ちゃんと記録を残して、同じミスをしない様にしておかないと・・・・
【手順/下準備】ブルークリフ製インビス加工手順
1:バイスでスキーをテーブルに固定
2:スキーの作業エリアにマスキングを貼る
デフォルトセンターから65mmと50mmバックのスキー(ブーツ)センター |
3:3カ所程スキーのセンターを出す(幅のセンター)
※サイドカーブがあるため、正確な左右センターを計りにくい。
- TIPS:場合によっては何かアングルをあて、中央を探る。
- 木工のケビキも良いかも
※油性ペンは細く精度の在るものを使用
4:2点を繋ぎ、スキーのセンター線を記入する
※中央のマーキングを通る事を確認。
5:ペーパーテンプレートをテンプレートを固定
ブーツセンター(デフォルトのスキーセンター等)と書き入れた縦のスキーセンターを合わせ、テンプレートを固定。
- TIPS:ブーツセンター部に穴をあけ、ブーツセンターとスキーセンターのクロスする所が見える様にすると位置が決めやすい。
6:ペーパーテンプレートの上からポンチを正確に当て、しっかりとポンチを打つ。
- TIPS:このポンチが甘いと、ドリルの歯が踊るので決まったら、しっかりポンチしておく
この状態で2本並べてまず確認!! |
7:トゥーピースとヒールピース共にポンチする。
8:ここで、もう片方のスキーも同じプロセスをふむ。
※片方だけ穴開けに進まない。
- TIPS:必ずポンチの位置がペアで同じ位置にある事をスキーを並べ確認する。
9:ポンチの位置が間違いない事が確認出来たら、改めてスキーを固定
TIPS:ベントを殺して、テーブルからスキーが浮かない様固定。
【手順/穴開け】
10:スキーの水平を確認(特に幅方向に)
- TIPS:穴開け前に必ず水平面を確認。スキーの固定をし直した際は必ず。
11:鉄鋼ドリルにストッパーをセット
※深さはデフォの指定が9.5mm/インビスの高さが8.5mm
※ARMADA作業時すべて8.5~9mmでセットした。
- TIPS:下穴用の3mmドリルは、あくまでガイドなので深さは9mm以下で良い。
ポンチの位置を3mmドリルで穴開け
- TIPS:少しでも正確に垂直に開ける為にドリルのお尻に付けた水平機を見ながらポンチのくぼみにドリルを合わせ、水平が決まったら回転は高めに一気に開けた方が穴がぶれにくい。
- TIPS:初めての板に穴を開ける際、この下穴を開ける際に板の素材を探る。
13:本穴開け
- TIPS:重要/後の行程を配慮すると深さはデフォの9.5mmで開けるのが良いようだ。
出来るだけ途中で止めない。(トップシートが毛羽だちドリルが安定しないため)
※ボール盤の方がココは精度が出る所だ。
14:バリ/屑取り
本穴を開けるとトップシートが大きくバリが出るので、カッターと面取りカッターで軽く処理。
- TIPS:ARMADAのようなメタルの無いスキーの場合トップシートを面取りしすぎると強度が低下するので最小限にする必要がある。
この後のタップ時にまた盛上がった分を削る感じで、この段階では削りすぎない。
穴の中の屑も吹いたくらいでは、取りきれないので掃除機等で吸い取る。
- TIPS:この時点で開けた穴の深さをデジタルノギスで計測しておいた方が良かった。
【タップ】
DIYジグ/穴開け時も、タップ時も垂直が肝! |
15:タップ
ハンドタップを自作のジグにセットし、スキーのトップシートから浮かない様に保持して、タップを切る。
- TIPS:タップ切りは、心材の柔らかいスキーの場合、ビス長の半分をメドに全切りしない方が良いようだ。
- TIPS:金属にタップを切る際は、1回転させ、1/3回転戻し、また1回転と進めるらしいが・・・スキーの場合、止めても良いが戻しは無しが良い(心材が柔らかいと、この時点でタップの山を壊してしまう場合がある。)
16:バリ/屑の撤去
タップした時点で、トップシートが盛上がるので、盛上がった分だけカッターで切り取る。
タップを切った後は、圧縮された心材などが穴の底に固着しているので、タップを壊さない様に楊枝などでほじりながら、掃除機で吸う。
- TIPS:屑の撤去が不十分だと、穴の深さが変わってくるので、底に溜まった屑は入念に取る。(ドリルの深さを9.5mmでセットしていればそれほど神経質にやらなくても良かったかも?)
17:インビスを5mmボルト+ナットにセット
インビスは底付きしない様に、2回転程入れナットを締め固定
- TIPS:底付きするとナットごととも回りしてしまうので注意
- TIPS:ダブルナットや、フランジナットなど幾つか試したが、普通の+ボルトとナットの組み合わせが安定していた。
18:エポキシを入れる、塗る
愛用のBJウェルドを練る。それほどデリケートなエポキシではないが、出来るだけ主剤と硬化剤は同量を出す)
爪楊枝に取り、本穴に入れる。
- TIPS:穴の中に入れるエポキシの粘度にもよるが、BJの場合少し硬いので、穴の側面には塗布されるが、穴の底につき難い。
しつこく塗り付ける。
インビス側にも先端と山の溝にしっかり塗り付ける。
+ボルトを指で持ち、自然に入る所まで手締め(最初2山位)タップにそって挿入出来たら、ドライバーで探りながら締めて行き挿入。
- TIPS:底着きしたら、一旦、数回転戻し、中の空気を抜く。
- TIPS:エポキシが派手に溢れるが、そのまま放置。(インビスの中にだけ入らない様気をつける。)
ココで拭き取っても仕上りが悪いのと、インビスの中に入ると撤去が難しいので触らない。
20:硬化
ペアでココまでやったらスキーを水平にして、硬化を待つ。
BJウェルドの場合、24時間で完全硬化。
- TIPS:一般で手に入るエポキシとしては24時間以上は中々無いが、エポキシは硬化速度が遅い方が強固な場合が多いので、海外メーカーなどでは72時間のエポキシなどが推奨されている。
21:仕上げ
完全硬化後、トップシートにはみ出たエポキシをスクレパーで撤去。
残念ながらBJウェルドではトップシート(ABS樹脂?)との固着が弱く剥げる。
その為、硬化後の撤去の方がトラブルが少ない。
22:完成
- TIPS:多くのビンディングはデリバリー時のビスの紛失を防ぐため、穴の径が小さく設定されている。その為ビスが真っすぐはいらず、インビスに上手くハマらない場合が多い。その際はビンディング側の穴を拡張しておく事で、インビスに上手くハマる。
以上が手順とTIPSだが、板やビンディングが変われば少し状況が変わる。
板の素材によっては穴開け、タップなどは状況が変わるかと思うが
慎重に時間をかければ、それほど難しいものではない。
むしろ、セルフだからこそ良いも悪いも解って良いと考えている
不意のトラブルがあっても、原因は解りやすいから納得出来る
お金で人にやってもらったものがトラブルと倍腹が立つからね~
> 8:ここで、もう片方のスキーも同じプロセスをふむ。
返信削除> ※片方だけ穴開けに進まない。
> TIPS:必ずポンチの位置がペアで同じ位置にある事をスキーを並べ確認する。
コレ重要ですね。
大昔アルペンでアルバイトしたときに、社員さんが
「プリントされているセンターなんてずれてることもあるんだよ。あれに左右で場所違うこともあるから。必ずメジャーで測って確認するだよ」
と教えてくれました。
大事大事。
そうなんですよ、プリントはあてにならないですね。
削除サイドウォールに記載の在るものは、比較的正確で見やすいです。
ただ、ツインチップは計りづらいです。
私も最近、手順等をメモしておかないと直ぐ忘れてしまいます。
返信削除先日のネタがそうでした・・・
カテゴリもきちんと分類していなかったりで、以前の記事を探すのに一苦労でした。
プリントが当てにならないとは、知りませんでした。
本々がメモのようなもので、そもそもがニッチなネタの為に
削除自分も忘れちゃうんですよね。
特に、手順というより
その時の感覚、手応えなんかを自分でメモしておくと
覚えてられますよね。
スキーセンターも、
せっかくコンマ数mmを気にしてセットしてるのに
プリントが数mmずれてちゃ、元も子もないですからね・・・・
外車(板)は危ないですよ!