黒犬調教 カント・ランプ角編


手製のオープナーでロアシェルを開いてみた

 昨シーズン終盤に導入した「NORDICA Doberman M5-S」。

それまで使用していたDoberman M5-LCからの履き替えだったが、シェル出しなど大きなフィッティング加工は必要なく、オフシーズン中に自分の身体的特徴に合わせたチューンを中心に行った。

僕は幼少期の骨折の影響もあり、特に左足にいくつか特徴的なクセがある。

まず一つ目は、左足のつま先がやや外を向く。
膝頭の向きに対し、左足のつま先が外側へ向いている。

二つ目は、踵のオーバープロネーション(回内足)。
特に左足が強く、踵が内側へ倒れ込みやすい。いわゆる扁平足傾向で、縦アーチも弱い。

三つ目は、小指の浮き指・寝指傾向。
これも左足が顕著で、小指側に荷重が乗りにくく、横アーチも不足している。

そして四つ目が、母指球への荷重過多。
M5のゼッパは、つま先から踵へ傾斜がついたレーシング寄りの形状のため、どうしても前足部、特に母指球へ荷重が集中しやすい。

これらの影響で、スキー操作では特に右ターン時(左外足時)に問題が出やすかった。

具体的には、

・左外足に乗りづらい

・左膝が内側へ入りやすい(X脚傾向)

・上体が前に倒れやすく、テールが流れやすい

といった症状が出ていた。

そこで、以下のような加工・調整を行った。

まず一つ目。
左足の外旋傾向を無理に矯正せず、自然なつま先方向を阻害しないよう、小指側シェルを1mm未満でピンポイントで削って少し解放。

ゼッパの踵部をフラットに削り
カントプレートを貼る


二つ目はカント調整。
左右のゼッパに、内側を高くしたカントプレートを追加した。

・左:内側2.5mmアップ
・右:内側1.8mmアップ

さらに、ブーツ純正のダブルカント機構を使い、アッパーシェルを外側へ起こす方向へ調整した。

三つ目はインソール加工。
小指球下に0.8mmのEVAスポンジを貼り付け、小指側の支持を追加した。

本来であれば、つま先側にもカントプレートで調整したいところだが、スペース的に難しいためインソール側で対応した。

なお、この加工は「踵側」と逆方向のカントになるため、足裏が軽く捻れた状態で収まることになる。一般的なセオリーとは少し異なるが、自分の足には合う可能性があると考えテストしてみることにした。

四つ目はゼッパ加工。
踵側を約2mmフラット方向へ削り、ランプ角を弱めた。

狙いは単純な高さ変更ではなく、「前傾の強さ」を抑えること。
踵をフラット方向へ近づけることで、母指球への過剰な荷重を減らし、中立姿勢を取りやすくすることを目的としている。

なお、ゼッパにはカントプレートを追加しているため、最終的なブーツ高自体は、ほぼノーマルと大きく変わっていないと思われる。

もし将来的にブーツソール側で正確なカント調整ができれば、今回インソール側へ追加した調整は不要になる可能性もある。
こうした加工を積み重ねた結果、屈脚時の膝頭とブーツセンターが、かなり自然な位置で揃うようになった。

※写真参照

2025-26シーズンは、この仕様でスタートすることにした。続く…。

コメント