ラベル ストラップ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ストラップ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012/05/24

改:SINANOストック [BC仕様]


その昔、某量販店にてバーゲンで売られていたスキーポール。
[karrimor]というアルパインブランドのOEMとして売られていたのだが、内容はシナノの調整カーボンポールのほぼトップモデルだった。
※フリーポール(調整式ポール)/カーボンシャフト/パウダーリング(交換式)/調整ストラップ

最近まで、ゲレンデと兼用で使っていたがゲレンデ用に他のストックを下ろしたので、[SHINANO]の方はBC専用に・・・
ゲレンデ用はこちら・・・

買ってまもなく、デザインが今ひとつという事もあったが、BC色を濃くする為に、グリップ下に「熱収縮ゴムグリップ」を巻いてみた。
※釣り具用品店で購入。

狙いは「マルチグリップ」化。
登坂の際、長さ調節をしなくてもグリップを持ち替える事で長さの調節をするもの。
実際は滑り止め効果はあるものの、ただゴムを巻いただけのシャフトは握るには細すぎた。
※それでもリフト乗車時など、ストックを束ねて持つ際、アルミの冷たさが緩和され持ち易かった・・・(細かいコトですが)
※あと、調整式のストラップがいちいち伸びるのが面倒で、ノーマルのストラップにも変えてみたが、こちらは最近調整式のストラップのメリットに気がついたので元に戻している。

とは言うものの実際、BC兼用ストックとして売られてはいたものの、所詮はゲレンデベースなので、BCで使うには今ひとつ・・・使いづらい点が少なく無い。

たとえば、リングも交換式というものの、ネジ式のリングはネジが非常に硬く交換はしにくく、マメに交換とは行かない。※それもあって専用にしてしまおうかなと・・・

交換式のパウダーリングも、十分な大きさはあるものの素材が柔らかいため、ビンディングのクライミングサポートを上げ下げするにはコシがなく操作し難い。
正円のリングのため、急斜面ではまれに山面に弾かれ、付き損ねる事も、ゲレンデでそのままコブなんかに入ってしまうと突き損ねる事もしばしば。
※BDのリングはそれもあってか、一部がかけた様な形状になっているうえ、素材も剛性が高くリングを使った操作がし易い。

カーボンシャフトの伸縮式はゲレンデ用としては人気の構成だが、BCで使うなら、アルミポールに比べカーボンポールはしなるためかストックを使っての作業はし難い印象がある。

長さ調整も、ネジ式ロックの付いたねじ込み調整式でゲレンデ用としては十分な機能性を持つが、山でのマメな長さ調整をするには適さない。
※BDの用なロック機能が望ましいが、構造上コレを移植するくらいなら買った方が安い。

ただ、このストックを使うメリットとしては、BDなどの山用のストックは、その構造から重心がどうしても手元から遠くなるため、スゥイングウェイトが重い。やはり滑走の事を考えればゲレンデ用ベースのストックの方がバランスはいい?!はず。
※正直、それほど山では気にならないのだけど・・・

ということで、長さ調整のしにくさはグリップ下にマルチブリップ用に厚めの高密スポンジを巻きマルチブリップ化することで補い。
パウダーリングはBDのものでも無理矢理にでもねじ込めばいけそうな気もするのだが・・・(もちろん自己責任で)
ただここまですると、このストックの原型を残さないというか・・・
こうまでして使うより、BDの最安モデルでも買う方が賢い。
とは思うのだが・・・

とりあえず、ホムセンにて高密度スポンジを購入してみた。
ちょうどのサイズで、15パイほどの内径で長さも一握り分の高密度スポンジがあったので、2つ購入。

※シナノのポールの上部が15パイほどの太さなので、そのまま通すとジャストすぎて滑るだろうが、
僕のは熱収縮ゴムが巻いてあるため、16.5パイほどでゴムなのでおそらく入れ込むのは難儀だが、ハマってしまえばずれる事は無いだろう。



※接着してもいいのだが、位置も使ってみて決めたいのではめただけで、特に接着等はしていない。

なかなか、デザイン的には収まりよく出来た。
※シャフトに巻かれたグレーのテープはダクトテープ。
(何かトラブった時用のちょっと強力なガムテープ)

後は、リングを交換するか、一部分だけでも剛性を上げる加工が出来ればいいのだけど。


あと、気になっているストックがコレ!
Grivel Condor (グリベル・コンドル) 
グリップ上部に収納式のピックが付いており、アイスバーンの登坂時は頼りになる。
※一度痛い目に遭っているだけにこの手のストックは気になる。


ただ、BDにも同じ様な物があるが(ウィペットセルフアレスト)ちらは収納出来ないので、滑走時かなり心配・・・















2012/05/10

山専用ボトル [カバー制作]#5


先日の草案から、実際の制作へ

材料
■ネオプレーンボトルカバー[ダイソー]
■ナイロンベルト(25CMほど)
■シリコンバンド(複数、とりあえず3本程追加)

ボトルカバーをソコから被せてしまうと長さが足りない事と
ソコまでネオプレーンで覆ってしまうと、立てたとき不安定なので
カバー底をカット。

カバーの上下をシリコンバンドで固定する為
1cmほど残し、手持ちのナイロンベルトの切れ端をサイズに合わせカットし
両端を軽くあぶり溶着。
リング状になった上で、ボトルカバーの側面に縫い付ける。
※生憎ミシンが使える形状でなかったのでやむなく手縫い。
※一部、途中で黒の糸が無くなり、縫い切れていない・・・

ボトルを持った時に指が入り、不用意に飛び出さない長さに固定。

その上で、カバーの上下にシリコンバンドで固定し
ベルトに指を通した時に、カバーが歪まない様固定。
※下部の納まり具合が今ひとつ・・・ネオプレーンはさしてほつれる物でもないので切っちゃった方が収まりがいいかな?


上部のシリコンバンドを3重に巻、被せるスノピのマグの内径に合わせる。
※しっかりと固定される訳ではないが、ザックの中でバラバラにならない程度のハマり具合。

もう少ししっかりとマグを固定出来るなら、ボトル自体の外蓋(カップ)は外してもいいかも。
※軽量化とマグがあればカップは必要ないため。保温性もマグを固定出来ればその方が良さそう。

後、追加加工としては、カラトリー(主に箸)を側面に刺しておくタグでも付ければ[ラーメン+コーヒーの1DAY SET]として完璧。
※手持ちの組み立て式の箸が収まる様ストラップを縫い付けようかな。

これで、使い勝手/保温?/保護のボトルカバーが出来た!?


スノピのマグも[山専用ボトル]用に使うなら、ダブルウォールの保温タイプの方が何かと合理的かな?
※本々はアルコールストーブ用に火にかける様にシングルウォールにしただけで、取り立ててシングルウォールに拘る理由も無いし・・・


追記:最終加工→
下部の縫い代をカットして納まりをよくし、
上部シリコンバンドの位置と厚みを調整し、
コンパクトにスタッキングが出来る様調節。

2012/05/02

御岳BC[10'回顧録-最終章]#3

またまた、つづき・・・最終章。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここから、再び悪夢の40分?が始まる・・・・ 

立ち上がるも、そもそも、その状態が危うい。 
両脇についたストックも、足下のスキーも体重を預けるには心許ない。 

しかし稜線に出ないことには、何も出来ない。とにかく平坦なスペースを目指す。稜線までは距離にして2、30m位か?(もっとかも) 
 水が浮いたような光る氷の上にスキーを置き、1歩づつグリップを確かめ、ストックを二度突きし、「滑るなよ!」と願いつつ体重をかける。
 それでも、斜度と硬さを増した斜面はシールのグリップを拒否するかのようにスキーを僅かに滑らせる。 
「!!」 
その度ごとに、怒りにも似た緊張が走る。 

1歩ごとに、その緊張を強いられる。まだ、先は長い・・・ 

体力的な疲労は思っていたより無いが、精神的にすり切れる。 
おそらく、1度めの登坂時の1/2のスピードもなかったと思う。 
先行したチームはもう何処まで行ったか解らない。
自分の足下のグリップ以外、思考に余裕はない。 

 ストックは左手のみストラップを通した。また滑ったときに右手がすぐに出るように・・・と(今にして思えばその選択では、必ずストックを失う訳で、ましてや、左のストックが確保出来るとは限らない。今にして思えば余り良い選択ではないと思う。) 

 1歩、そして1歩、選択肢のないギャンブルをしながら、少しずつ、ほんの少しずつ、進める。が・・・


歩幅が少なすぎても 
「ツルッ!」 

ある程度歩幅を前に出さないと、踵加重にならずトップに加重が残り最悪、両スキーが滑る。 
登坂中は、恐怖から斜面に上体が近づくと踵の加重が減り滑りやすい。(ようだ!)
要は怖くても後ろに上体を運び「ド後傾」で登るのが望ましい。(ようだ!) 
しかし、滑落した直後の僕にはそんな事が出来るわけもなく。 
無情にも僕の信頼を簡単に裏切るシール!
後ろ加重など出来るわけがない!!で、結果・・・ 

「ツルッ!」 
いちいち、滑る。 
気持ちが折れそうになる。 
  
それでも、ナンとか稜線まで出る。が・・・雪はさほど柔らかくはない!? 
「柔らかいっていったじゃん!!!」 とやり場の無い怒りを口にしながら・・・

そして、稜線に出たとたん強風が襲う・・・・顔が痛い耳がちぎれそうだ。冷たく強い風が襲う。


「ヘルメットがかぶりたい。」 

鐘の場所まで5m位。斜度は若干緩くなり、複数の人が通った後は雪が少し柔らかい。 
鐘周辺では複数の人が下山準備に入っていた。 
なまじ、体力的には余裕があったため休憩もせず先行チームを追う。 
斜面は幾分ましだが、決して気が抜けない。
それでも、斜度が少し緩んだため張りつめた緊張から少し解放された・・・ 

と思っていた瞬間足下がずれる!! 

「?!!」 

右スキーが外れる!! 

・・・これで、完全に折れた。 

張りつめていた気持ちが切れる・・・ 
ビンディングまでも信頼できなくなる。 

自分の中で下山を決める。 

上を見上げると、8,9合目の小屋下で隊長がキックターンを切っているのが見えた。 
不安定だ。彼はスキーアイゼンを付けているため少しは無理が効くだろうが、
あれだけの急斜面でのキックターンはこちらも生きた心地がしない・・・・・ 

その後、急にガスが風に乗り上がってくると、あっという間にホワイトアウト!稜線の先から上は全く見えなくなる! 

僕はフラットを探し下山準備を始める。 
そして、先行しているチームにリタイアを伝え、上部の様子を聞く。 
先行チームは3人が社まであがり、連絡無し。セカンドは小屋待機で下山準備中とのこと、セカンドを待たず下山してください。とのことだったので視界のあるうちに準備を進める。 

強風の中の作業は緊張を強いられる。登坂用の帽子やサングラスをはずし 
ヘルメット、ゴーグルに・・・防寒着を着込み、シールを外し、ザックに 
つめ・・・強風の中では、一つ一つの作業すら神経がすり切れる。 

 案の定、準備中もなにやら沢の方にモノが落ちてゆくのを何回か見た。 
(人もね・・・) 

ようやく、スキーモード(滑走モード)にしたビンディングをつけ、立ち上がる。 

スキーモードになってしまえば、滑落のリスクは半分以下だ!(気分的には?) 
しかし、十分にすり切れた僕の神経は滑りを楽しむ余裕など微塵もない。 

その上、凍てついた斜面は滑るにしてもかなり、リスキーな斜面だった。 
雨に叩かれた斜面が凍りゴルフボールのディンプルのように細かく波立ち硬い・・・
※いわゆるスプーンカットってヤツ。


ターンするもスキーが横を向くと 
「ガガッガガッガガガガッガガガガガガ・・・・・・」 
今シーズン?生まれてこの方、最強のアイスバーン? 
「おいおい、どーすんだこれ!」 
スキーを踏ん張ると 
「ガガッガガッガガガガッガガガガガガ・・・・・・」 
踏ん張っちゃ行けないと解っていても恐怖からスキーを山回りでしか踏めない! 
「谷回り?出来るか!そんなの!!」 
「ガガッガガッガガガガッガガガガガガ・・・・・・」 

ようやく樹林帯に逃げ込むもプチ迷子??? 

迷ったあげくになんとかゲレンデに出ると、そこは日常的なスキー場の風景。
「ああ、ゲレンデってなんて守られた空間なんだ。」 

数メートルの差でのオンとオフのギャップに改めて驚くも 
いつものその風景に気が抜ける。
今だに冬期ここまで行けた事が無い・・・
ゲレンデトップのレストランに逃げ込み、チームを待つ。 
疲労?の為うたた寝をしつつ、しばらくしてようやくチームが降りてきた。 

取りあえず全員集合し、記念撮影!僕はまた今年も達成感のないアタックとなってしまった。
来年はロープ倒産のためゴンドラは動かない。 
リベンジはあるのか・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ほんの数年前のお話・・・いまだトラウマ。
リベンジの様子はこちら・・・

2012/05/01

御岳BC[10'回顧録-滑落編]#2


御岳BC[10'回顧録]#1より 
前回からのつづき・・・

自分で読み返しても、アノ時の感覚が蘇る・・・・
アレで怪我でもしてたら、やめてたかも・・・・(何を?)
-––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

突然足場を失った僕はなすすべもなく、平坦な急斜のアイスバーンに叩きつけられ、
後ろへ(フォールライン)急加速を始める!!!! 

大きな衝撃と共に視界は一転し、空と氷しか見えない 
氷の斜面をどんどん加速していく! 
「!!!!」 
無駄だと解っていても、手で斜面に抵抗を求める・・・ 
減速の様子は全くなく、加速がつづく・・・ 
完全にパニック! 
シールの付いたスキーは加速を緩める抵抗には一切ならず 
エッジが咬む感触は一切無い! 
「まずい!」 
「このまま滑り落ちては、止まらない!」 

あの日も天気はよかった、天気は・・・・
凍てついた斜面は想像以上に僕を加速させる・・・ 
腰を大きくひねったまま、自分と斜面の摩擦音だけが耳をつんざく・・・・ 

 稜線に出る前の休憩で隊長が 
「とかく、雪崩を気にしますがこんな(雪が硬い)日は、むしろ滑落に気を付けてください。
上で一度滑ったら、止まりませんから・・・」 
と言っていた。 
その時、僕は 
「ストックはどうする?」 
「滑落時、止めるのはストックしかないけど?ストラップ、通す?外す?」 
その時、結論は出ず結局僕はストラップを両方通していた。 

そう、両方ストラップを通していたのだ。 

滑り落ちる中で目の前にストックが見える。 
思考がストックにシフトした。

しかし、ストラップをしたストックのリングは、頭のずっと上で斜面に叩かれ跳ねるばかり、
左手で左のリングを握ることは不可!!! 

「どうする!?」 

そもそも、ここまで加速した体がストック1本で止まるのか? 
僕は絶望的な加速の中で考える!!!! 

「リング(の上)を握らないと!」 

滑り落ちる中、左手を下げ近づいたリングを右手でたぐり寄せる。

「!!」 

リングの上を右手でつかむことが出来た。 
加速が続く中、 
「岩とか木とかまだありませんようにぃ~」 
とか思いつつ、加速を止めるべく斜面にリング下を突き刺す!! 

しかし、十分な加速をした80kg近い体と装具は、期待ほど減速しない! 
「止まるのかぁ~!!!」

しばらく、僕の期待を裏切り続けるも、
幸いな事に次の衝撃を受けることもなく 
ほぼ転倒した姿勢のまま斜面に止まった・・・・・ 

おそらく、転倒から停止までは数秒。 
思考が止まって、転倒の瞬間の恐怖だけが頭に残る・・ 

遠くの方から「大丈夫ですかー!」と
二人のボーダーが駆け寄ってくれた。 
スノーシューの登坂ルートからは数メートル離れていたが 
もの凄い早さでこちらに来る。 

僕は頭を上げることも出来ず、 
「大丈夫です!大丈夫。」と応えるも 
全く思考が停止している。 

「今日はアイゼン無いと無理だから引き返した方がいいよ」 
「はい、そうっすね。」 
などと会話をしつつも思考が回らない。 

二人が戻り一人になり、ようやくセルフチェック。 
腰にひねった違和感はあるが大きな痛みはない。 
パンツのサイドジッパーが大きく左右とも開きはだけている 
(一度頭が下になったような?ならなかったような?) 

何故か水浸しでウェアが濡れていた。 

どうやら、転倒でハイドレーションの先が飛んで積んでいた水がダーダーに漏れている。 
「クソっアレ高いのに!」などと思いつつ 
3、40分(もっとか?)は登っただろう斜面を数秒でヤリ直し!! 

取りあえず、隊長に電話連絡。なかなか繋がらない。 
行動可能とだけ伝える。 

引き返そうとも思ったが、斜面の途中で止まったため、
ここで滑走準備をすることもままならない。 
引き返すにしても稜線まで登らないと、場所が確保できない!! 

ここから、再び悪夢の40分?が始まる・・・・ 

長いな、続く・・・・続くかな。


 ※もう少しお付き合いを・・・


御岳BC[10'回顧録-最終章]へ・・・つづく