基本的に厳冬期のハイドレーションは、凍るから使えないというのが一般的らしい。
しかし、AG(アドベンチャーガイズ)の近藤さんの意見はちょっと違った。
ハイドレーションによる水分補給は理想的で、むしろ凍ら無いような工夫と飲み方が重要だという事だった。
水分の補給は夏期でも厳冬期においても、その重要度は変わらず。
厳冬期の方がおろそかになり易い。
低体温症、凍傷などを防ぎ、高度順応を円滑に進める為にも、汗による循環が必要でその為には水の補給が必要不可欠ということだった。
かといって、厳冬期において汗をかきすぎては体温を落とす「冷え」につながる。
だからといって、涼しい状態では体内循環がされない。
よって、少し湿気を感じるくらいの状態を維持する必要がアリ、その分の水分補給も必要になる。つまり暑いからと言って上着を脱ぎすぎてもいけない。
のどの渇きを感じる前にコマメな水分補給が理想で、その為にはボトルによる断続的な補給よりも点滴の様に僅かずつの水分補給が理想だというのだ。
そして、点滴のようなこまめな補給をしていれば、ハイドレーションも凍る事も無い。
というのだ。
以前から通年でハイドレーションを利用していたボクには、自分の水分補給の仕方が間違っていない事が解り幸いだった。
とは言う物の厳冬期にいては、どうしても凍り易い。
近藤さんは、ザック等の所定位置に収納せず、ハイドレーションバッグを専用のウインターバッグにいれ、直接ウェアの下に担ぎチューブは脇の下を通し、ウェア内に飲み口を出して使用するとの事だった。
肝心のウォーターバッグもあえて大きい2Lのサイズに水を800mlくらいだけ入れる事で
背中にフィットさせるとの事だった!!
なるほど・・・
とは言うものの夏の様にバッグそのままでは、すぐに凍ってしまうので通常は専用のバッグ(ネオプレーン等で出来たカバー)に入れ、チューブも専用のカバーが各社出ている。
ボクの手持ちのハイドレーションは2つ
■プラティパス
■メーカー不明のバッグにナルゲンのチューブセットを加工したもの
普段はメーカー不明とナルゲンチューブがお気に入り。
※ナルゲンはシャットオフバルブが付いており、完全にロック出来る事と、
飲み口の固定用のホルダーが磁石で、簡単に胸に戻す事が出来るのでもっぱらコチラばかり使っていた。
しかし今回、時間もなくアタックザックと、メインザックでハイドレーションの入替が必要なため
プラティパスでいく事に・・・
プラティパスは飲み口がゴムの弾性だけで止水するため、時々漏れたりするのが嫌いなのだが、構造がシンプルな分凍り憎いかと考え、ボトル側が交換可能なので水の移し替えの手間が要らない。
今回予算も時間もなかった為、ホースとバッグの凍結防止に「アストロフォイル」でカバーする事に。
アルミ蒸着された、プチプチのエアークッション。
ボクの知る限りこの素材の断熱性能は他に同レベルの物が見当たらない。
簡単にプラティパスのボトルをアストロフォイルでラッピングし、ダックテープで止める。
ホースもぐるっとラッピングしダックテープで止めた。
連結部分と飲み口はむき出しなので少し心配だがまあ、しないよりはましかと・・・
見かけも悪いですが、ほぼコストがかかっていないのに効果は『good!!』
結構いい加減に加工した割に効果は高く、テントの外で他っておいたとき以外は
凍る事も無く、使えた。
本々マメに水を飲む方なので、凍り難い事もあるが下手なネプレーンのケースより効果は高い気がする。
今シーズンの為に真剣にちゃんとした物を造ろうかとも思う。
アストロフォイル、活躍してますね!
返信削除そう言えば先日新聞に、この時期「冬場の熱中症に気を付けて」と言うような記事がありました。
冬場でも水分補給をしないと、「熱中症と同じように脱水症状になり、危険である」と言う事でした。
やはりどんな環境でも、水分補給は必要ですね!
こういう場所へ行くと、水の重要さを痛感しますね〜
削除回りに水の元は有っても飲めないですからね〜