デフォのサーモインナー |
スキーブーツの印象というのは、つくづく難しいものだと思う。
フィッテイングありきとは思うが、操作感は雪上で乗ってみないとやはり判らないし、基準が曖昧だと全てが曖昧な結果になる。そもそも自分の基準が怪しい・・・し。
同じブーツでも、インソール一枚の事でフィット感はおろか操作感まで変わることがある事は、今時、現役でスキーをやっている人は、少なからず経験が有る事と思う。
僕のように、1つのシェルに複数のインナーブーツで試す人も、もしかしたら少ないのかもしれないが、フォーミングインナーに限らず、インナーブーツを変えるとなると印象は大きく変わる事は想像に難しくない。
加工して解りづらいけど REXXAMインナー |
ただ、インナーブーツの印象とシェルの印象が異なるケースは稀じゃないかと思う?
少なくてもゲレンデユースのブーツじゃ余り聞かない話しだ。
何が言いたいかは、中々説明しづらいのだけど・・・おつき合い頂ければ幸わいです。
(長文でごめんなさい!!)
先シーズン手に入れた[Dynafit Titan UL]は事前に足入れもして、滑ってみて決めたブーツだ。
知人の同ブーツシェルに、自分のREXXAMのインナーを入れて滑ってみて決めた訳だが、その時のフィット感、操作感に惚れて買ったのだが・・・
先シーズン、REXXAMのインナーを入れて滑る分には、当たり前だが、ほぼ試し履き通りの印象!新しい分、少しだけフレックスが硬い印象だった。
ただ、REXXAMのインナーは、基よりウォークモードを前提にしていないため、ウォーク時にインナーの脹ら脛のプラスチック部分が少し当たる。
純正の[Dynafit Titan UL]のインナーは、サーモインナーの割にはしっかりした剛性もアリ、靴底はちゃんと薄い素材になっているので、フィットすれば、コチラのインナーを使いたいのだが?!
焼いても(煮ても?)純正インナーは、使えそうなフィット感にはほど遠く・・・
タイトで2時間も履いていられない。
まあ、REXXAMとほぼ同寸の外寸で、サーモなのだから厚みの分、タイトなのはしかたがない。
それでも、REXXAMやHEADのインナーで履く分には、ほぼベストのフィット感!
しかし、ココで疑問が?
以前、山猿さんがブログで
>滑降性、軽量のテックビン対応ブーツを求めるのであればDYNAFITのブーツだと思います。しかしDYNAFITはラング足のようなナローラスト、展示会では何回も試乗しようと試みるが、自分のサイズは履くことすらできないということでDYNAFITはすぐにパス。
と書かれていた。
正直、このコメントに少し「???」だった。
僕もベタ足を自負しているが、[Dynafit Titan UL]がタイトなナローシェルといったイメージは無く、むしろワイズは、かなり広いブーツだという印象だった。
ただ、ナローラストな[REXXAM DATA]が履けていた時点で、自分で思う程、自分の足がベタ足じゃ無いのかなと、その時は思っていた。
実際、僕が[Dynafit Titan UL]のフィット感と操作性で印象的だったのは、その靴底の広さと形状だった。
最近のアトミックブーツや山ブーツと同様に足裏(ブーツ底)の形状がフラットで、ラングに代表されるラッピング式の様に、バックルを締めると足幅が狭くなる印象が少なく、どちらかと言うと昔のNORDIKAのように、上から絞まり、足裏がべた〜っと着く感じが良かったのだが・・・デフォのインナーでは全く真逆の印象なのだ。
※足裏の感覚もデフォのインナーでは靴底から遠く、少し持ち上げられてしまい浮いた印象だ。(インソールは同じものを使用)
※足裏の感覚もデフォのインナーでは靴底から遠く、少し持ち上げられてしまい浮いた印象だ。(インソールは同じものを使用)
山猿さんが言うように、僕も純正インナーで[Dynafit Titan UL]を履いていたら、いくらサーモインナーだからといってもタイト過ぎて、履けない!と、感じたかもしれない。
事実、デフォのインナーブーツは外寸は変わらなくても、ワイズがかなりナローな印象で、足幅をかなり制約する。※中に入る純正のインソールからして、かなりタイトなシェイプで、REXXAMのデフォルトのインソール並みにタイトなシェイプだ。
コレまで本格的にサーモインナーを使った事が無かったので、頃合いが解らないが、人によっては焼かずに使用する場合もあるインナーなので、山猿さんのインプレッションが正しいと思われる。
つまり、[Dynafit Titan UL]はシェルのワイズが十分にあるシェルだが、インナーブーツがタイトな形状のため、ナローラストに感じるということだ。
もちろん、ブーツはシェルとインナーの構成で販売されているのだから、おそらく山猿さんのインプが、このブーツの一般的な印象になるだろう。
僕も店頭でノーマルインナーで履き、どうしても[Dynafit Titan UL]が履きたいとなると、シェル出しをしていたかもしれない!!
しかし、シェルのフィット感と真逆のフィット感を感じるインナー設定というのは、ゲレンデユースでは考えにくく、逆に興味深い。
一般的に上級者は、できるだけ小さいサイズのブーツを最小限の加工で履きたがる、
厚いインナーの為にしなくて良い加工をするのは、ゲレンデユースでは考えにくい?!
※そもそも、シェルがワイドで、インナーがナローなんて事は想像もしない。
山猿さんは、他の理由もあって[Black Diamond Factor]に決められたようだが、サーモインナーがデフォルトな兼用靴(ATブーツ)ではこういう事が割と有る事なのかもしれない。
それでいて、ATブーツは同サイズのアルペンブーツと比べ、ソールサイズが小さい場合も多く。
中は広くて、外が小さいのだから、ゼッパ等が無い事を差し引いても、シェル自体が薄くなり
結果、アルペンのような剛性が出しにくいのかもしれない。
兼用靴は、ある面、登山靴に求められる防寒性や機動性も求められるので、一概にアルペン基準での評価だけで語るのはどうかと思うが、どうしてもゲレンデベースで考えると、タイトなシェル、薄いインナーがベターで、大きなシェルに厚いインナーというのは、フィッティング優先のビギナーブーツ的なイメージが強い。
※[Dynafit Titan UL]のセッティングはそういったビギナーコンセプトとは明らかに違うと思うが・・
[Black Diamond Factor]以来、随分ゲレンデユースに近いブーツも増えたが、ベースがATブーツでアルペンよりのものと、ゲレンデベースで、AT化、兼用靴化しているものと来期は、もっと選択肢が増えそうだが、シェルとインナーの考え方は結構メーカーやブーツによって様々なようだ。
いやいや、こちらこそ勝手に引用させてもらい申し訳有りません。気を悪くしないでくださいね。
返信削除実際、僕もデフォルトのインナーではREXXAMよりDYNAの方がナローに感じますから・・・
レーシングブーツなら通常シェルがナローならインナーもナロー用(薄い)のがスタンダードだと思っていましたから・・・
自分のDYNAブーツのお気に入りポイントが、デフォのインナーだと真逆な印象になる事に僕も驚いています。
僕にDYNAを紹介してくれたNさんも、実はファクターのインナーではかれていましたから・・・
ファクターのインナーは以前から気になっていました。
BOAシステムが最新のインナーには無い?のは残念ですけど
ビンディング情報もありがとうございます。まあそろそろビンも頼んでおかないと行けないのですが、山だけの使用ならSPEEDの方がと思いますが、ブレーキが無いのはゲレンデユースでは面倒ですよね〜
でも大●さんがそれなら、開放値は余り気にする所じゃないですかね?
でも、アノ条件なら滑降時はロックか?
インナーの厚さとか形ってすごい影響しますよね。
返信削除同じラングでも新品のインナーと3年使ったものでは全然違いましたし。
薄いと言われた昔のラングの選手用インナー(RL-1インナー)も最近のブーツに比べると厚い部類でATOMICのインナーの代わりにはなりませんでした。といか、痛くて履けなかったです。
>>ただ、REXXAMのインナーは、基よりウォークモードを前提にしていないため、ウォーク時にインナーの脹ら脛のプラスチック部分が少し当たる。
とありますが、もしDynafit専用のインナーにするのであれば、このふくらはぎのプラスチック部分を削ってしまえばいいのでは?
と無責任な思いつきを書いてみる(笑)
レスありがとうございますkaizoさん!
削除そうですよね、最近はシェル厚が厚くなってインナーは薄くなる一方ですね。特にATOMICは薄いですね。貰い物の選手用のインナーは薄過ぎて僕の手持ちのブーツじゃぶかぶかで使い物になりませんでした。
フォーミーングもアトミックはシダスの汎用品と比べると外見もかなりタイトに仕上がる様ですね。
レクザムのインナーは・・・そうですねちょっと切ってみます!
ただ、サーモインナーが上手くフィッテイング出来れば、シューレースを付けてテントブーツにならんか?!とちょっと頑張っているのですが
インナーだけであんなにタイトだとリラックス出来ないか・・・