今期、ワックスとスペースを使わせて頂いた事も在り
ホームゲレンデでお世話になっている人のスキーにワクシングする機会が多かった。
と、言っても週末だけだから、回数にしたらさほどではないから、どの板もソールが出来た!という程までは行かなかった。
スキーはファットにSG/GS2台/SL2台・・・すべてROSSIGNOL。
毎年、メーカーから1台新車がとどくらしい。
ROSSIGNOLのプロパーモデルだとは思うが、ショートモデルだからか?
ストラクチャーは無い。
※ファットはもちろんロングも入ってなかったような・・・
ただ、ROSSIGNOLのソールはかなりのレベルでフラットだ。
エッジのビベルも無い。
サイドは分らないが、角度がある様には見えない。
無骨な印象の仕上げだが、好感が持てる仕上り。
OGASAKAの様にプレチューンをうたっている訳ではないので、ストラクチャーもビベルも無いが、チューンベースとすれば、自分でプレチューンの仕様が決まっている人にはコノ方が良いだろう。
※SGの古い板もあったが、気持ちがいい程トップからテールまでドフラットだ。
幅もアールも小さいから、反り難いせいもあるかと思うけど・・・
この辺りのプレチューンの考え方もメーカーそれぞれで面白い。
ワックスをかけていても、やはりメーカー、グレードによって個性がある。
まず持って、ミドルエンド以下のモデル、子供用などは、エッジが高く、物によってはトップ、テールの最大幅付近の凹みが目立つ。
トップモデル等はその辺りは流石に少ないものの、メーカーによってバラツキがある。
印象的にはキャップモデルは、全般的にエッジが高い印象。
あと、スキーのトップシート側にあれこれ何かギミックが着いた板は、
少なからずソールの凸凹がある場合が多い。
今はどうか知らないが、昔購入したSALOM◯Nの某ミドルエンドモデルを購入した際、左右でエッジの太さが違っていることがあった。
内と外で太さが違うならまだ良いのだが・・・
ペアの板が同じ様に右が太く、左が細いと言った状態で何ともならなかったことがあった。
エッジも高くて、削り込んで行くとテールのソールが無くなっちゃうよ!とチューンショップで言われた。
当時のキャップスキー全般によくあった話しだ。
最近はエッジチューンのマシンが良くなりエッジの仕上りというのはかなり精度が出ている様に思う。
メーカーによっては、プロパーモデルより選手用とされる限定モデルの方が仕上りが荒いメーカーもあるようだが、その辺りもメーカごとの考えがあって面白い。
ワクシングばかりしていると、ソールの状態、ベースエッジの状態というのは、ある程度解ってくる。
そして、ワンシーズン同じ板をワクシングしていると、スキーの状態の変化も少し気がつくことがある。
自分のOGASAKAや、VECTERでは余り気にならないのだが、同じサンドイッチでもROSSIGNOLは、シーズン後半エッジが高くなってきていた。
シーズンの後半、来期の板が来た事も在り、明確に比較出来た。
新車は、かなりフラットでワックスをかけていて解るのだが・・・
今シーズンモデル、今期使用していた板の方は明らかにエッジがアイロンにあたる様になっていた。
要は、使用しているうちに、ソールがコンベックス(凹)になってきていた。
と言っても僅かなのだが、同じようなサンドイッチのOGASAKAはビベルがある事もあってか、さほど気にならない。
VECTERは、一カ所(トゥーピース裏)に若干の凹みが最初からあった。おそらくこれは、スキーの仕上げではなく、ビンディングの取り付けの問題だ。本当は一度外して取り付け直しをすれば、ましにはなると思うが・・・面倒でやっていない。
※TLTやテレマークなど、小さいスペースで強い固定を要求されるビンディング、もしくはボードの様に比較的薄い板はソール側に影響が出易いようだ。
スキーのフラットについては、日本人程外国では気にしないと言う。
まあ、スキーの仕上りを見るとお国柄・・・国内仕様という物があるな~とは思う。
来期モデルが出そろう季節、各社新しい構造や、サンドイッチに原点回帰するメーカーなど、とかくメーカーの戦略は新しい構造、素材、仕組に終始する。
しかし、実際の乗り味は、スキーの最後の仕上げで随分と印象は変わる。
得てして、試乗会の板というのは、ビンディング、プレートの違いはもちろん。プレチューンされた物も多い。
なかなか、試乗でスキーのコンディションまで配慮して乗り比べるのは難儀。
そう考えると、最終仕上げに差が少ないのもメーカーの性能だなと思う。