2022/12/21

ナノダイヤモンドワックス インプレッション

初滑りを兼ね、新車のCORDOVAに「ナノダイヤモンドワックス」を施工し初おろし。

ホームゲレンデの初日のコンディションは曇り、人工雪の上にわずかな天然雪が被った状態。

気温はまずまず低く、最初は少し新雪が噛む感じで、少し渋い。

ただ、この「ナノダイヤモンドワックス」、一般的なリキッドワックスのようにコルクによる圧着や、ブラッシングの指定がなかったので(あった かも?)本当にスポンジで塗りつけただけ。

そもそも、完全に液状化した状態ではソールに残る感じでは無かったので、ブラッシングはいらないかなと・・・

その日、午後からは雪、新雪が10cmほど積もった。雪温はそこまで低くない感じ。

CORDOVAは板の特性か、ワックスのセッティングなのか縦だけでなく横にもよく滑り、よくズレる。

劇的に滑る印象はないが、今日のコンディションではまあ、よく滑る方じゃないかと思う。

後で気が付いたのだが、この「ナノダイヤモンドワックス」のDD-PreHeat」というWAX、低温用のDD-PreHeat blue」という商品があり、今日のようなコンディションではそちらの方が合っていたのかもしれない。

トータルの印象では今日のような気温が低く、新雪の場合はあまり合っていないような感じ。メーカーHPでも春先の汚れた雪の方がアドバンテージがあるような印象だった。

というのも、この「ナノダイヤモンドワックス」はダイアモンドがコロの役割を果たし、コロが機能するためには雪面とソールの間に水膜がいるという説明だった(と思う)。

一般的なパラフィンワックスの大半が、その特性上、撥水性能による滑走を求めるのに対し、根本的なアプローチが異なる。

その辺りも意識して今シーズンテストしてみたいと思う。




2022/12/20

ナノダイアモンドワックス

 数年前に購入して施工せずに保存していた、ガレージメーカーのスキーWAX。

DD-PreHeat (溶けた状態)
「ナノダイアモンドワックス」。
名前もHPもかなり怪しさ満載なのだが、HPを読む限り少し面白そうだったのでスターターパック的なものを購入したのだが、すっかり存在を忘れていた。


今回、VECTOR GLIDE CORDVAのトラブルによりワックスがリセットされ、初滑りを5日後に控え、パラフィンワックスを1から入れるには時間がない。


そこで思い出した「ナノダイアモンドワックス」。

こいつを試してみよう。


メーカー曰く、ベースもパラフィンが入っていないソールの方がいいとの事。

完全にノーパラフィンのソールとなると、新車しか方法がないので、今までなかなか施工に至らなかった。


届いたばかりのCORDOVAのソールを念入りにクリーナーで拭く。
新車とはいえ、ソールは思った以上に汚れている。


完全にソールが乾くのを待ち、いよいよ「ナノダイアモンドワックス」を施工。

凝固した状態


今回施工するのは「DD-PreHeat」

12月の気温では、ボトル内で凝固している。

施工するためには温めて溶かす必要があり、完全に溶けると無色透明のほぼ水状態。


それを付属のスポンジ(コスメ用のパフ)に少量取り少しずつソールに伸ばす。


気温が低かったこともあり、ソールに触れた瞬間、冷えてしまうようで、少し粘度が上がり伸びが悪くなる。

まめに容器をお湯につけとかしながらの施工。


溶けてさえいれば、施工も簡単である程度の浸透も感じる。

全面に均等に塗るが、ムラになったところは少し白く残る。

温めることができれば、おそらく浸透するのかなと思う。


施工してもあまり変化なし

施工の感想としては、パラフィンと比べれば確かに圧倒的に楽。施工後も艶が出る訳でもなく、何かソールに付着したような感じはない。イメージとしてはリムーバーでソールを拭いただけのような感じ。

たった10mlほどの内容量なのだが、思ったより施工できる本数は多そうだ。



ただ、これでベースバーンの予防ができるのか?ちょっと心配。


滑走インプレッションは後日・・・

2022/12/15

VECTOR GLIDE シリアルNo.の謎?続編

 前回の続き。

届いたばかりのCORDVA

先期、友人のCORDVA METALを改めて試乗し、やはりCORDVAいいな〜という事になり。

VECTORのサイトより購入したCORDVA WOMEN 175 Standard。

フレックス等の調整がWOMEN/MENモデルで違いがない事を確認し購入に至った。

 知り合いのCORDVAをワクシングするにあたり預かり、現在我が家に古い白CORDVA 185

預かり物のCORDVA 170そして、今回購入のCORDVA WOMEN 175と3台CORDVAが集まった。

そこで問題になったのが、シリアルNo.。

問題のCORDVAのシリアル

VECTERのシリアルは、おそらく、機種名略称/タイプ/長さ/ロットNo.で記載されているようだ。

我が家の白CORDVAと仲間の黒CORDVAは、[CO 180(170) 000000]と基本通りの記載。

ところが、今回購入したCORDVA WOMEN 175 Standard。

[CO S W175 000000]!!

「W」はいいWOMENだから。「S」ってなんだ?!

CORDVA WOMEN 175 には同時期にLight Ver.がありSOFTモデルが存在する。

SOFTモデルは芯材もスーパーライトコアを使用し、ソフトフレックス・軽量モデルとなっている。

再度購入履歴を確認し、CORDVA WOMEN 175 Standardであることを確認。

「S」がStandardの「S」であることを願いつつ、念の為上記の写真とともに問い合わせしてみる。購入から少し時間も経っているので、返事が来るか半信半疑だったが、メールの返信はなく・・・・問い合わせのメールをして数日後、販売店より電話が来た。

内容は・・・HPの表記の間違い。

つまり、今手元にあるCORDVAはLightVer.!SOFTフレックスモデル。

[CO S W175 000000]の「S」はSOFTの「S」だそうだ。

えぇ〜!!!

まさかと思っていただけに、暫し言葉を失う。

その間、電話口の担当者は、代替機を送らさせてもらう、今期モデルと交換、ビンディングの取り付けも現物を送っていただければ、載せ替えしてくれるとの事・・・・。

まあ、それでもいいのだが、わざわざ夏に買い、暖かいうちからせっせとワクシングしてきただけに・・・手放しで喜べない。

それに今期モデルは、黒。悪くはないが、悪くはない。でも黒かぁ〜

MAXIの2台と黒ばかり3台。残念・・・んん〜残念だ。WOMENモデルとはいえ青は、綺麗だったなぁ〜と、いまさら仕方がないが残念。

ということで、初滑りの予定2週間前にて、今からワクシング。

せっかくサラの状態からやり直しなんで、パラフィン以外のワックスでテストしてみようかな。



2022/12/13

VECTOR GLIDE シリアルNo.の謎?

通常スキーに限らず工業製品には製造番号が刻印されている。

もちろんVECTERの板にもシリアルNo.が刻印されており、ロットNo.の他、板の仕様が記号にて記載されている。年式によっても表記の仕方が異なるようだ。

仲間から預かったCORDVAが170cmということもあり少し柔らかく感じ、Light Ver.でSOFTモデルじゃないかとの疑問から、確認すると仲間が言うには、「Light Ver.ならSOFTを表すSがシリアルにあるはず、僕のはCO 175 000000だからスタンダードのはず。」と言うので確認すると彼の言う通り、CO 170 000000と刻印があり、僕の古いCORDVAと同様の表記だった。

僕の一番古い白のCORDOVA Standard

CORDOVA Standard

CO 180 000000

CORDOVA /180cm/製造番号

分かり易い。




僕のファーストVECTOR 、AVENTURA Standardが

AT G 185 000000

AVENTURA Standard

AVENTURA / ? /185cm/製造番号

「Gってなんだろう?

※購入時のBLOGを読んだら、当時の名称が

 [VECTOR GLIDE AVENTURA GLASS ]GLASSの「G」ということか。




GENIUS Standardが

G E 185 000000

GENIUS/ 185cm/製造番号

GとEが離れてるけどおそらく機種名


MAXI S13が

MAXI S13

MXM000000

MAXI / ?/製造番号

Mって何かな・・・S13はVerが無く1機種のみの設定のはず・・

マスター仕様なんてなかったはず・・


MAXI M25







MAXI M25はサイドウォールに刻印がなくトップシートのテールに刻印。

シリアルNo.だけで機種名の刻印無し。



あとヤフオクで買ったSHIFTと思われる板は

※機種名の記載がなく正確に確証がない

SHIFTのはずなんだが・・・

CO2 188 000000

こいつが分からない、SHIFTのはずなんだが

CO2=コルドバ2?

シフトじゃないの?マスティフじゃやないよね・・・・


基本的にシリアルの表記を読み解くと

機種名/(タイプ)/長さ/製造番号

と言うことかなと思う。


ただ年式によって製造工場も変わっているはずなので

刻印の仕様が違うのだろうが・・・・

おいおいSがあるじゃんか!

で!


今年、買ったCORDOVA Standard WOMAN175


CO S W175 000000!!!


なんだ「S」って!!まさかSOFT Ver.?


確かに預かり物の170CORDVAより少し煽ると柔らかいような・・・

いやいや、5cm長いから・・・・そもそもスタンダードを購入したはず、Standardの「S」であることを願いつつ

購入先にメールを打つ・・・・


続く。



 


2022/12/12

DYNAFIT TLT RADICAL2 ST取り付け(備忘録) / Vector glide CORDOVA

COLDVA購入に伴い、買い置きしていたRADICAL2の取り付け。

まずはスキーセンターを出し直線をスキーにマーキング。

次にネットで仕入れたRADICAL2のペーパーテンプレートを用意。ソールサイズにテンプレートを合わせ、スキーに貼り合わせる。次にスキーを水平に固定して、各ネジ位置センターにポンチを強めに打つ。


MARKERドリル


刃先のキリが鋭角でセンターが踊ることが少なく、深さも一定以上進まないようになっている。

今回はインビスの取り付けと違い、タップも切らないので、専用ドリルを使う限りは、そレほど神経質にならなくても良い。

ここで念の為、固定用ビスの径と長さをノギスで計測し、穴を開ける前にテンプレートの位置など、2本スキーを並べ俯瞰でみて、位置が同じか確認する。


次にいよいよ板に穴を開けるのだが、使用するドリルはマーカー専用ドリル。

ビスの計測
デリケートなのはビス位置のセンターに確実にキリ先を置くことと、ドリルの穴の深さだ。


今回は専用ドリルの為深さの調整はできない。気をつけないといけないのは、

※心情的にはなるだけ穴を開けたく無い気持ちにはなるが、ソールを押さない程度に深い方が安全。


次に開けた穴の周りが膨らむので、カッターでカット、面取りカッターで凹る。

この辺りはDIYならではの配慮だ。

穴の深さの確認、面取り済


開けた穴に2液エポキシを穴の奥までしっかり爪楊枝で入れる。

※ここでちゃんと奥まで空気を抜き入れないと、ビスの頭にエポキシが行き届かない。


ここで、ビンディングを仮置きしボルトを締め込むのだが、ビンディング側の穴は、販売時の紛失防止のため少し小さく、ビスが刺したまま固定できるようになっている。

取り付けにあたりこのままだと、ボルトが締め込む際に曲がって入ってしまうため、僕は事前にビンディング側の穴をドリルで拡大し、ビスが当たらないように加工している。


そうすることによりビスをスキー側の穴に合わせて締め込むことが出来る。

ヒールピース穴の
拡大加工


RADICAL2はトゥーピースが4点止めなので、対角に少しずつ絞めながら、先に書いたスキーセンターマークに合わせながら締め込む。


変わってヒールピースも4点止めだが、ヒールピースがネジ位置に被るため、前後いずれかの2本ずつしか占めることができない。

※RADICALのヒールピースの移動はポジドライバーで行うが、ボルトのピッチが細かく大きく動かすには手がバカになる。そのため、僕はフレキシブルチューブをつけた電動ドライバーにポジをつけ回した。

 ここのロングボルトはかなりデリケートなんで、あまり極端なトルクはかけないように。


文章に書くと大した作業ではないが、実際は様々微妙な力加減、頃合いがある。


実際、自分ほど気にして取り付けをショップがしてくれるとは思えないので、たとえトラブルがあっても個人的にはDIYでやる方が、納得出来る。


 ただ普通のアルペンビンディングと違いTLTビンディングはトゥーピースとヒールピースのセンター出しがデリケートなので、最初のセンサーラインのマーキングは気を使う。


最終セッティングでブーツをセットし、ヒールピースの位置を専用のジグを挟んで調整。


2022/12/08

DYNAFIT TLT RADICAL2 ST取り付け / Vector glide CORDOVA

仮置きの様子

 先日購入のCORDOVAに、ストックのRADICAL ST2 30th ANNVを取り付け。

ブレーキも、いつかCORDOVAにつけようと、以前ヤフオクで90mmを別に買ってあった。

※RADICAL のブレーキはブレーキ単体で交換はできず、ほぼヒールピースのベースごとの交換となる。


取り付けにあたり早速ペーパーテンプレートを探すが、ストックがない。
以前同じRADICAL をgeniusにつけた時のペーパーテンプレートが無く、いつもDLするサイトにもRADICAL 2が無く困った。


海外サイトを探し回りようやくDL。





自分のブログの備忘録を確認しつつ、いつもの様に自分で取り付け。

探し回ったテンプレート

取り付けの際ヒールピースをバラすと中のバネがグリスが切れサビが浮いていた。

洗浄して、グリスUpして組み直し。


この時気が付いたのだが、FTとSTでバネレートが違うのだが、以前のモデルではほぼ同じスプリングに1枚ワッシャーが追加されるだけの仕様がSTとFTの解放値の違いだった。

RADICAL2ではスプリングの中にもう1つスプリングの入るダブルスプリングがFT,シングルスプリングがSTと明確な構造な違いがあった。


あわよくば、ワッシャーを追加してバネレートを上げるつもりだったのでちょっと残念。

サビサビ

※ただワッシャーによる強化でも構造的には基本的に変わらないのでいけそう・・・責任は取れませんが。

2022/12/07

VECTER GLIDE CORDOVA購入



およそ10年前、Nさんに借りてその乗り味に惚れたCORDOVAですが、ようやく新車を購入。


 その間、白 コルを譲っていただき、所有はしてみたもののやはりこの白コル何しろ古く、やはりサンドイッチはここまで使うとフレックスもかなりやれてきて、トップの抑えが効かず、テールもかなり逃げていた。
 先シーズン、MさんのMETALのCORDOVAを乗り、やはりいいなー・・・と。

色々価格が高くなり来年はいくらになるんだ・・・と

シーズン前9月、VECTER GLIDE CORDOVAがWHITE TIMEのHPに2019モデルのWOMENモデルが少し安く上がっていた。

 メーカーに確認したところWOMENモデルは基本的にレングスのバリエーションが違うだけで、フレックス等はMENモデルと同じということを確認。ここ重要・・・

 メーカーが言うには、VECTERの板は基本的にレングスごとにフレックス、ラディウスが異なり、WOMENモデルは短いレングスなりに易しくなるそうだ。

 175cmMEN/WOMEN共にあるサイズなので、基本的に同じ。・・・はず。


今後はスキーの値上げも止まらなそうなので、以前から欲しかったCORDOVAを思い切って購入。


これまで、180cm以下のFATは買った事がなかったので、ちょっと楽しみ。


早速、ビンディングの取り付けに続く・・・


2022/11/21

K2ブーツ ピナクル130故障・修理・カラーチェンジ

見かけはまだ使えそうなのだが・・
 ちょっと、UPする順番が前後するが2019まで使っていたK2ピナクル130のロアが割れた・・・どうもフレックスが柔らかくなったような気がして、確認するとカント部分のロックが効かず、パカパカ・・・メーカーに送り一旦は治ってくるが、やはりパカパカするので再度入院。

メーカーからの返答はロアシェルが割れているとの事。

 「?どこが・・・」とも思ったがロアシェルの交換となる模様。ただ同モデルのシェルがなく、一つ上の モデル、ピナクルPROのシェルとの交換。

全くおかしなカラーリングになってしまうが、使えないブーツで帰ってきても仕方がないので、やむなく了承。

 しかし、全くおかしなカラーリングのブーツになり、ちょっとラッピングしてカラーは整ったものの全く好みじゃない。

一応ゲレンデにて使ってみるが、かなりフィーリングが変わってしまった。

カッティングシートでカラー変更
元々のシェルは重いものの粘りのある、少し柔らかい履き心地だったが、上位機種のロアシェルは形状、サイズは同じものの素材が軽量、硬質なものであまり好みの感じで無くなってしまった。

 素材が違うと全く違うブーツになってしまった。

もとより、購入時に上位機種PROを選ばなかった理由も同じ理由だったので、まあ当たり前と言えば当たり前。


ということで、重い事以外は、かなり気に入っていたブーツだったが・・・これで終了。


このカラーリングはないなぁ〜
見かけはだいぶ整ったものの・・・



次年度SALOMONから4バックルのTLTモデルが出るとの事だったので、久々にSALOMONかな~などと・・・この時は考えてた・・・


2022/11/11

LANGE XT 130 インプレッション

 


 シーズン終了とともにLANGE XT 130を注文。SALOMON SHIFT 130の痛い反省を生かし、他メーカーの最新モデルにも足入れしてはみたが、やはりLANGE XT以上の粘りを持つブーツは無かった。TECNICA/K2辺りもかなり好印象だったが、LANGEのまとわりつく様なシェルの粘りと、入力に対しての戻りの粘っこさが他のメーカーには無い感じ。

個人的に初LANGEで、以前このブログでも書いたが、バックルの締めに対し、横幅が狭くなるラッピング式のシェルはあまり好みじゃなかった。どちらかというと甲部分が上からだけ閉まるタイプのブーツの方が好みだったので、今までLANGEは避けていた。

 ところが、このLANGEやはり甲の部分の押さえはやや弱いもののフィット感もデフォルトでかなり良い。少し気になるのは、SHIFTからの履き替えということもあり、少し靴底が高い。TLTブーツにしては靴底が高くアルペンブーツに近い感じ。少し上りでは気になるかも・・ただウォークモードの可動域は十分ある。


 シーズン初卸、少し思ってたよりも硬い。(僕の技量では120で十分とは思ったがカラーリングが130の方が好みだったので譲れなかった・・・)

ただ硬くとも、動ける硬さで、全体的なフィット感というか、あたりは柔らかい。

 少し気になるのはやはり靴底、高い事自体は特に問題はないのだけれど、ソールがグリップソールということもあり、アルペンビンディングではいた場合、少し靴底の当たり方?に少し遊びを感じる。靴底が高い分リアルで同じグリップソールでも SHIFTは靴底が薄く硬いので、そこまで気にならず、 TLTで履くファットスキーではあまり気にならないので、おそらく高い支点のためグリップソールのルーズな感じが顕著に分かる感じだ。


 それ以外は、初見で履いた時の印象と変わらず、SHIFTのような硬さのシェルとは違い、130の剛性感はあるものの、全てにおいて硬い中に柔らかさを感じるシェル。足下の重さは感じるが、動ける感じ。


 1シーズン履いてもその印象はほぼ変わらず、重い以外はかなり理想的なブーツと思う。

BCにおいてもほぼ問題はなかった。一度ウォークモードのロックができなくなる事があった。

アッパーとロアの隙間から雪が入りロックができなくなった。この辺りは内蔵式のロックシステムを採用しているメーカーのものはある程度気をつけなければならない。

 他メーカーでは外部アーム式のモデルが増えている事からも、内蔵式はトラブった時にリカバリーしにくいという弱点は共通で、ウォークシステムがついている以上、バックサポートの剛性も弱いのは仕方がない。


 先シーズン使っていたSALOMON SHIFTとは何もかも対極に感じるブーツで、オールドスクールの自分にとっては、馴染みやすいブーツに思う。SALOMON SHIFTがデジタル。LANGE XTはアナログ。スキーヤーの入力に対して「0」と「1」で返すのがSHIFT。「1・2・3・4・5・6・7・8・9・10」と、間のレスポンスがあるのがXT3というようなイメージ。


 正直、先シーズンはSALOMON SHIFTを1シーズン履いて、「こんなブーツ誰が使えるんだ・・・!」とも思ったが、ニュースクール世代ならアリなのかもしれないとも、今更思う。ただハッキリしたのは僕は、シェルが薄く硬いブーツはいくら軽量でも、僕には使いこなせないという事。

 現状、LANGE XT 130がベストブーツです。

2022/11/09

BC[バックカントリーって?]

ー7年前にUPしようと思ってUPしなかったテキストがあったので、もう良いかなとUP。ー


自宅のPCで、友人の撮影してくれた写真を見ていると・・・

「パパ、悪いトコ滑ってる!!」
「バックカントリーしてる!!」
「ママぁ〜パパがまた悪いトコ滑ってたみたいだよー!」

おいおい・・・何だソレ!それに悪いトコって?何処だ。

ゲレンデ滑走ではないが、コース外滑走じゃないぞ・・・
そもそも、スキー場ですら無い。
子供にそんな言いワケ?スミワケ?を説明するのもヤボな話し・・・

そもそも、BC(バックカントリー)って非合法な行為だっけ?
山登りと下り以外は同じ事をしているつもりだったけど・・・
アレ?
僕、悪い事してるの?

BC(バックカントリー)=悪い事!
最近のメディアの取り上げ方を聞いていると、自分ですらそんな疑問が浮かぶ。

子供だけじゃなく、大人まで、ゲレンデ?じゃないとこでスキーをしたらダメでしょ!的な風潮が出来ちゃっている・・・恐るべきプロパガンダ。

もちろんね、実際、間口が広がって、様々な現場で今までと違うトラブルが急増している事は容易に想像がつく。トラブルの現場に従事している人達の苦労とリスクは想像に容易くない。
でもね、メディアの安易な情報の固定化は違和感を否めない。
発信する方は正確に、中立な情報を電波に乗せて欲しいよね。

子供はもちろん、知識の無い人が「BC(バックカントリー)=悪い事!」って意味付けちゃうような情報って、正確な情報とは思えない。
最近のメディア(特にTV)の取り上げ方は、「意見」と「事実」を別けて情報を発信していない。
メディアがジャッジした「意見」(主に感情に基づく表現?)がNEWSとされているような気がする。ある意味悪意にも取れる意図的な(安易な)編集がされていると感じているのは、僕だけじゃないはず。

そもそも情報の発信側であるメディアがBCの定義が曖昧なまま、スキー場内外、雪山のトラブル、事故が起きるとすべてBCという言葉に結びつけてないか?

スキー場のトラブル山のトラブルがBCという言葉で、棲み分けできていないまま、電波に乗ってるようでコワイ。

もちろん、スキーヤー、ボーダーもその認識、棲み分けが出来ている人ばかりじゃないだろう・・・

それでも、メディアの山のトラブルについての情報の捉え方は、他の事故と比較しても厳しく一方的な気がする。

最近では、スノーボーダーが、救助されたニュースが記憶に新しい。
リーダーとおぼしき男性のヘアースタイル、職業が特異なものだったためか、ネットのみならず、TVでも凄い叩かれよう・・・だった。

しかし、女性2名を連れて2晩ビバーグ、軽い凍傷だけで3人無事。
登山届けの必要なエリアを、届け出無しで侵入した事を悔いていたが、提出の有無は、遭難とは関係ないよね多分。閉鎖エリアへの侵入なら登山届けの有無にかかわらずダメでしょ。
ルールを破っている事は褒められた事じゃないし、ゲレンデからアプローチしているから微妙だけど、登山届けを出していないだけでTVで公開処刑なの?

だって、登山届けがいるという事は、完全にアルパインエリアでしょ?ソコ。
装備も意識も希薄なままアルパインエリアに入る、スキーヤーやボーダーを振り分ける為のルール(登山届け)だよね・・おそらく。
その日も、入山禁止だった訳じゃない。
で、遭難しちゃったんだけど、登山届け出していない意外、2日間ビバーグで天候を待ち、尾根に登り返している彼の行動は、セオリー通り。むしろ3人が無事救助された事からも、完璧じゃないのかな?

遭難しておいて開き直るわけにはいかないけど、プロ(登山家/ガイド等)だって遭難したら、救助要請するでしょ。
もちろん、安易な行動で多大な迷惑、捜索する側の命も危険にさらすというのは、迷惑な話だ。
登山届けが何故に必要かは理解しているつもり、極端な表現にはなるけど、登山届けは遭難のリスク減らすものではなく、遭難後の救助を円滑にする為のものだ。
メディアが登山届けを引き合いに、生存者を無法者のような取り上げ方をするのには違和感がある。

正直、アノ会見が山じゃなく海だったら・・・
登山届けが出されていたなら・・・
ボードじゃなくて、登山だったら・・・

こんなメディア対応をみると、山で遭難したら生きて帰ってきちゃダメとすら思えて来るのは、言い過ぎ?

コノ事故をうけて、多くのメディアがゲレンデ外滑走にはリスクがある。
一旦遭難すると、巨額な救助費用がかかるとか、救助側もリスクがあるとか・・・
いい大人なんだから、おとなしくゲレンデを滑っていなさい的なコメントが多かった。

あれ?
海は危ないから、おとなしくプールで泳ぎなさい。
という事を言いたいの?
BCの講習等ででも基本的には遭難、雪崩等トラブルに合わない様にリスクヘッジが一番だが、一旦トラブルに合えば、救助に引き継ぐまでがセルフレスキューだと習った。
その判断にためらいがあれば、助かる命も助からない。

プロ(登山家/ガイド)だってソレは同じはず。
そうならない為のシュミレーションが十分だったかは解らないが、
多くの山の事故において、生存していた場合の、あの「記者会見」と言う名のつるし上げが、山の事故に限って定番になっているのは・・・何かそう言うルールがあるのだろうか?

漂流したサーファーが「すみませんでした」なんて言う「会見」あんまり見た事無いでしょ?
海の事故、川の事故、もっというなら交通事故も、「助けて頂いてありがとうございました、皆さんに多大なご迷惑を・・・・」等々って・・・あんまりないよね。


2022/11/03

TLTブーツ(兼用靴)考

 先シーズン(2020-21)をSALOMONの最新テックブーツを使用したものの、全く乗りこなすことができず、シーズン終了とともに次期ブーツを物色。

 先シーズンはSALOMONが本命のブーツだったが、一応そのシーズンの他社モデルも試し履きはしていて・・・K2,TECNICA,ATOMIC,DYNAFIT・・・LANGE。

 高い勉強代を払った分、自分の好みのフィーリングの乗り味かどうか、自分が求めるブーツがどういうブーツなのかショップでの試し履きでもだいぶ分かるようになった。僕がブーツを選ぶ上で、雪上での操作感に大きく関わる4つのポイント


1:シェルの素材


 ブーツの剛性?硬度、というかシェルの素材について。一般的には130、120、110といったフレックス指数?硬度で表される。

ブーツはシェル硬度を求めた場合、アルペンブーツも含め、大きく2つのタイプがあるようだ。

 1つはアルペンブーツに多い、素材自体の硬度はそれほど硬くなく、比較的弾力性のある素材を使い、シェルの厚みで剛性を出すブーツ。

 もう1つは、兼用靴に多い、素材自体が硬く、シェル自体は薄く、結果軽量なブーツ。

SALOMON SHIFT 130は、まさしく後者のタイプ。ATOMICも兼用靴もほぼ後者。

 逆にアルペンブーツのほとんどが前者のタイプ、剛性がありつつも粘り、しなやかさがあるが重くなる。以前履いていたK2のピナクルはこのタイプ。(現行のK2 MINDBENDERシリーズは中間的な感じ。)兼用靴では軽量化が求められるので最新の兼用靴では比較的このタイプは少ない。


もちろん、SALOMONの反省から、僕は多少重くなっても前者のアルペンブーツ的な剛性感が好み


2:インナーブーツの素材


 ブーツのシェルは、他のスポーツの靴と違い基本的に伸びたり縮んだりはしない、いくら高度なフィッティングを行い足形に合わせても、複数の骨で構成された足の運動時の変化には許容は必要で、そこを埋めるのはインナーブーツという事になる。最近のレーシングブーツなどはかなりシェルが足の細かい形状に合わせてタイトになり、ロアシェルが厚くなっている。ひと昔のようにインナーブーツの厚みで足形に合わせるのではなく、シェル自体が人間の足の形状に近くなってきているようだ、特に内側の形状。その分インナーブーツが薄くなり、ほぼ表皮だけじゃないかと言うくらい、薄いものが多い。そしてインナーブーツは柔らかく、柔軟な素材が多い。

 インナーブーツが硬いと言うのはあまり聞かない話だが、SALOMON SHIFT130はかなり硬い。インナーが硬いとレスポンスがシビアになり、スキーヤーの操作感は増すように思うが、実際は雪面からの入力がかなりシビアになりとてつもなく疲れる。もちろんシェルとのバランスもあるのだが、基本的にインナーはできるだけ薄く柔らかいものの方が、良いように思う。そう言う意味では硬すぎるインソールも問題が出る可能性が高い。


個人的には、シェルがある程度フィットするブーツなら、インナーは薄く、柔らかいものが良いようだ。

 

3:硬い靴底

 

1のシェルの素材の話の延長ではあるのだが、SALOMON SHIFTのヒンジ位置の問題を改善するためにゼッパの踵の嵩上げを最初硬質プラスチックで行った。踵を上げる事で踝がヒンジに近づき、幾らか操作性の問題は解消した。・・・が使った素材自体が硬く雪面からの微振動がダイレクトに伝わるせいかひどく疲れ、素材を硬質のスポンジにして同様の嵩上げをした所、かなり改善し操作性も良くなった。インナー同様に靴底?、ゼッパ、インソールもある程度操作に関係ない入力は、インソール・ゼッパで吸収させるため、柔らかさが必要に思う。


これまで、ゼッパにショックアブソーバー的なスポンジなどが付いたブーツは良いイメージがなかったが、ブーツ底の形状や素材によっては、ある程度の柔らかさが必要なことが分かった。


4:ヒンジの位置


 SALOMON SHIFT 130で1番の問題がこれ、足を入れた時の踝の位置とブーツのヒンジ(カント調整ボルト)の位置がかなり遠く、自分の足の踝からだいぶ上にヒンジがくる。それによりブーツのタングをうまく押すことができず、サイズが大きいブーツを履いた時のような違和感がある。結果、フィッティングが上手くいっていても、ひどく硬いブーツに思える。

 これは、雪上でも変わらず前方向にひどく硬いブーツは自分の入力に対してタングから跳ね返されるようなイメージになり、思ったポジションが取れない。いわゆる足首が使えていないような状態になるため、コブはもちろん、整地においても上手くポジションを取ることが難しい。

 ヒンジの位置については、各社いろいろな設計、コンセプトがあるところでATOMICなどはヒンジの位置の違うタイプが併売されていたりもする。


 個人的な見解としてはブーツサイズを変えるなど特殊な事情がなければ、あまりヒンジ位置が遠いものは難しいのではないかと思う。



2022/11/02

SALOMON SHIFT PRO 130 インプレッション3

1シーズン履いてのSALOMON SHIFT PRO 130 個人的問題点・・・


問題1:ヒンジの位置

 

 購入後に気が付いたのだが、同形状のシェルとは言えS/MAXとSHIFTではフットベット形状が異なる。そのためブーツ底の形状も異なる。簡単に言うとSHIFTはフットベットが薄い。通常のアルペンブーツのように下駄を履いたような高さも厚みもなく、いわゆるATブーツ特有の薄いフットベット形状になっている。

結果、S/MAXとSHIFTでは同じシェル形状でも、中に収まる足の位置が違ってくると思われる。S/MAXとSHIFTでは履いた際の足首(踝)の位置が同じ位置にはならず、雪面から足裏の近いSHIFTは、結果ヒンジの位置が踝から離れる。※いわゆるヒンジが高いブーツになる。

 この事が、SHIFTというブーツを難しくしている要因だと思われる。


対策:フットベットの踵部分に3mm厚の硬質スポンジを貼り、踵の位置を上げた。かなり効果的な対応ではあったが、絶対的な踝位置の改善とまではいかなかった。



問題2:靴底が薄く硬い


先にも書いたように、SHIFTは靴底が薄く雪面までの足裏の距離が近い。その上フットベットが薄くかなりシビアに雪面からの振動を拾う。これが異常に疲れる。操作感的には雪面が近く、足裏感覚がリアルな分、良いようなイメージだったが、ブーツ自体にあまり柔軟性がないため、僕が使うにはシビアすぎる。

対策:上記の3mmスポンジを貼ったおかげで、そこでかなり細かな振動が収まり、良い意味で少しルーズさが出た。





問題3:インナーが硬い


 SHIFTのインナーはサーモインナーの一体成形、ただし靴底は別縫いで薄く保温性と操作性を両立させた物で最初の印象は良かった。かなり硬質のスポンジで一般的なサーモインナーのようにふにゃふにゃの感じはなく、アルペンレースモデルのインナーよりも硬いくらい。

このインナーがまた曲者で、硬いブーツに硬いインナーの組み合わせは、逃げ場がなく、どんなに静止状態で当たりがなくとも、硬質な操作感がそのまま「当たり」になり局所的な当たりではないものの、いたる所が痛くなる。

 薄いインナーのレーシングモデルでも、素材そのものは柔らかく、硬いシェルに対しインナーの柔らかさで細かい振動を吸収している仕様なのではないかと思う。

比べてSHIFTはインナーはレースモデルほど薄くはないが、かなり素材が固く、インナーそのものが当たる感じ。

先にも書いたが、フィッティング時の静止状態では当たりが無いのに滑り出すと具合が悪いから始末が悪い。


対策:以前履いていたK2のインナーを使用。だいぶ楽になった。ある程度ブーツの中で足が僅かに動ける分の柔らかさが必要なのだと思う。


上記の3点が致命的で、細々対策したものの1シーズンスキーに集中できなかったので、僕には合わないとあきらめた。(結果もっと早く決断するべきだったと思う。)


いろいろ問題点を書いたが、おそらく兼用靴としてはかなりレーシーなモデルでいろいろ革新的な?(実験的な)モデルなのだとは思うが、個人的にはまだまだ成熟に時間のかかるファーストモデル(初期型)のように思う。


2022/10/31

SALOMON SHIFT PRO 130 インプレッション2


 シーズン直前、ようやく入荷しましたとのTEL

届いたSALOMON SHIFT PRO 130 を店で履く

「?!」なんか緩い。

前にも書いたように同サイズの同シェルモデルで履いた時のフィット感と違い、足首周りがほんの少し緩い?

 つま先は閉まる、踵はまあまあ締まるが、なんか緩い。

しかしアッパーシェルは、今まではいたブーツの中で一番と言えるほどよくラッピングする。ふくらはぎ、脛周りに隙間がない感じがいい。

 横の剛性もすごく高く、フィット感はいいのに、動ける感じがしない。どう表現していいかわからないが、ジャストフィットした石で作ったブーツみたい。

軽くてアッパーがものすごくフィットしているので、足下は振り回せる感じだが、脛が動かない。押し切れない感じ。普通、脛のフィット感が良いと硬いブーツでもしなやかに動く物だと思っていたが、全く動かない。

 今時は脛を押すような動きはしないので、こういうものかな?
などとその時は思っていた。

 で、ゲレンデ初卸。

ん〜足首が使えないので脛の傾きだけで操作している感じ。全く乗れない。

スキーの荷重ポイントにウエイトが乗らない。シーズン初めで自分が乗れていないだけと言い聞かせながら、ポイントを探すがどうにもうまく行かない。

 良いと思っていたフィッティングも滑り出すと細かく当たり出す。

 滑走3日目、一向に改善の方向が見えない。どうにもならず泊まりの予定できたホームゲレンデを昼で切り上げ、高速で某ショップまで行き、なんとかしてくれと泣きつく。

 正直なんともならないと思っていたが、このブーツやはりクセのあるブーツのようで、ショップでは対策を持っていた。最初から言ってくれよ・・・

 このブーツの大きな問題は説明すると長くなるので、ここでは割愛するが、個人的にはこのブーツ問題ありだ。

 いろんなパーツや構造そのものは最新で魅力的なブーツだが、何せバランスが悪い。トータルでブーツを見たときに、僕には非常に扱いづらいブーツだった。

 これまで、それなりにいろんなブーツを履いてきたが、当たるとか当たらないとかフィッティグ的なあう合わないでなく、僕の脚の始点力点にあっていないと言うか、僕はこのブーツではスキーが出来ない。と言うほど合わないブーツだった。

結局1シーズン、弄り倒したが、どうにもならず終了。シーズン終了とともにブーツを買いに・・・・


2022/10/27

SALOMON SHIFT PRO 130 インプレッション1

 K2ピナクルが逝ってしまい、次のブーツを物色。

 早期受注会で、何社か履き比べ・・・ただ本命のSALOMON SHIFT PRO 130 はサイズがなく、試し履きが出来ず、SHIFT PRO と同シェルというアルペンモデルでサイズ感を確認した。

※これが後になって大きなトラブルの基となる・・・

2020ー21シーズンモデルの中、正直この段階で SHIFT PRO は一番良いフィーリングという訳ではなかった。

 モデル違いでの試し履きだった事もあるが、今にして思うと正直ファーストインプレッションは試し履きの段階でも1番ではなかった。足入れの段階では他社の某モデルがかなり好印象で、そちらにしようかとも思ったが、そのシーズンブーツに求めていた

・軽い

・硬いインナー
・硬いシェル

・4バックル

・爪先の横(ワイズ)の余裕

・爪先を上がら閉まる感じ
・アッパーシェルの締まり感
・タングのフィット感

などSHIFT PROは、ほぼパーフェクトに条件は満たしていた。

その上、K2以上に踵の収まりがタイトで、静止状態でのフィット感はかなり良かった。

結局、最新モデルという事もあり、SHIFT PROにするのだが・・・


この後、1シーズン無駄にすることになりました。続く・・・


2022/10/26

VECTOR GLIDE Shift インプレッション


またまた、ヤフ○クでポチッ!

何やら新しげな、VECTOR GLIDEの青い板が・・・機種名が写真からは読み取れず、

解説にもない。

 価値をあまり理解できていない中古ショップの出品だった事もあり、価格が相当に安く単純にVECTERコレクションを増やすぐらいの気持ちで、ポチッ!


現行のカタログには無く、過去に一度友人のVECTERコレクションを複数人で乗り回した時にあった1台ではないかとは思っていた。

 その時乗った中で一番印象がイマイチ・・・だったSHIFT。
イマイチというのは、僕のレベルでは難しくて、ロングノーズのロッカーなし、188cmのR24。TLTビンディングでも足元が重く、ビンディングの位置がかなり後方で、トップが重く当時上手く回せなかった。

 他2台が、軽快ないわゆるロッカー付きのビッグファットだったので、1台だけオールドスタイルのミドルファット、戦車の如くパウダーの中を進むイメージだった。


手元にSHIFTが届くと、とりあえずワクシング。若干エッジに錆があるものの、トップシートの様子を見る限り、ほとんど新品。滑走日数はそれほど多くないように見える。

 ビンディングもマーカーのバロンがついており、山で使うにはなかなかの重量だ。


 
とりあえず、ゲレンデに持ち込み何本か整地で試すが・・・これ、上記に書いた最初の印象とは全く違って、調子がいい!

 センター100mmのキャンバー板は、整地でも全く不安なく高速ロングが楽しめ、ショートはカービングショートとはいかないが、コブでも188cmの板が綺麗にたわみなかなか良いテンポで切り替えできる。

 正直、あの時のSHIFTのイメージが強く残っていたので、買ったのがSHIFTだと分かった時は、全く期待していなかった。この板、すごく素直で程よいズレ方をする。
 もちろんGSのようなクイックな切り返しにはならないが、踏み込んでいった後の返りが粘っこくて、かなり気持ちいい。
ついているビンディングがバロンという事もあり、ただでさえ足元は重いのだけれど、板のフレックスのバランスが良いのか重いなりにも良く動く。当初手持ちのTLTに付け替えようとも思ったが、これはこれで調子がいい。

 コイツ用にシールを用意するか迷うところだが、パウダーでも乗ってみたい板ではある。

2022/10/06

VECTOR GLIDE MAXI M25 インプレッション


 一昨年、MAXI S13に続き、MAXI M25をゲット!

ヤフ○クに出物を発見。思わずポチッ。


今期のVecterGlideのホームにはカタログ落している模様。


UsedのGSの板って比較的程度の良いものが多いが、コイツもソールもトップシートもほぼ傷なし。滑走日数は少なめの感じ。

 ビンディング無しだったが、元はVecter推奨のマーカーXcellビンディングでプレートの穴が開いていたので、 S13同様のビンディング・プレートを手配。取り付け。
 (取り付け時に気が付いたが、Xcellビンディングの取り付け仕様が変わっていた。詳しくはまた別の機会に・・・)


 購入シーズン当初、履き始めは一番個性が判りやすいのだが、ファーストインプレッションは・・・普通・・・極めて普通。

以前乗っていたGS板が同じ国産OGASAKAであった事もあり、比較しても特に尖った個性は感じない。

 ただ、比較的新しい事もありレスポンスは良く、まったりと言うほど鈍くもないが、硬さのわりにしなやかにしなる。

 エッジも某チューンショップでチューン済みとの事であったが、ベースは0.5くらいか・・緩くもなく、かかりすすぎる事もなく、割と自由に横にも動かせる。

 後に、最近のOGASAKA TRIANと乗り比べをしたが、TRIAN(R25)の方が一度決まったラインを外すのが大変な感じで、自在性はMAXI M25の方が個人的には良かった。人によって、TRIANの方が安定感があると感じる人も多いかと思うが、かといってMAXI M25がその分不安定かと言うとそんなことは無く、好みかな・・・ただ、僕のようにレースで使うのでなければMAXI M25の方が自由度が高い気がする。

 個人的には強い板というブランドイメージのあるVECTERだが、強いながらも自在性のあるオーソドックスな板というのが僕の印象。
 これは SL/GSともに同じ印象で、サイドカーブのRからイメージする操作性をいい意味で裏切るフィーリングだ。


左足がM25 右足が S13・・・