2019/12/19

WC PC Interface 取り付けミス?

今シーズン小回り用の板を新調した。
VECTOR GLIDE  Maxi s13というマニアックな板。店頭で見かけることもなく、自分の手元に届くまでは現物を見たこともなかった。
VECTORのプロダクツ全般に言えることだが、継続モデルがほとんどでカタログの更新もカラーが大きく変わるものなど以外は昨年のカタログの写真を流用している傾向があり、カラー等の細かい変更は更新されないようだ。
VECTOR GLIDE  Maxi s13はビンディングがXCELL16とWC PC Interface 14mmがデフォルトで、ホワイトカラーが純正となっていた。
 ホワイトカラーが気に入らなかったのでビンディングとプレートは別で手配した。そのためVECTORからは板のみの購入で、プレートは同モデルのブラックを取り付けまでお願いし、ビンディングは同モデルの海外モデルのブラックをネットで手に入れていた。
 現物が届いて判ったが、ロゴのカラーもカタログのゴールドではなく蛍光グリーンだし、ネット上のベクターライダーのビンディングはブラックだったこともあり、わざわざそんなことをせずともビンディングはブラックだったのかもしれない。何しろレアな板なんで比較もできなかった。
 プレートの取り付けが済んだとの連絡を受け、スキーを受け取り持ち帰ったところ・・・「ん?!」トゥーピース側に一切ビスが見当たらないが・・・こんな仕様か?WC PC InterfaceはSL/GSと各2種類づつTYPE IとTYPE IIと取り付け方に種類があるため、全てのプレホールにビスが入るわけではないが、それにしてもピストンの先ののアームにビスが止まっていないのは取説を見てもおかしいことがうかがえた。自分でも対処できそうだったが、MARKERのプレートは初めてだったのでshopに確認してみるも、現物を見ないと分からないとのこと・・・また行くのかぁ・・・。
 現物を確認してもらうと、案の定取り付け忘れが1本、ピストンのアームを止めるビスが止まっていない。(それまでも少々すったもんだありましたが・・・)明らかなshopのミス。
今回気が付いたからよかったのだけど、ビンディングの取り付けもまとめてお願いしていたら・・・まず気がつくことはなかっただろう。
※トゥーピースの下に隠れて見えなくなる部分だったので
ましてや乗って気が付けるかというと・・・ダンパーが効いていようが効いていまいが初めての板とプレート・ビンディングでは比較するものがない。
 以前もビンディングの取り付けについては書いたことがあるが、ここ最近はTLTに限らず自分で取り付けすることが多い。
 もちろんビンディングの取り付けについては講習を受けたライセンス者でなければ取り付けしてはいけないことになっているのは知っている。しかし、今回に限らずshopの取り付けには少々懐疑的で自分の取り付けの方が場合によっては丁寧で確実と考えている。
今回のことでますます、ビンディングは自分で取り付けた方がいろんな意味で納得できると思う。
 板のインプはまた・・・

2019/08/28

VECTOR GLIDE GENIUS

2018-2019シーズン、暖冬だというのにビッグファットが欲しくて(正確にはGENIUSが欲しくて)ついポチっ。


[ GENIUS ]STANDARD
SIZE: 185 
SIDE CUT: 155-130-140
RADIUS: 33.3(185)

ビンディングはDYNAFIT Radical2 FTのストックがあったので、早速取り付け。

 新車の取り付けは久々なので、過去の自分の投稿を見つつまずはスキーのセンターだし。※縦の中心を決める
マスキングを貼り鉛筆でマーキングするが、今回の板の素材ならそのままマーキングしたほうが良かった。

縦横のセンターが決まったら、ペーパーテンプレートを固定して下穴のポンチを打つ。※ポンチはハンマーを使わずグリグリと強めにやるのだが、このポンチが僅かでもずれると、ドリルがぶれてめんどくさいので、正確に強めにマーキングする。

左右共マーキングが済んだところで、左右を並べて位置にズレがないか確認。これ重要。この時点でマスキングは剥がしておく。
※ただ、ビンディングがまっすぐついているかどうか後で確認するために縦の中心線を改めてマーキングした。

以前なら5mmほどの下穴を開けてから本穴を開けていたが、今回はマーカーのビンディング用ドリルがあるので、それを使う事にした。
一応ドリルの深さだけノギスで確認。

ドリルの深さが不足すると、ビスを入れた時にソール側が膨らんだりするので、浅いよりは深い方がいいように思う。

あと、通常のドリルよりマーカーのドリルは先が鋭利で通常のドリルのように下穴を開けなくてもドリル先が踊ることがない。

ただスキーに対して垂直に穴を開けたいので、スキーを固定する際ベントを殺し、縦横軸に対し水平が出ていることを確認。
あとはドリルガイドをしっかりトップシートに押し付け一気にドリリング。
注意ここで、空いた穴の中に押しつぶされた木屑があるので、丁寧に掃除をした上で爪楊枝で再度ほじっって木屑を取り除く。

次に取り付け前にした方が良いことが2つ。
・ビンディング側の穴をドリルで拡張(?)しておく。
※コレは販売時にビスの紛失防止のためビスを固定するための処置なのだが、そのまま取付をするとビスが曲がって入っていく場合があるので、僕は事前にビンディング側の穴を拡張してビスがビンディングの影響を受けないように加工している。

・板側の開けた穴に2巻ほど事前に取り付けビスを入れる。
※コレにより2巻タップが切られた状態となり、ビスがまっすぐ入りやすい。その上2巻もビスを入れるとトップシートが膨らむので、膨らんでから面取りすることで、フラットにビンディングが取り付けられる。

防水液を穴に入れるが、僕はコニシの2液エポキシを使用。
効果時間も程よく長いので直付けの場合はいつもコレ。

インビスの場合はもっと硬化時間の長くて強固なものを使用。

いよいよビンディングの取付だが、先にマーキングしたセンターに合わせるようにビンディングを固定していく。

 DYNAFIT Radical2はトゥーもヒールも4本のビスで固定される。トゥーピースは4本とも同時にアプローチできるのでセンターがマーキングを目印に微調整しながらビスを締め上げる。
※ここで、ビンディングのビス穴が拡張されていないとこの調整が効かない。

ただヒールピースは構造上、4本同時にアプローチできない為前方、もしくは後方の2本を留めてセンターを合わせて、一旦ヒールピースを移動させて2本締めるのだが、前方の2本がヒールピースをフルバックさせても、垂直にアプローチできない。

この辺りが、マーカーやサロモンといったアルペンビンディングがほぼポジドライバー1本で完結するのに対し、TLTビンディング(?)DYNAFITの具合の良くないところで、 Radicalに変わって以来ベースのビスがヘキサからトルクスとなり、ヒールピースの移動はポジドライバー、回転方向の調整はコインドライバーもしくは500円玉をペンチで回す。縦方向の調整は2番以下のマイナスドライバーと4種ものドライバーが必要。
 その上、構造上、ビスに対してす直にトルクをかけられない場所が多い。
このあたりは取り付けのたびにもう少し考えて欲しいといつも思う。

クレームはコレくらいで、あとはブーツを着けて、スキーセンターとブーツセンターを確認し、ヒールピースのクリアランスを調整して終わり。

ヒールピースの調整は専用のバネゲージを挟んで確認しながら位置を決めるだけ。

クリアランスタイトにしても、余計に外れやすくなるので、正確にクリアランスを取る。

DYNAFIT Radical2は前圧がついたのでいくらでも締め上げることができてしまうので、クリアランスは正確にゲージを使ったほうがいいと思う。

通常僕は、自重の120%くらいで開放値をセットするのだが、TLTは、回転方向は130% 縦解放は100%でセット。