DIYサーモインナー[自宅成形]についてはこのブログでも、何回かDIYでの成形を紹介してきた。比較的注目の高い件だ。
サーモインナー自体も、巻きの物から、ちゃんと靴底のあるタイプ、メーカ純正の物までオーブンで焼いたり、熱湯で成形してみたりと、数々の方法で満足のいく整形ができないかトライしてきた。
直近でサーモインナーを作ったのは、もう3年以上前になる。当時は満足していたものの、数年使ってみると見えてきたこともあったので、ここに書き留めておこうと思う。
ーなかなかうまく作ってもらえないサーモインナーー
某ショップにてシダスのサーモインナーを専用のオーブンで焼き、成形してもらった。ー結局DIYー
それならショップと同じ環境を作ってしまえばいい。
そう考えて、段ボールとヒートガンで簡易オーブンを自作した。※写真参照
温度調整は自動では出来ないが、キッチン温度計を中央に設置し、温度を見ながら温度調整。
焼く事・・・10分。(くらいだったと思う)
自宅のレンジとは違い、ほぼショップと同じ環境が作れたので、2足同時に通常の成形手順で作業することができた。
| ハンドメイド インナーオーブン |
・焼けて膨らんだインナーにインソールを入れ
・トゥーキャップとパッドを貼った足でソックスを履き、インナーを履く
・そしてビニール袋に足を入れ、シェルを履く
・バックルは可能な限り強く締める(なるべく薄く仕上げるため)
・つま先に数センチの高さの木片を踏みつけ、つま先を上げた状態をキープ
・保冷剤を詰めたビニール袋を当て、インナーが冷めるまでひたすら我慢
・冷や汗が出るほど我慢したところで、インナーを残してブーツを脱ぐ
・その後もしばらくシェルごと冷やす。
| 本体の組み立て前 |
ー完成ー
ノーマルのインナーと比較すると別物と思えるほどタイトなフィット感にはなった。
正直気になる事は全て事前に処理をして整形したので、一応満足の出来ではあった。
でも数年後には・・・。
ーシダスサーモインナーってー
この時はアルペン(基礎板)もファット(スキー)も兼用靴で滑っていた。ブーツはLANGE XT130。TLT対応の兼用靴だ。
フレックス130とはいえ、今併用しているアルペンブーツと比較すれば基本的に余裕のあるブーツで、この時はもう少しタイトなフィーリングにしたくてサーモインナーを入れた。
結果、イメージ通りの出来上がりにはなった。
それまで試したサーモインナーの中では、シダスは比較的厚みが薄い方だと思うが、そこはやはりサーモインナーなので、ノーマルインナーと比較すると成形後も厚みはある。
兼用履ということもありアルペンブーツほどタイトな設計ではないので収まってはいるが、最近のアルペンブーツで使えるか、入るかというとかなり難しいと思う。
ーその後ー
今現在も、LANGE XT130は併用使用しているが、インナーはノーマルに戻している。
結論から言うと、上記のサーモインナーは少しタイトに作り過ぎたようで、長時間の使用で痛みが出るようになった。
原因は成形時の足の状態が今の足の状態と違ってきている事(今の方がおそらく健康な状態に近いと思われる)。
サーモインナーは、その時の足の形をそのまま写し取る。つまり、足の状態が良くないまま成形すると、その状態まで記憶してしまう可能性がある。今思うとアーチの崩れた状態での成形だったのではないかと思われる。ハッキリとは言い切れませんが。
ただ、LANGE XT130(兼用靴)でサーモインナーを使うのであれば再度成形し直せば使えるとは思います。
ー結局、今思うとー
正直NORDICA Dobermanで詰めたチューンを経験した後だと、サーモインナーはフィッティング(成形)の難しさを考えると、ノーマルインナーで詰める方がしやすいかなとも思います。
特にサーモインナーはその性質上、薄く作るには限界があるので、ある程度ロアシェルにボリュームのあるブーツでないと難しいかと思います。
フィット感は今履いてみても、明らかにノーマルよりもあります。あたりがあるわけでもないのですが、少しシェルまでの距離を感じるというか、サーモ材特有のスポンジィな感触が一枚介在するような印象で、シェルとの一体感という意味では、ノーマルインナーの方がダイレクトに感じ、使いやすい感じがしています。
ただ今なら、当時とは考え方も経験値も違うので、足の状態も、ブーツに求めるものも変わった今、もう一度サーモインナーを作り直したら、以前とは違う結果になるのかもしれません。
追伸:
現在はアルペンブーツとの併用になったので、兼用履にそこまでのレスポンスを求めませんし、アルペンブーツではノーマルインナーを選ぶが、兼用靴という用途で考えればサーモインナーには十分なメリットがあるように思います。サーモインナーはノーマルインナーより暖かいですしね。
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