2012/04/10

ARMADA TST 183 [私的総評]


これはBC時のクラスト
今シーズン半ばに新規投入した[ARMADA TST ]
メインシーズン終了で、ネタに困るも回想がてら総評を・・・
シーズン中パウダーには恵まれず・・・ゲレンデ内、サイドカントリーの評価になるが、僕なりに感じた事を幾つか書きたいと思う。

※僕の様に今まで基礎系の板を履いていた人が、板を選ぶ上で参考になれば幸いだ。

基本的に100mmオーバーのファットスキーがゲレンデでは楽しく無いということ。
当たり前すぎる話だが、改めて確信した。

兼用は、どだい無理。

以前乗っていた90mm程のウエストのファットとは全く別もの。
※117-89-110mmの前の板は、今時ならセミファット?にもならないくらい?
だからかもしれないが、GSのようなグリップはないが、乗り方が極端に違う訳ではなかったし、コブも圧雪もそこそこ行けた!
前の板なら大回りの板の代わり?とまでは行かないが
小回りとファットの2本でゲレンデでも楽しめた。

でもコレ[ARMADA TST]は無理。

それでもロッカーがなければそれほど大きな違和感はなかったかもしれない。

板のトーションとか、フレックスとかいつもなら気になるが、そんな事より
この板のキャラクターを左右しているのは、ロッカーの形状なのだと思う。

この[ARMADA TST ]トップから30cmほどは整地では全く接地しない。
テールはややキツいツインチップ形状で、ロッカーレス。
※シールも効くから、登坂も可能。
とはいうものの最近の10%ロッカーと呼ばれるレースモデルに採用されているロッカーとは全く別物。
※レーシングモデルに採用されるロッカーは始動性の向上を目的とし、ターンが始まればロッカー部も接地し機能する。
[ARMADA TST ]のように、どちらかというとロングノーズ系。(トップの最大幅より先が長く、立ち上がりも大きい物。)
当たり前だが、整地では接地点から先が全く機能しない。
つまり、整地においてはトップの短い板を履いている感じで、その分テール側が長く感じる。
※スケーティングをする場面でも、意識していないと太さも手伝いテールを踏んでしまう事が多かった

板の出来は○
それでも少し積雪がアリ、トップに雪面抵抗を感じる時は183cmの感覚で操作出来る。
ロッカー部が本来の仕事?をするため従来のスキーの感覚で乗れるし、
意外な事にかなり早い!
整地では無いに等しいトップが、少しでも雪があると、かなり安心して突っ込める。
もちろんGSの板の様な早さではないが、数センチの雪でも、その上っ面を大きな雪面抵抗を受けずに落ちていける感覚がある。
※ここは面白い!

ただ整地の停止時は気をつけないと、
183cm中30cmは浮いているので、153cmのレディースサイズの板で止まらないと行けないので結構なスピードだと、思ったより止まらない。

僕の[ARMADA TST  ]183cmのアールは16.8m。

SL程でないにしても183cmの板にしてはアールが極端に小さい。
そのアールもスキートップからのアールでないため、踵位置でもアールのセンターではない気がする。
だから後ろに荷重がかかると急に切れ込む。
そこが思ったよりデリケートで、この長さのファットには珍しく、オーバーステア気味の設定とでもいうのか、
昔のSLの様にトップが切れ込んで入る訳でなくが、テール側で「クルッ」と回ってしまう感じ。
ツリーランなんかだと、ビビリの僕はついついターンがつまり気味になる。

このテールがこの板を手なずける上で重要なポイントなのだと思うが、整地だとスキーセンターの意識はかなり後ろで、実際メーカー指定のセンターでビンは取り付けているが、整地を滑る時はバックセット出来たらずいぶんイメージも変わる気がする。
※マーカーのフリーライド系のビンなどだとポジションもいじれるし、軽さも手伝い具合が良いと思う。

ただ、硬い整地では回るイメージも切れ込むイメージもなくエッジが咬む訳でもなくただ、ただ横にずれるイメージ・・・・
板の軽さもアリ、整地で押さえが効く感じは稀薄で、コメを頂いた方も言っていたが、足を揃えるイメージというか板を置きに行く感覚が必要で、GSの板の様に板の上にドンと乗っかって操作出来る感じはない。
※上手く表現出来ないが、見た目の長さ程の安定感がなく、受動的というより能動的に操作する必要を感じる。

パウダー時の方が顕著だが、テール側に乗った際は一段加速するイメージがある。
※薄いパウダーでもテールに荷重を移すとシフトチェンジしたかの様な加速感がある。
この辺りは、レーシングも含め、今までの板にはない感覚だ。

おそらくテップロッカーの中でも、ロングノーズ系の特徴かもしれない。※もっと深い雪で試したかったな~

基礎系の板でもトップの雪面抵抗って大きいのを感じるが、[ARMADA TST ]のようなロングノーズ系は
その抵抗が少ない様な気がする。
だから、太さの割に早い?

通常?のシャベル部がありその奥で曲がっているものと違い、ロングノーズはトップのかかり方が違うので、もっとゆっくりターンを始めるイメージが必要なのかも・・・・
※あえて例えるなら、SLの板でロングターンをする様な・・・いや、ボードのターンイメージ?

とは言っても、条件がきびしくなると、どうしてもアールのキツいテール側を使いひねり回そうとしてしまうためポジションも狂い、ターンの後半なまじ加速し制御出来ていない感じ・・・・だ。

結論としては、僕の様な今まで基礎系の板しか乗ってこなかった者には、
いささか特殊な乗り方を要求される板だと言う印象。
もちろん、雪の柔らかいシチュエーションであれば、かなりイージーな乗り方をしても動くし、
上記のネガなコメントはあくまで雪が硬かった時の話。

実際、パウダーであれば余り深く考えずともイージーに操作出来る
僕の知る今までの板の延長上にはない板、突飛な見かけ同様に僕の知らない、出来ない?
少し特殊な乗り方がある様に思えてならない。

チャンスがあれば[ARMADA]ライダーやオーナーの話なんか聞いてみたいと思う。

追記:アルマダライダーに聞きました!






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