今時、コンパクトでデジタルアイロン全盛のなか
無骨で、この重いアイロン・・・・
とりあえず使ってみた。
(WAXは今季用意した[VOLA]のオールラウンド)
本来、220V仕様のはずだが、BRIKOのOEM国内モデルの様で
100Vで普通に加熱した。
普通プロパー向けのアイロンは、ダイヤル式のスイッチ、温度調節が有るのが普通・・・
最近の物はデジタルで、細かく温度制御され、あまり鉄板の厚さによる蓄熱効果に頼らないため、プロユースの物でもコンパクトで、軽くなっているようだ。
しかし・・・
このアイロン!温度調節はおろか・・ON/OFFスイッチすら無い!!!
コンセントを挿したら、グリーンランプ点灯し加熱、レッドがついたら適温?
ということらしい・・・
一応、取り説がついていたが、昔からBRIKOの取り説は、日本語がおかしくて
何で翻訳してんねん!というような内容。
あっという間に使用温度なったが、室温も春先なので暖かい為、
容量がデカイかは定かじゃない。
それでも、鉄板部の温度ムラは少なさそうで、柔らかいWAXとはいえ
いきなりスムーズに伸びる。
以前の廉価版のHolmenのアイロンだと120~130℃位に設定した時の溶け具合な感じ。
案の定、少しWAXから煙が・・・・
といってもこのアイロン、煙が出ようが、温度調節する方法は無い!!
Holmenだと少し温度設定を下げる事で対応するが、薄い鉄板と容量不足により
少し溶けが悪くなる、しばらくすると溶け出すのだが、
サーモスタッドのハンチングの幅が大きいのと容量が小さいので、
温度低下のリカバリーが遅いのだろう。
BRIKO?のこのアイロンでは、煙が出続ける事は無かったので
ある程度、温度調整が効いているようだ。
肝心の塗り心地は?というと
アイロン面に凹のディンプル加工がされており、張り付く事も無く
面が、基礎板位の幅のスキーなら本体を横にする必要も無く
一塗りで行ける感じ。
ボディは、持ち上げるには重いが、ワクシング時は自重だけでソール面を滑らせられる。
※Holmenだと少し押しつける感じはある。ソールにアイロンをおいただけではワクシング出来ない感じ。
確かにプロユースモデルらしい塗り心地ではある。
昔、見たDVDのWCサービスマンのアイロン温度が150℃だったのが衝撃的だったが
暖かい部屋で、ワクシングするならスキーを温めるのではなく、
さっさとWAXを液状にする方が効率がいいのかな?と今なら思う。
ソレを裏付けるように、大昔SWIXのカタログには右の写真のようなグラフが掲載されていた
要は、ワックスは高温で短時間でかける方が効率が良いという事が言いたいようだ。
※それでも120℃だから・・・150℃はプロユースの温度か???
確かにこのアイロンならば、ソレが可能だ。
今までのアイロンじゃ、いくら温度設定を上げても、このような溶け方になるまえに煙黙々・・
さっと溶けて液状化したWAXが板に乗る感じが無い・・・
室温の事を差し引いても、ワクシングにかかる時間は圧倒的に短く出来そうだ。
ソレくらい、かけ易く、力も要らない。
少なくても台数をこなさないといけないなら
このアイロンは最適!
まあ、今時のプロパーモデルでも高いヤツは、こんな感じなのかもしれないが?