黒犬調教 フレックス編

バックビスを抜きたいラップで穴埋め

2024-25シーズンはDobermann 5 M LC(110-90)、2025-26シーズンはDobermann 5 M S(140-120)を使用した。
2シーズン続けて同じM5系統を、フレックス違いで履き比べたことで、いろいろ見えてきたことがあったので備忘録として書いておこうと思う。

96mmラストは若干タイトに感じるものの、大きなフィッティング加工をせずに1シーズン使用。ただ、LCではフレックス的な限界を感じ、翌シーズンにM5-Sへ履き替えた。

最近のスキーブーツは、多くが「2ピースシェル+4バックル構造」で、リアのバックサポート部分にフレックス調整用ボルトが2本付いている。
一般的には、たとえばカタログ表記が「120」の場合、

  • ボルト2本装着 → 120
  • ボルト1本 → 110

というように、ボルトを抜くことでフレックスを下げられる構造が多い。

そのため、M5-Sの「140-120」という表記を見た当初は、

  • ボルト2本 → 140
  • ボルト1本 → 120

という意味だと思って購入した。

しかし実際に滑ってみると、ボルト1本でも「120」とは思えないほど硬い。
LC(110)からS(120相当)のつもりで乗り換えたものの、どうにも扱い切れず、「もしかして2本とも抜く前提なのか?」と疑問を持った。

これまで自分の中では、バックサポートのボルトを2本とも抜くのはタブーだと思っていた。
というのも、ロアシェルとアッパーシェルを支える部分がヒンジだけになり、フレックスが抜けすぎてしまうイメージがあったからだ。

ところが調べてみると、必ずしも“2本抜き=NG”ではないらしい。
Dobermannのような、ロアシェルが高くアッパーとの重なりが大きい「1ピース系シェル構造」のブーツでは、メーカー想定として2本抜き設定が存在するとのこと。

つまりM5-Sの「140-120」という表記は、

  • ボルト2本 → 140
  • ボルト1本 → 130
  • ボルト全抜き → 120

という3段階を表しているようだ。

それを知って安心して2本ともボルトを抜き、おそらく120相当の状態で滑ってみたところ、フィーリングは大きく変化した。

それまでは、スキーのスイートスポットに乗れず、単にアッパーを押し倒しているような感覚だった。
しかしボルトを抜いてからは、ブーツ内で足指が使えるようになり、荷重感覚がかなり自然になった。

もちろん、今シーズンはそれ以外にも、

  • ゼッパ角(ランプ角)
  • カント調整
  • 各部のフィッティング

など、複数の調整がうまく噛み合った影響も大きいと思う。
ただ、自分にとっては「バックサポートボルト1本、あるいは2本の違い」は、それくらい大きな変化だった。

そしてもうひとつ気づいたことがある。
自分は長い間、

「フレックス=硬さ」

だと思っていた。

しかし今シーズン、さまざまなチューニングを試す中で、「フレックスは単純な硬度の話ではない」ということに気づき始めた。続く…。

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