2012/02/01

G3 クライミングスキンのグルー(のり)張り替え

3シーズン目のスキンが、ベタベタに!
3シーズン目と行っても使用頻度は少なく、ほんの数回使用しただけなのに・・・
オフシーズンはちゃんとチトシート?(購入時に付いていた透明のフィルム)に張り替えスタッフバッグにいれて、乾燥剤と一緒にスチロール製の箱に密封して保管しておいたのに・・・
仕方が無いのでグルー(のり)の張り替えに挑戦。
張り替え用のグルーは、各社、液状の物やシート上の物など
いくつかあるが、グルーの成分は他社の物と混ざると化学変化しベタベタになる場合もあると聞いたので、無難にG3の転写シートをセレクト。

準備した物は
■G3 Glue Renew(転写グルーシート120mm×2m)
■アイロン
■ガムテープ(布)
■クッキングシート(テフロン加工された料理用ペーパー)
■ホットガン
■新聞紙

[グルーの撤去]
作業台に新聞紙を敷き詰めスペースを確保する。
※今回のスキンは178cmの板用のため実質2m以上のスペースが必要

■スキンを固定
※トップ部のフックにヒモを掛けテーブルにクランプで固定
テール部もベルト部の穴をプッシュピンで固定。

■ホットガンで加熱しつつスクレーピング
※ホットガンの熱でグルーは溶解し、ハチミツのような状態になるのでそのままホットガンのアタッチメントでコスギ取る。(専用のコテも販売されているが加熱さえできれば、メタルスクレパーで行ける。)コスギ取ったグルーは、不要なダンボールなどで取り随時ゴミ箱に捨てた。

※中央の銀リボンは取扱いを楽にする為にわざと接着面を減らす物らしいが、G3はもともと粘着力が強い方ではないのでこれを機に削除した。というより切れちゃいました!)

■おおむねグルーが取れたら、新聞紙をあてアイロンで染み込んでいるグルーも吸い取る。
※加熱する事で溶解したグルーを新聞紙に吸着させ、
ベタベタしなくなるまで取りきった。

ここまでのプロセスを2枚ともに完了させる。

[グルーの転写]
ここからのプロセスは少し迷った。
というのも、転写した後はみ出たグルーを撤去しなければならないのだが、

1:スキンの上にシートを重ねる
※この場合はみ出たグルーはテーブルの新聞紙に張り付くので事前にクッキングシートを敷いておく。下から「クッキングシート/スキン/グルーシート」

2:シートの上にスキンを重ねる
※この場合シートのグルーを先に撤去出来るが、折り癖ののついたグルーシートの上にスキンを正確に乗せるのは少し面倒。

その後のプロセスも考え1の順でいくことに・・・

■テーブルにクッキングシートを敷き、スキンを乗せ固定。

■大まかにスキンがシートに収まる様に検討を付けトップ部より15cm程貼付ける。

■徐々にタオルなどで加圧しながら浮きが出ない様貼り進める。

■最後まで張ったら、余分なシートをカット。

■アイロンで加熱+加圧
※下からクッキングシート/スキン/グルーシートの順のままグルーシートの剥離紙の上から140°にセットしたアイロンで加熱する。温度は参考までに記載したが、強固な転写の為にはこの段階の加熱が十分にされていないと剥離の可能性が出て来る。(感覚的にはあてた時にジュジュと音がするくらいで、剥離紙が焦げない程度。)

※あまり強く加圧するとグルーが溜まり盛り上がり、面が平滑でなくなるので、
溜まったら押しつぶす様にならし、グルーの厚さが均等になる様にする。

■はみ出たグルーの撤去
※クッキングシート/スキン/グルーシートのサンドイッチをそのまま裏返しにし、クッキングシートを剥がす。

※スキンの無いところはグルーだけがむき出しになるので削除する。

※そのまま気長に指で丸めて取って行っても良いが、大変なのでガムテープをスキンの際に張り、トップ方向からスキンの目にそって剥がすとおおよそキレイに取る事が出来た。

それでも取りきれない部分は指で擦り集めて取る。

2枚共に転写し完了。
後は吊るしてしばらく保管。

後に登坂の機会があったので使ってみたが、グルーの剥離も無く、新品同様とは行かないが実用には全く問題が無かった。

※次の板には話題の[Gecko]を買ったのでベタベタからはおさらばだけど・・・・

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