2013/05/20

インソール考 Formthotics(フォームソティックス)#1


以前もインソールに付いて書いた事があるが
最近は、オーダーインソールとされるカスタムインソール?の使用はあえて避けている。
理由は前のブログに書いたので割愛するが
なかなか、プロパーの良いインソールに出会わない。

以前のモデルと違い、だいぶパッケージ、質感共に良くなった・・?
そんな中、気になるインソールがある。
現在は千葉にあるTOP-RUNという会社が扱う
Orthotic(オルソティック)というニュージーランド製のオーダーインソールと
Formthotics(フォームソティックス)という同じくニュージーランド製のプロパーインソール

ココで言うインソールとは構造医学の学問上から発生した矯正具を指し
僕らスキーヤーがよく知っている[SIDAS]等のカスタムインソールとは別物(らしい)。
※詳しくはココのブログを読んでいるとよく解る。代表は電話では柔らかい口調だが、ブログはなかなか辛口。

いままで、スキーをとおしてインソールの重要性は理解しているつもりだったが少し疑問もあった。

フィット感は重要だが、足形がとれればそれで良いのか?
さまざまな理論や蘊蓄が正しいのかどうかよく解らなくなっていた。
だから、プロパーのものを試す様になったわけだが・・・

ココの扱うFormthotics(フォームソティックス)と言う、プロパーモデルを購入してみた
以前、同社が扱うプロパーモデルを購入した事があるのだが、普段履きで使用していて調子が良いので
今回スキー用がラインナップされた事もアリ、購入してみた。
※ただスキーシーズンも終わりスキーでの使用は来シーズンのブーツが来てからの予定だが・・・

来た商品を開けてみると、以前のものと同様にEVAスポンジの削りだしの一枚もの。
他メーカーのような複合構造ではない。
※バリエーションタイプには2枚構造ものもあるようだ。

最近流行の中央の盛り上がりも無く、特定の部分を刺激、矯正するような形状は見受けられない。

決定的に違うのは、インソール裏がフラットではない事だ。
※特に踵がフラットでないのは珍しい・・と思う。
見ると、以前のものもそうだったが、土踏まず外(小指側)から踵にかけて大きく2段にえぐれている。
※最近のスキーインソールでも土踏まずはフラットにせずアーチ上に削り動ける様にするというのが定番だが
スキーの場合、踵は基本フラットだ。各メーカーのプロパーモデルもココまで削り込んだものは無い。

踵のカップ部は厚さの割に深く、後ろから見ると表側も土踏まず側から大きく傾斜がつき
インソール自体にほぼ平らな面が無い。

今まで試した、プロパー&カスタムインソールの多くは土踏まず部分を立ち上げる事で、姿勢を制御するものが大半だったが
裏/従来のスキー用とされているものは、通常土踏まずにくぼみがある事が多いが、踵側がアウトサイドに大きく削り込まれている。
このFormthoticsは、足裏全体に傾斜があるように見受けられる。
裏面の削りとあい余って、かなりアウトサイド側に傾く様に作られている事が解る。

最近は土踏まずの縦アーチ(?)だけでなく、母指、少指球にかけての横(?)アーチを意図的に作る形状が流行だが
このインソールは斜めに見ると、そうとも言えるが、全体的にはむしろカップ形状が目立つ。

詳しい意図は解らないが、今までのプロパーモデルとは一線を引いたものだと感じる。
価格も良心的で、1M以内で購入出来る。
※他メーカーでもプロパーモデルは皆コレくらいの価格帯だが
その効果も似たり寄ったりで、余り効果を感じるものは少ない。

スキーモデルは、ドライヤーで簡易フィッティング出来るようだが、
とりあえず通勤用の革靴に入れて試してみた。

前回同様の形状であるので慣れもあると思うが
非常にしっくり来る。インソールの素材が以前のものとは違い、アタリが柔らかいのにコシがアリ
履いて気持ちがよい収まり方をする。
※以前のものはこのメーカーのライセンスものだったらしく、少し印象が硬かった。
その時は、慣れるまでは踵の外側に少し痛みが出た。

今回のFormthoticsは、今まで使ったスキー用のインソールの中では一番アタリがソフトだ。
Bane2なども、だいぶ柔らかい方のインソールと思うが、Bane2の様なゴムの弾力のような柔らかさではなく
履いて気持ちのよいアタリ方をする。

とかく、スキー用はそうだが、アタリの硬いインソールが多く、矯正する為の硬い部分と
衝撃、可動部分の柔らかい部分とを素材を替えたものが多い。

部分的に素材を替えたものは、素材ごとの機能がある様に感じるが・・・
衝撃吸収、剛性を部分的に受け持つ為か、
結果、硬い印象のモノが多い気がする。※特にスキー用は

もちろんグニャグニャのアタリだけを柔らかくしたインソールでは矯正はもちろん、安定もしないが
Formthoticsは、素材の厚みで剛性を調整しているのか、部分的な素材の違いによる不自然な硬さ/柔らかさが無い。
その辺りが非常に、履いて違和感が無い。
sidasなどのカスタムインソールでもこんなアタリの柔らかさ、フィット感?は少ない様に思う。

厳密に言はスキーの操作だけに絞ればもっと硬質なものの方が良い場合もあるのだろうが
僕はプロパー、オーダー(カスタム)を問わず「スキー用」とされる硬質のインソールは、踵を中心に痛くなる事が多い。
特にBCなどでは、足形になったカスタムインソールでも硬いが故に、疲労が溜まる気がしている。

インソールの効果については、様々な宗派?!信仰?があるので一概にコレがいいとは言えないが
プロパーインソールの中でFormthoticsは数少ない、
僕にはハッキリ、履いていて気持ちのよいインソールだと言える。




2 件のコメント:

  1. 前のエントリからさかのぼって読みましたが、まさにその通りという内容ですね。
    いろいろ加工してくれるのはありがたいのですが、必要なのかどうかは疑問を挟む余地があり、って経験は私もしました。

    私のカスタムインソールは、R&Dで作ったアムフィットのものですが、これは地味だけどよく機能している気がします。
    アムフィットは硬すぎないところもいいと思いますが、作ってくれるところがなかなかないのが難点ですね。

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    1. 必要性や、有用性は感じるのですが、自分にとって正しい(良い)のかどうかが
      解りづらいというのが正直な所です。

      そもそも足裏の話なんて
      どうしてもニッチで客観性に欠ける情報になりますから・・・・

      メーカーやショップは同じような機能/性能をうたっていますが
      僕は明確な差(機能)を感じないものも多いです。

      良い、悪いは目的が曖昧だと様々な評価ができますから・・・
      一概に言えませんが、ブランドイメージとプラシーボ効果が
      まだまだ多く混ざっているジャンルな気がします。

      ということでコレからもニッチネタ期待してます!
      kaizoさん!!



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