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2012/06/15

ワックス考 [サマーワクシング]

コレからのシーズンは、スキー雑誌などでも、大半は保管の為にワックスしましょう。
と言った内容が増える

毎年新車を購入する人や、メーカーサポートを受けている人などのように、オフシーズンにスキーが手元に無いならいざ知らず、手元にスキーがあるならホットシーズンのワクシングの有用性は高い。
※新車だと、どうしても板が手元に届くのは11,12月くらいで、ソコからワクシングを初めてもなかなか難しい。

これまでも、夏にワックスをして、その絶大な効果を感じているが、今年は新車もあるので、
もっと効率よく浸透させる方法を試そうかと思う。

スキーを太陽光にさらし温めるのは、紫外線がソールを傷めるから駄目とか、温度が足りないとか、高すぎるとか
様々な意見もあるが、
ここ数年試した経験からすると、デメリットよりメリットの方が高いと思う。
※紫外線は確かにソールの劣化を促す物だが、実際十分にワックスが染み込ませたソールにその影響は、さほど問題視する様な現象は感じない。

サーモバッグを例にすれば、夏期に車のジェットバッグに入れる方が近いのかと思うが、温度の調節が難しい。
※閉鎖空間ではどんどん温度が上がる可能性がある。
※炎天下にさらしたグラフィトソールの表面温度を計った事があるが、ピークで60℃に満たない事は確認している。

サーモバッグも60℃を越えるとスキー自体の接着等に問題が出る場合あるらしいので、むしろジェットバックなどの小さな閉鎖空間の方が、リスクが高いと考えている。大半の外車は、赤道をコンテナで越えてきている訳だから、温度だけならさほど気にする事も無い様な気もするが・・・

※ただ、太陽光の場合、色によって温度が変わるので
グラファイト部とそうでないソール部では温度が違う。
むしろ、同一面で温度差が大きいと問題がでるかも?

完全な私見で何の理論的な根拠は無いが、熱による浸透と、太陽光による加熱というのは、少し違う感じがしている。
上手く表現出来ないが、浸透の具合も少し違っていてヒーターなどの加熱による溶解と、太陽光による発生した熱はそれとは違う浸透の仕方をする様な気がしている。

参考までに僕のやり方はこうだ。

[サマーワクシング手順]※太陽光による溶解、加熱

■まず時間は10時~3時位の間の2,3時間が目安。
※基本的に1日に一回

■基本的にはイエロー位の柔らかいワックスをアイロンする。(回数を重ねるごとに、硬いワックスへ・・)
※事前にスキー自体を温めておくと効果的。
※日に当てる間にワックスが切れない様に厚めにかける。
※新車や、あまりワックスの入っていない板は、思った以上にワックスが入るので、特に気をつける。
途中切れる部分があるようなら、生塗りで補給する。

■庭の日向ににスキーを「水平」に置く
※木工用のウマ、イスなどで水平に置く(水平でないとワックスが流れてしまう。浸透は毛細管現象と重力が主なエネルギーと考えているので、水平を心がけている。
※時間により日陰が変わるので、調節。
太陽の動きを把握すると、数時間後は日陰で冷却などと言う自動化も可能かも?!。

■後は、放置
※POINT:しばらくすると新車や、あまりワックスの入っていない板は気泡が出て来る。この気泡が出なくなるまではこの作業を繰り返すのだが、未だに迷うのは、気泡が出るうちに硬いワックスまで入れた方が良いのか、気泡が出なくなるまでは柔らかいワックスにするべきか?

■十分気泡もでて、溶けたワックスの液面も減ってきたら、暗所に移す。
※理想はこの段階でも水平に置いて常温まで冷ます。

※柔らかいワックスだとこの段階でもやや粘つくが、出来ればある程度硬く硬化するまで冷やす(重要)。

■次回の[サマーワクシング]まで暗所で放置
(翌日以降)通常通りスクレイピングとブラッシングをして、次のワックスを入れ、次の[サマーワクシング]へ・・

ここでもまだ迷うのが、同硬度のワックスなら、スクレイピング、ブラッシングの必要があるのか?
ソールを育てるなら(磨き)がいるのだが、浸透だけならワックスが切れない様にだけすれば良いのではないかと???

ご意見、異論、経験談、コメお待ちしております。


2012/06/14

ワックス考 [サーモバッグ/ワックスフィーチャー]


ワックスはアイロン等で加熱し、ソールに浸透させるのだが、
3,4年前までは、過熱時にワックスが入って行く物だと思っていた。
実際はワックスの浸透の多くは過熱時ではなくスキー(ソール)が冷める際にその多くが浸透する。(らしい)
※だから、マニュアルなどに急激に冷やさない様に書かれているのはその為だと思う。

しかし、一般的にはワクシングをするのはシーズンに入ってからで、気温も低く、いくらアイロンで適正温度でワックスを溶かし入れても、すぐにソールは(急激に)冷えてしまう。
※よほど暖かい部屋でワクシング出来る環境の人は別ですけど・・・

そこで、サーモバッグ(TOKO)や、ペネレーションヒーター(ガリウム)などに入れ、
加熱する事でワックスの浸透を促すサービスがある。

いままで、この類いの機材は加熱の為の機械だと思っていた、加熱し続ける事でワックスが浸透するのだと・・・・
上記の事からすると、重要なのはむしろ、すぐに冷めてしまわない様にゆっくり保温しゆっくり冷ます事が重要なんじゃないかと思う。
サーモバッグの設定温度が4~55℃くらいで、ワックスが100℃前後で溶かす事を考えると、ワックスを溶かす為と考えるには、少し無理がある。

むしろ、ワクシングで温められ、溶けたワックスが急激に冷めない様にするためと考える方が自然な気がする。
※ヒーターワックス等の専用のワックスはその辺りの温度で溶ける物もある。
※実際、そんな柔らかいワックスでベースを作っても・・・結果は・・・ 僕ならお金をかけて入れるなら、硬いワックスを入れたいが。

例えば大根の煮物をするさい、グツグツと加熱しつづけても味はなかなか染み込まない、
しばらくトロ火でコトコトと煮込み、一晩置いて冷ます事で味が良く染み込む事と良く似ている。
※料理なら常識だが、同じ浸透圧で染み込むものだとしたら、一番染みるのは冷える時だ。

ガスでグツグツ煮るのがアイロン、
コトコト煮るのが、サーモバッグ。
と考えるとイメージし易い。

要はサーモバッグでスキーの芯まで温められた結果、ゆっくりと冷める事で、最大浸透する物と思われる。

TOKOのサーモバッグマニュアルを読んだ事がある訳ではないが、ショップによって、同じ機材で施工しても差があるのはその辺りの理解と実践によって差が出るのではないかと思う。

理想をいえば
  1. 事前にスキーをバッグに入れプレヒート
  2. 十分に暖まったスキーにワクシング
  3. サーモバッグにあらためて入れ一定時間保温(ここが料金を取る所)
  4. そのままタイマーが切れバックの中で(水平を保ち)常温まで冷やす

おそらくショップでソコまで時間はかけないだろう。

最近話題の遠赤外線でワクシングする、ワックスフィーチャーについても、遠赤外線の特性からスキーの表面温度だけを上げる訳でなく、深層域から加熱されるためサーモバッグと比較すると短時間にも関わらず、高い効果を得られるのではないかと思う。

※知人に個人でVサーモを所有している人がいるが、減圧というのは、上記の理屈からするとリスクの割に効果は「?」かもしれない。もちろん温度もかけるので、同じ手順と減圧なら効果は高いと思うが、それでは数がこなせないから、商業ベースで考えるとどうかな?

シーズン中の気温が低い中、ワクシングする場合は圧倒的な差が出ると思われるが、夏に向け気温の高い時期のワクシングは、同様の効果が期待出来ると思う。

今年は、オフシーズンから新車があるので十分にワックスを入れられる。
※[ARMADA]はシーズン半ばに手に入れたので、今ひとつ満杯じゃない。
僕のワクシングはこの時期からが本番。

なかなかプロチューナーのTIPSなど、情報として出てこないので、僕らの様なアマチュア情報を合わせて,
効果のあるTIPSの様な物が出来るといいのだけど・・
オカルト的なのでもね・・・
※ホビーユースだから、楽しく無い批判はいらないけど、「もっとこうすると・・・」みたいな話は是非コメくださいな。