2012/03/22

BARON13 [インプレッション]


少し間が空いてしまったが、そういやビンディングのインプレッションをしていなかったなと・・・・

今期[ARMADA TST]には、[MARKER BARON13]
を取り付けた。※自分で・・・・詳しくは一番最初のブログで・・・

ツアービンディングは[BARON13]で2回目の購入になる。
以前は[NAXO]で、比較的アルペンビンディング近い形状とハイトで重量も比較的軽い方だったので決めたのだが、購入年にメーカーが倒産。サポートも無くなり、純正のクランポンも手に入らず苦労した。

とはいうものの今シーズン最初までは使用していた。

[NAXO]のツアーモードでの使用感は、ツアービンディングが初めてという事もアリ、こんなものかと思っていたが、スキーモードではかなり違和感があった。
多くのツアービンディングはフレームの上にトゥピースとヒールピースが乗る形で、フレームごとつま先を基軸に上下するモノがほとんどだ。
ただそのフレームの固定方法に各社個性があり[NAXO]の場合、ヒールピースが完全には固定されずスキーのフレックスを殺さない仕様になっている。

これが最初、違和感アリアリで苦労した。

というのもヒールが固定されない為に、ターンの後半スキーが逃げる・・・
(ずれる?)のだ。
それまでアルペンビンディングを取り付けていたため、
その乗り味の変化にとまどった。

そんな事で、次回は[MARKER]にしようと決めていた。
※来年辺りは各社アルペンビンディングメーカーより出るようだが・・・
実績の無い新型より、実績のある[MARKER]に・・・

[MARKER]のツアービンディングは[DUKE16]とバネレート低くした[BARON13]の他[TOUR]シリーズがラインナップされ、唯一ネックだった重量も大幅に軽量された。
そのため、ショップもメーカーも[TOUR]シリーズを薦めるようだ。

ただこの[TOUR]、複数のブログでトラブルが報告されていた。
※購入を検討している人は詳しくは検索してみて欲しい。
フレームを空洞化しヒールピース等も肉抜きを施し大幅な軽量化をしたのだが・・・・

軽量なのは魅力だが、ゲレンデ以外を滑る、登る為の機材なのだから、僅かなトラブルも命取りだ。

そんな理由で、トラブルの報告がほぼ見当たらなかった[BARON13]に決めた。
重量はかさむが、行動不可になるよりはましだ。

ただ、この[BARON13]基本的には[DUKE16]と同一モデル。
初期形故の詰め切れてない部分も感じる。

まず、構造から・・・

ヒールピースの形状(踵のアール)が少しわるくブーツのコバに酷く傷がつく。

ブレーキのプレートがヒールピースと干渉しやすくソールサイズの小さいブーツは使えないかも?
※僕のは293mmだがこれ以上小さいとヒールピースが上がった状態でブレーキのプレートと干渉すると思われる。

ウォークモードへの切り替えレバーの形状がよくない。
雪等が詰まったりした場合グローブでの作業はかなりやり難い。※[TOUR]はレバーに収納式のベルトが付いた。

収納式のクライミングサポートは簡単にストックで2段階調整出来るが、若干高さが足りない。
※この辺りも[TOUR]では数センチ高さが高くなっている。

今期何度かハイクアップし試したが、基本的には好調だ。

以前の[NAXO]と比べると圧倒的に剛性感がある、これはスキーモードでもツアーモードでもいえる。
ただ重量感もあるが・・・
※ヒールピース自体に重量があるため、どうしても歩行時、[NAXO]より重い。

ただ、少し気になる所が・・
ツアービンディング全般にいえる事だが、トゥーピースの稼働部だけで、トゥーピースとヒールピースの乗ったフレームを支えるため、ヒールが上がった状態でのひねりは厳禁だ。
稼働部とフレーム、トゥーピースのネジ([BARON]は5本)に大きなストレスがかかる。

しかし、前回のハイクで少しトラバースを強いられ斜面を横切る際、どうしてもこのサイズのファットではビンディングとスキーに捻れが生じる。
※スキーは斜面にそい斜めに、しかしビンディングは垂直を強いられるため、ねじれる。

足下の雪が崩れるたび、ビンディングにストレスがかかる。
※今後アイスバーンをトラバースしなければならなかったりする際は要注意だ。

幅の狭いスキーなら角度も浅くすむが、100mmオーバーだとこのストレスは大きいと思う。
あと、初回の雪はクラストだったため気にならなかったが、2回目の前回はやや湿雪だった。
すると、ビンディングの下に雪が挟まり、上下するプレートの下で雪が固まり、トゥーピースの軸に近い所で固着すると、上下するたびにトゥーピース下で嫌なしなりを感じる様になる
要は雪が挟まり、フレームが適正な位置まで下がらなくなるのだが、自重があるためフレームがしなり、踏み込めてしまうのだ。
当然、雪をを挟んだ状態で上下するのだから、マウント部とフレームにストレスがかかる。

対処法としては、クライミングサポートを下げてクリアランスを取るか、一度板を外して雪を取り除く他無い。

※今回は平地の移動が多かった事も一つ要因。
雪の付着を防ぐ為に、帰宅後フレーム下や、切り替えレバーの回りに「シリコンスプレー」をかけておいた。
※気休めかもしれないが、固まって凍結されたら面倒なので、対処法としてしておいた方が良いだろう。

4 件のコメント:

  1. 私も表側には、たまにシリコンスプレーを塗っています。
    特に湿った雪で付き易い時には、自動車のフロントガラス用「ガラコ」(ガラスコート)を塗って、その上にシリコンスプレーをしておくと結構良いです。

    しかし、ケミカル品はソールに付けないよう、注意が必要です。
    強力に付くと、ワックスがハジキます。

    そう言えば、レス〇ューワックスの主成分もガラコらしいですね。!

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  2. 僕も以前、トップシートに雪国のホムセンにあったシャベルなんかに塗る「雪付着防止剤」を塗っていましたが、さほど効果があったかというと????
    ただ、ハイクのラッセル時にスキーの上に乗った雪が滑り落ちてくれるのはずいぶん違ってくるので、出来る事なら撥水コートしたいのですが・・・
    ガラコ!ですかレインエックスじゃ駄目なんですね!!やってみます。

    ゴーグルの撥水にも使えないかと思うのですが、ガラス用ですからレンズが変質しないか心配で試していないです。

    レ○キューワックスは色々噂が多いですが、そうなんですか・・・・
    結構滑るんですけどね

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  3. 「レインX」でも同じです。たまたま「ガラコ」の方が安いので・・・
    もっと高価な「フッ素入り」のガラスコートの方が、もっと効果がありそうです。

    どのガラスコートもアルコールが入っていますので、プラスチックに付くと表面が白化する場合があります。
    しかしゴーグルは元々コーティングしてあるので、レンズはある程度大丈夫だと思います。
    ティッシュにしみ込ませて、ある程度アルコールが蒸発してから塗るとか、工夫すると大丈夫かと思います。

    それかフレンチのように、鍋に入れて「フランベ」したらどうなるのかな?
    つい試したくなってしまう・・・・

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  4. なるほど〜
    アノ揮発性の高さはアルコールなんですね
    勉強になります。

    もう使わないやっで試してみます!!

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