2013/06/10

2013ブーツ考


今シーズン3種のブーツで、滑る機会があった。
(またまた長文にて・・・すみません。)

■所有するブーツのメイン:REXXAM DATA97
■TLT導入の為に購入した:TECNICAなんちゃらの130
■来期購入予定の:DYNAFIT TITAN UL

それぞれのインプレッションは、機会があるたび書いたので省略。

ここでは、履き比べと言うよりは私的な
ブーツフィッティング/チューンについて、思った事を書いてみたい。

ブーツのチューンナップ(アップ)というのは
メーカーのデフォルトではカバーの出来ない
ユーザーの身体的、技術的問題を補う/補正するものだと考えていた・・・
そういう時期があった。

実際ネットの多くの情報はそういった「効果/必要性」について記載が多いののも確かだ。

僕自身も、数年前まではチューンナップと呼ばれる
高価なフィッティングにお金をかけた時期もあった。

しかし、上記の3機種はシェルの加工はもちろん
インナーもノーマルだ。
※全く手を入れない訳ではないが、基本パッティング位。

この3機以前に購入したREXXAM(フォルテ?)以来シェル加工はしていない。
※この時もゲレンデで友人のREXXAMで自分の板を履き、自分の板が自分のブーツより自在に動いた事に驚き!ゲレンデからショップに走った経験がある。

ソレまではインソール、フォーミング、シェル出しは
ブーツを替える際のデフォルトだった。
※そうしないと自分の足はイレギラーな形状で、ノーマルは履けないものだと
思い込んでいた・・・こう思っている人は意外に多い。

今まで当たり前のごとく作っていたインソールすら、今ではプロパーを使用している。

ソレには幾つか理由があるが、大きな理由としてはコストに見合った結果が
(無いとは言わないが)曖昧だという事。

そもそも、僕のような一般ユーザーは、チューンの目的が曖昧だ。

チューンと呼ばれる加工が、具体的に必要な加工なのかどうか?
フィッテイングなのかチューンなのか?
も判断がつかず、ただ加工者の経験、主張に依存している場面は少なく無い。

[ノーマル < フォーミング]
[プロパー < カスタム]

という先入観があり

[フィット感の向上 = チューン]

だと思っているふしはある・・・

ましてや、スキーと違いブーツは履き替えて比べる場面は極めて少ない。

ショップチューンの場合、
シーズン前に加工し、シーズンをとおして履き込んでいき
ユーザーがノーマルの状態と比較する事も無く、加工が施されたモノを履くのが普通だ。

もちろんシーズン当初からベストの状態でシーズンインしたいと言う事でチューンする訳だが・・・
加工されてしまったブーツ特性はノーマルと比べて向上したかどうかは?
厳密にはチューナーにもユーザーにも比較の機会は少ないのじゃないかと思う。

もちろんチューナーの経験、技術によりノーマルより向上?(何が?)しているという、信仰にも似た
信頼のなせる技?
ユーザー側も絶対基準が自分の中にあるエキスパート、レーサーなどは
いくらか判断がつく事もあるだろうが・・・

もちろん専門の高度な技術とセンスを持ち合わせたチューナーはいるだろうし
現に、僕も予算が許せば預けてみたいショップはある。

しかし、自分の基準が曖昧なまま、シェル加工等を前提にブーツを選ぶ事に疑問があるのだ。

僕の回りでも、有名ショップの信者は多く、かなりマニアックな加工が施されているが
ユーザーの技術レベルにかかわらず、一律同じような加工がされている。

つまり、そのショップ(加工者)の考える理想は、ブーツメーカー、ユーザーレベルを問わず
こうするべき加工があると言う事だ。

その中でも衝撃的な加工をされたブーツがあった。
その友人のブーツは、大きく発達した脹ら脛を納めるために?
アッパーシェルを大きく切り裂き
特殊な充填剤?接着剤で埋められていた。
明らかにメーカーの設計範囲を超える加工がされていた。

聞くと、ブーツの選定も本人の希望ではなくショップの選定との事?!!
※シェルを刻まれていたのは1人だけだが・・・

もちろん某有名店の加工だから、無秩序にそういった加工をしている訳では無いと思うが
加工ありきのフィッティングではないのかと?
思わずにはいられない・・・

スポンサードされている選手ならソコまでしてでも、そのブーツ履かないといけない理由はあると思うが・・・
ブーツの設計を越えてまで、加工する必要が一般ユーザー側にあるとは思えない。

今シーズン履き比べのできた3機種、それぞれの個性はあるし、
フィット感もコントロール性も全く違う。

今までは、そこそこ収まれば幸いで、最後の詰めは自分でパッティング、
シビアに行くならフォーミングするしか無いと思っていた。
既製品である以上、平均値で作られたプロダクトは、個人にフィットするはずが無いと、
ある程度の妥協が必要なのだと思っていた。

しかし、来期購入を決めたDYNAFIT TITANは、
REXXAMでもフィットしきれない部分が、僕の足形で作ったんじゃないかと思う程しっくり来るのだ・・・
※デフォはサーモインナーになるので、また印象は若干変わると思いますが・・・

感覚的には
  1. REXXAMが75%
  2. TECNICAが45%
  3. DYNAFIT TITANが90%位
のフィット感イメージ

デフォルトのプロダクトがココまでピッタリ来る事を経験すると
大げさな加工がどうなのかと?

先入観を捨てて探せばあるんじゃないかなそのまま履けるブーツ・・・
と思う訳です。

そんな事を思ったシーズンでした。



10 件のコメント:

  1. これはブーツ選びの戦略ですね。

    結局は足がまっすぐはいることが一番大事なのですが、
    「加工少なく足がまっすぐ入るブーツを選ぶ」
    のか、
    「ブーツを先に決めて足がまっすぐ入るように加工する」
    のか。
    私は最近、お店で足入れしたサロモンのX-Max130に最小限の加工でいけるのかも?と刺激を受けました。

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    1. そうですよね・・・・

      フィット?させるだけなら何でも出来ると思うのですが

      性能は、ブーツの設計以上にはならないはずなので
      過度な調整は、ブーツ選びから違うんじゃないかなと?
      最近は思うのです。

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  2. お友達の「衝撃的な加工」のブーツは私も見ましたが、確かにそこまで加工して大丈夫?・・・と言う感じでした。

    私は出来れば、ブーツ性能を落とさない為にも、最小限の改造で済むブーツが良いのではないかと思います。
    しかし飛び出している骨が痛い私にとっては、どれも合わず・・・

    先日シェル出しして使おうかと思うシェルを、ポチットな!しました。
    シーズンまでに改造しようと思います。

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    1. 出た骨は、足かブーツのいずれかを削るしか無いですよね(笑)

      シェル出しは今だ挑戦した事は無いのですが、
      ヒートガンは温度調整が難しいので
      最近流行のスチームガンが100°以上にならずいいらしいですよ!

      DIYは自己責任ですから、潔くていいですよね
      お金を何に払っているのか解らないのはイヤですから・・・(笑)

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    2. スチームガンですか?
      目新しいアイテムで、何となく気になりますね!

      「何でも改造屋」としては、自分でDIYしてみたいだけですけどね。

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    3. 僕もヒートガンは持っているのですが・・・
      あれはデジタルのものでも表面温度を計りながらじゃないと難しいですね
      ※サーモインナーの時に苦労しました。

      スチームであれば温度調整を気にしなくてもいいですから

      僕も自分でやりたい口ですから・・・欲しいんですよね〜
      僕も網戸の掃除をするからと・・・嫁さんにお願いしようかな(笑)

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    4. 親戚の内装屋がケルヒャーのスチームを使っていましたが、かなり便利な物です。
      どこでもどんな所でも、物凄く綺麗になります。
      網戸にはかなり効き目がありますが、網戸の場合・・・張り替えた方が安上がりです。

      それと蒸気は熱いので、火傷に気をつけないといけません。

      ヒートガンは、ホムセンで売っている簡単なモーターコントローラーで、熱量?がコントロール出来ますよ。

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    5. 張り替えは・・・面白く無いな〜

      けるひゃ〜欲しいです。

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  3. とりあえず自分の足に対してどうすればいいのかは、R&Dの山本さんのブーツというお手本があるのでDIYも試してみてたかったりします。

    どこをどうか加工すべきなのか、という設計部分も、設計通りに加工する部分もとてもR&Dに並べるとは少しも思いませんが、求めるものをざっくりと緩やかなものにすればざっくりとした加工でも受け入れられるかも?と思ってみたりもします。

    自分が何を求めてどこを到達点にするのか、というゴールの設定が重要なのかと再確認しました。

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    1. R&Dの山本さんのお話は、広く一般的な観点とは違っていて
      大変面白いですね。

      僕も予算を組めるのなら・・・

      ただ、僕のレベルでは案外既製品でクリア出来る事も少し解ったので
      (妥協も覚えましたし・・・・)

      いわれるとおり、求めるものを明確にする事が重要ですよね。

      R&Dのお話、いつも楽しみに読ませていただいています。

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