2022/11/11

LANGE XT 130 インプレッション

 


 シーズン終了とともにLANGE XT 130を注文。SALOMON SHIFT 130の痛い反省を生かし、他メーカーの最新モデルにも足入れしてはみたが、やはりLANGE XT以上の粘りを持つブーツは無かった。TECNICA/K2辺りもかなり好印象だったが、LANGEのまとわりつく様なシェルの粘りと、入力に対しての戻りの粘っこさが他のメーカーには無い感じ。

個人的に初LANGEで、以前このブログでも書いたが、バックルの締めに対し、横幅が狭くなるラッピング式のシェルはあまり好みじゃなかった。どちらかというと甲部分が上からだけ閉まるタイプのブーツの方が好みだったので、今までLANGEは避けていた。

 ところが、このLANGEやはり甲の部分の押さえはやや弱いもののフィット感もデフォルトでかなり良い。少し気になるのは、SHIFTからの履き替えということもあり、少し靴底が高い。TLTブーツにしては靴底が高くアルペンブーツに近い感じ。少し上りでは気になるかも・・ただウォークモードの可動域は十分ある。


 シーズン初卸、少し思ってたよりも硬い。(僕の技量では120で十分とは思ったがカラーリングが130の方が好みだったので譲れなかった・・・)

ただ硬くとも、動ける硬さで、全体的なフィット感というか、あたりは柔らかい。

 少し気になるのはやはり靴底、高い事自体は特に問題はないのだけれど、ソールがグリップソールということもあり、アルペンビンディングではいた場合、少し靴底の当たり方?に少し遊びを感じる。靴底が高い分リアルで同じグリップソールでも SHIFTは靴底が薄く硬いので、そこまで気にならず、 TLTで履くファットスキーではあまり気にならないので、おそらく高い支点のためグリップソールのルーズな感じが顕著に分かる感じだ。


 それ以外は、初見で履いた時の印象と変わらず、SHIFTのような硬さのシェルとは違い、130の剛性感はあるものの、全てにおいて硬い中に柔らかさを感じるシェル。足下の重さは感じるが、動ける感じ。


 1シーズン履いてもその印象はほぼ変わらず、重い以外はかなり理想的なブーツと思う。

BCにおいてもほぼ問題はなかった。一度ウォークモードのロックができなくなる事があった。

アッパーとロアの隙間から雪が入りロックができなくなった。この辺りは内蔵式のロックシステムを採用しているメーカーのものはある程度気をつけなければならない。

 他メーカーでは外部アーム式のモデルが増えている事からも、内蔵式はトラブった時にリカバリーしにくいという弱点は共通で、ウォークシステムがついている以上、バックサポートの剛性も弱いのは仕方がない。


 先シーズン使っていたSALOMON SHIFTとは何もかも対極に感じるブーツで、オールドスクールの自分にとっては、馴染みやすいブーツに思う。SALOMON SHIFTがデジタル。LANGE XTはアナログ。スキーヤーの入力に対して「0」と「1」で返すのがSHIFT。「1・2・3・4・5・6・7・8・9・10」と、間のレスポンスがあるのがXT3というようなイメージ。


 正直、先シーズンはSALOMON SHIFTを1シーズン履いて、「こんなブーツ誰が使えるんだ・・・!」とも思ったが、ニュースクール世代ならアリなのかもしれないとも、今更思う。ただハッキリしたのは僕は、シェルが薄く硬いブーツはいくら軽量でも、僕には使いこなせないという事。

 現状、LANGE XT 130がベストブーツです。

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