2025年末、帰省のついでにARAIに立ち寄った。
前日のドカ雪でGoogleマップの高速道路はところどころ赤く染まり、場所によっては通行止めのマークもチラホラ。家族は出発を遅らせては、と提案してきたがARAIに行くのに、家族にはピンチでも僕にはチャンス!なんとか家族を説き伏せ早朝に出発。
高速に雪が残る中なんとか予定の時間にARAIに到着。
閉鎖から10数年ぶりに訪れたARAIは駐車場に雪もなく、思ったより人も少ない。
※後で知ったのだが、その日は前日のドカ雪で高速で大きな事故があり東京方面からのお客が来れなかったらしい。
息子を連れてのゲレンデ滑走ということもあり、ファストパスを買うこともなく、レギュラー時間でゴンドラを上る。
ゲレンデトップまで上がると、非圧雪エリアへのゲートはまだ開いておらず、50人ほどのマニアックなボーダー、スキーヤー達がパトロールの動きを見守っていた。
僕らが到着して間もなくゲートが開き、ボーダー、スキーヤー達がなだれ込むように林道に消えていった。
正直、僕も我先にと行きたいところだが、今日はファミリースキーという名目上、中級ボーダーの息子を置いていくわけにはいかない。
僕も久しぶりのARAIでコースもよく分からず、息子を引き連れ林道を下る。その間、ゲートの開いた非圧雪エリアはすでに人の影はなく、グサグサのシュプールが残るのみ。
しばらく息子と荒らされたバーンを横目に林道を進むと、10人ほどの人だかりが、その先にはパトが作業をしているのが見える。
「もうしばらくお待ちください、まもなくゲートオープンします。」の声。
「!!」
息子に、「悪い、ここをそのまま下ればこの下に出るから、先いって!」
すると、間髪入れず
「はい、ゲートオープンです。気をつけて!」とパト。
ゲートからほんの少し離れたところでは、まだボーダーが準備をしていて、ゲート近くのボーダーは何故か、スタートを躊躇い回りの友人を探している。
「すみませーん。行きまーす!」
パトを横目に、コースもわからないバーンに飛び込む。
続いて数人のボーダーがスタート。
とにかくファーストトラック!!僕の先にシュプールは無い。
コースも起伏もよくわからないまま、ど真ん中を、どでかいターンで刻み斜面を余すとこなく楽しむ。
「ホッホー!!!!」
思わず声が出る。
遠く、後ろからも声が・・・後方のボーダーは少し離れていいるようで、後ろとのラインの交差は気にしなくていいようだ。
新潟のパウダーは少し重く、適度な脚ごたえ。
センター130のGENIUSは下に下に煽っても微塵も沈まない。切れる切れる。
ここまでかなりの距離を滑ったはずだが、まだ先に林道は見えない。このコース、長い!
そして斜度もほとんど弛まない!
右が大きく開けるが、かなり落ち込んでいる様子。おそらく右は深い沢のようだ。
途中、コースが狭まり、かなり深いクニックが現れ、コース上には複数の枝?木?。その横にはパトの姿が、まだ雪が薄いので安全確認のためいたようだ。
一瞬止まるか止まらないかくらいの速度で、咄嗟に
「これ、どこ滑るの?!」
「ここ、ここ!」
パトは枝の先の大きく落ち込んだクニックの先を指す。
「え、マジ?!」
と思いながら、滑って通るにはシビアな枝の間にGENIUSを通す。その先は予想通り大きく落ち込み、一瞬足元がなくなる。
再びコースは開け、右に左に大きな起伏、先もわからない起伏は飛ぶわけにもいかず、外スキーを大きく当てスプレーをあげた!はず・・・新潟の重いパウダーは期待ほど舞い上がらない。
もちろんコースエンドまで止まる気などさらさら無いが、慣れないロングコースと初パウダーに太ももが・・・。
ようやく交差する林道が見え、終わりが見えた。
最後の最後まで斜度は落ちず、今シーズン初パウダー・初ノートラックを最後まで堪能できた。
滑り終え、林道で息子を待つも、息子も後続のボーダーもなかなか来ない。この間、この感動を誰かと共有したくも誰もいない。しばらくして数人のボーダーが降りてきて、どいつもこいつも皆、声をあげ、ゴーグル越しに表情は伺えないが、僕と同様に興奮冷めやらずといった様子、満面の笑顔だったと思う。
このARAIの1本が今シーズン最初で最後のベストランだった。
問題のクニック!
最後に1本踏み荒らされた同じコースを息子と降りたが
見ての通り、滑れる状態ではなかった・・・
周りの人は板を外して降りていた。
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