2013/02/22

ウェア考[レイヤリング]#2


個人的には「保温インナー」といったモノがメジャーじゃない頃から、スキー用のアンダーウェアとして(今で言う1stレイヤー)は興味がアリ幾つか試していた。
ここ数年は安価で高性能の物も増え、ゲレンデや日常使いであれば
何でも良いような気がしている。

※ただ、幾つか今まで使用し続けてきたモノのうち、デサント(hiff)やモンベル(旧?ZeroPoint)などスポーツブランドとアルパインメーカーに大きく分けると、その効果、耐久性などには明らかな差がある。
まあ、たまたま手持ちのモノがそうなのかもしれないし、日々この分野の素材は進歩しているので一概にレッテルを貼る事は出来ないが、個人的には山で身につける物はアルパインメーカーの物の方が安心だとは思っている。

昨年末、AG(アドベンチャーガイズ)の近藤さんの講習を受ける機会がアリ、ウェア等に付いても有意義な話が聞けた。

もちろん、8000m級の山と3000m未満の雪山では比べようも無いのだが、基本的なレイヤリングの考えは同じだと感じた。

数々の新素材についても見聞が深く、忌憚の無い評価をしておられた、そんな中でも興味深かったのが、某スポーツメーカーの「ブレスサーモ」について。

体からの水分に反応し、発熱する素材でかなり知名度も高い商品だ。この繊維、純粋に100%この素材でアンダーを作ってしまうと火傷をするくらいの性能があるらしい。市販されている商品は製品の30%ほどのブレスサーモに、その他の化学繊維を合わせ汗の拡散を促しているのだそうだ。

この商品、昔から疑問だったのだが、スポーツウェアとしてラインナップされるが、発汗が伴う行動中に発熱して余計に暑いんじゃないのか?と・・・

この辺りは近藤さんも同意見で、BCスキーや、登山にはあまりマッチしているとは言えないと
ご本人も言われていた。

基本的な保温の考え方としては、発熱系の繊維よりはデッドエアをより多く造るレイヤリングを心がけるべきだと。具体的には最もデッドエアを造れる物としてダウン、ウールがある。数々の繊維メーカーが同レベルの素材の開発をしているが、ダウン以上の保温性能、ウール以上に細い繊維を造る事は今だに出来ていないのだと・・

今回立山に行くにあたり、多くのスポーツショップを回り、ネットでも様々な情報を探したが、あらためて思うのは化繊のアンダーばかりで天然素材の物は高価な上少ないと言う事。

もちろんいくら天然素材と言っても、コットンではいけないのだが、高機能化繊アンダー全盛期に、結局昔ながらのウールが終着点とは思っても見なかった。
※もちろん昔と違い、発色、縮み防止、化繊とのハイブリッドなど様々なハイテク武装はされているウールだが
その生産は所詮「羊」。
科学の粋を集めても「メリノ地方の羊」さん達にはかなわない・・・・のだ。

2 件のコメント:

  1. 羊さんや天然の物は、洗濯が難しくて・・・

    発熱素材100%だと火傷をする位凄いなんて、知りませんでした。
    今週末も2日間レースなのですが、まだ寒そうです!

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    1. 確かに・・・・洗うのはデリケートですね100%は、
      ただ、圧倒的に温かいです。

      ブレス○ーモも何か胡散臭いなと思ってましたが、そう言う事らしいですよ
      汗をかいて余計に熱くなるでは、BCではちょっと?

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