2012/06/14

ワックス考 [サーモバッグ/ワックスフィーチャー]


ワックスはアイロン等で加熱し、ソールに浸透させるのだが、
3,4年前までは、過熱時にワックスが入って行く物だと思っていた。
実際はワックスの浸透の多くは過熱時ではなくスキー(ソール)が冷める際にその多くが浸透する。(らしい)
※だから、マニュアルなどに急激に冷やさない様に書かれているのはその為だと思う。

しかし、一般的にはワクシングをするのはシーズンに入ってからで、気温も低く、いくらアイロンで適正温度でワックスを溶かし入れても、すぐにソールは(急激に)冷えてしまう。
※よほど暖かい部屋でワクシング出来る環境の人は別ですけど・・・

そこで、サーモバッグ(TOKO)や、ペネレーションヒーター(ガリウム)などに入れ、
加熱する事でワックスの浸透を促すサービスがある。

いままで、この類いの機材は加熱の為の機械だと思っていた、加熱し続ける事でワックスが浸透するのだと・・・・
上記の事からすると、重要なのはむしろ、すぐに冷めてしまわない様にゆっくり保温しゆっくり冷ます事が重要なんじゃないかと思う。
サーモバッグの設定温度が4~55℃くらいで、ワックスが100℃前後で溶かす事を考えると、ワックスを溶かす為と考えるには、少し無理がある。

むしろ、ワクシングで温められ、溶けたワックスが急激に冷めない様にするためと考える方が自然な気がする。
※ヒーターワックス等の専用のワックスはその辺りの温度で溶ける物もある。
※実際、そんな柔らかいワックスでベースを作っても・・・結果は・・・ 僕ならお金をかけて入れるなら、硬いワックスを入れたいが。

例えば大根の煮物をするさい、グツグツと加熱しつづけても味はなかなか染み込まない、
しばらくトロ火でコトコトと煮込み、一晩置いて冷ます事で味が良く染み込む事と良く似ている。
※料理なら常識だが、同じ浸透圧で染み込むものだとしたら、一番染みるのは冷える時だ。

ガスでグツグツ煮るのがアイロン、
コトコト煮るのが、サーモバッグ。
と考えるとイメージし易い。

要はサーモバッグでスキーの芯まで温められた結果、ゆっくりと冷める事で、最大浸透する物と思われる。

TOKOのサーモバッグマニュアルを読んだ事がある訳ではないが、ショップによって、同じ機材で施工しても差があるのはその辺りの理解と実践によって差が出るのではないかと思う。

理想をいえば
  1. 事前にスキーをバッグに入れプレヒート
  2. 十分に暖まったスキーにワクシング
  3. サーモバッグにあらためて入れ一定時間保温(ここが料金を取る所)
  4. そのままタイマーが切れバックの中で(水平を保ち)常温まで冷やす

おそらくショップでソコまで時間はかけないだろう。

最近話題の遠赤外線でワクシングする、ワックスフィーチャーについても、遠赤外線の特性からスキーの表面温度だけを上げる訳でなく、深層域から加熱されるためサーモバッグと比較すると短時間にも関わらず、高い効果を得られるのではないかと思う。

※知人に個人でVサーモを所有している人がいるが、減圧というのは、上記の理屈からするとリスクの割に効果は「?」かもしれない。もちろん温度もかけるので、同じ手順と減圧なら効果は高いと思うが、それでは数がこなせないから、商業ベースで考えるとどうかな?

シーズン中の気温が低い中、ワクシングする場合は圧倒的な差が出ると思われるが、夏に向け気温の高い時期のワクシングは、同様の効果が期待出来ると思う。

今年は、オフシーズンから新車があるので十分にワックスを入れられる。
※[ARMADA]はシーズン半ばに手に入れたので、今ひとつ満杯じゃない。
僕のワクシングはこの時期からが本番。

なかなかプロチューナーのTIPSなど、情報として出てこないので、僕らの様なアマチュア情報を合わせて,
効果のあるTIPSの様な物が出来るといいのだけど・・
オカルト的なのでもね・・・
※ホビーユースだから、楽しく無い批判はいらないけど、「もっとこうすると・・・」みたいな話は是非コメくださいな。

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