様手配してある。
今期中に来るかと思っていたのだが、来期になるそうでそんなこともあって、「Nさん」が貸してくれた訳だ。

このブーツ、何度か借りて履いてみたが本当に具合がいい。
何しろフィット感がいい。
※インナーは自分のインナーを入れている事もあるがソレだけに、シェルの違いは解り易い。

第1、第2バックルを閉めても横幅が変わらずに甲が絞まる、ボク好みの絞まり方をする、デフォルトでバックルに余裕がある。

※ラングやテクニカ?もそうだと思うが、バックルを締め上げると、円筒形のロアシェルが直径を小さくする事で絞まる為、甲を締めると同時に靴幅が狭くなる。

ボクはコレが嫌い
昔のノルディカGPなどは縦に潰れて、甲だけが絞まるイメージのものが好み。

変わっているのは、第1バックルが第2,3,4とは逆さについている。
通常、外にバックルを倒して締めるのが、第一バックルだけ内側に倒して締める方式になっている。
※コレにより凄く具合よく爪先が絞まる。

ロアシェルが捻れる様にして絞まるせいか、足の形状で絞まるような感覚がある。
というのも、普通のアルペンブーツはボクの場合足が薄いせいもあり、新品の状態でバックルがフルに締めれてしまうのだが、コイツはバックルにをまだ締める余裕がある。

ツアーブーツなので、TLTシステムに対応しているのはもちろんだが
※当たり前か、同じDYNAFITだからね。
早くからビンディングとセットで進化したブーツはDYNAFITだけだとも言える。
※山スキーレースの装着率はほぼ100%らしい。

このDYNAFITはDIN規格のアルペンビンディングにもソールを付け替える事で対応するが、
基本的にはアルペンブーツとは異なる進化を遂げているため、随所でアルペンブーツとは異なる所がある。

まず、ソール長が極端に小さい。
コイツも軽いけど硬い!
25.5cmでソール長は292mm。

ボクのREXXAMも同サイズでソール長が297mmで、比較的小さい方だが
例のTECNICAだと300mm。

実測だとほぼ290mmだったので10mm近く違う。
※そう思うと、アルペンブーツにTLTソールを付けたTECNICAがソールサイズが大きいのはうなずける。

DYNAFITの中でもこのTAITANシリーズは、アルペンブーツとほぼ同じ
2ピース構造でその他のツアーブーツと異なり、ボクのようなアルペンブーツから履き替える人でも違和感が少ない。

で、決定的に違うのは「ウォークモード」がある事だ。
つまりアッパーシェルが後方に15°ほどバックする。
わずか15°だが、かなり歩き易くなる。

その他、ハイク用に外したバックルを留め置くラチェットがついていたり、アルペンブーツでは当たり前に入っている「ゼッパ」が無いなど、細かい所でアルペンブーツとは異なる進化を遂げている。

履き心地も、REXXAMがどんなにフィットしても、履いているというよりは
装着している感覚があるのに対し、DYNAFITは、重さも大きく関係すると思うのだが
スニーカーの様に履いている感覚が希薄だ。

ただ、よく言われる様に、ツアーブーツは剛性が低いというのが定説だが、それは
プラスチック山ブーツから派生したツアーブーツ(兼用靴)と滑走に特化したアルペンブーツでは、生い立ちが違う。

細かい所だが、履き心地が大きく違う要因として内側の靴底形状が違う。
アルペンブーツが少なからず、ラングに代表される「ラッピング構造」をベースに作られている為、内側の靴底の側壁は斜めに立ち上がり、バックルを締める事により、円筒形の直径が小さくなる事で、フィット感と操作性を上げている。
だから、誤解を恐れずに言えば、靴底はラウンドしているはず。
ボクのようなべた足の人間は締めれば締める程、横の締め付けがキツくなり結果しびれ易い。

ソレに対しツアーブーツはいわゆる革靴から進化しているので、内側の靴底の側面が垂直に始まる為、普通のスニーカーや革靴同様ソールに対して側面が垂直に始まっている。(説明が下手でごめんなさい)
この形状は最近のアトミックでは採用されているようだ。
これが、べた足のボクにはバッチリ!

アルペンブーツ的には、操作性を考えれば前者の方がメリットが大きかったのだろう。

個人的にはツアーブーツが全般的にしっくり来るのは、コノせいが大きいと思われる。

このDYNAFITはトルク120なのだが、REXXAMの97よりだいぶ柔らかい。
※バックサイドの剛性もウォークシステムがあるので、リベット止めのアルペンの様には行かない。
しかし、基本的なアルペン構造に近い為、前後には柔らかいが、左右は十分な剛性がある。

履いた感じでREXXAM基準で比較するなら、
DYNAFIT 120=REXXAM 80
REXXAM 97=REXXAM 97
TECNICA 130=REXXAM 150
的な履き心地・・・
※あくまで個人的な見解ですが・・

個人的には少し柔らかすぎるが、柔らかいからこそ、ハイクでのアドバンテージは大きい。
柔らかくても、レスポンスの悪いブーツではないので操作的にはREXXAMとは質が違うが、コントロールし易い。
動けるので、つい動き過ぎてしまうが、ソレさえ気をつければコントーラブルで、とても良い感じ。

逆に剛性を上げブーツの動きをタイトにする事で、レスポンスを上げているTECNICAとは対局のブーツだ。
TECNICAじゃあ、整地ならともかく、コブに入ると足にL字アングルを入れたかのような剛性で
ボクのようなレベルじゃ、やられっぱなしになってしまう。

ブーツは硬いものを柔らかくする方法は限られており
柔らかいものを硬くするのは比較的容易だ。

インナーは本来、サーモが入っているのだが
今回はシェルだけレンタルしたので、インナーはREXXAMで行こうと思う。

履いたインプレッションは、立山から帰ったら書きます。
まあ、いいのは解ってるけど、本格的なBCでのTLTシステムデビュー?だから・・・
楽しみ~!!


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